池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

nanacoで固定資産税の補足

2019-02-27 19:57:47 | 知識・学習

朝、皇居を回る前に、芝公園のあたりを通過することは、東京タワー over the 増上寺(魚肉ソーセージ(2019.2.28)参照)でお気づきかと思いますが、

芝公園にも梅園がありまして、

”芝公園の梅林は江戸時代に銀世界と呼ばれた現在の西新宿の地から明治41年(1908)頃に移植されたもの”

と、由緒ある梅園のようです。

毎朝、横目に通り過ぎていましたが、今朝は、近くまで行ってみて、もうちょっとかな?と思いました。






さて、最近の”梅 Watcher”ぶりはさておき、

今日は、電子マネーの知識として、

nanacoで固定資産税を支払うことを「nanacoで固定資産税(2019.1.24)」で書きましたが

その後、より具体的な事が分かってきましたので、

訂正、補足を行いたいと思います。

まず、nanacoへのチャージでポイントが付くクレジットカードの種類です。

“チャージできる”カードは色々あり、nanacoのHPで確認できます。




クレジットカード側で、本人認証(3Dセキュア)の手続きをとってあれば、nanacoに紐づけて、チャージできます。

3Dセキュアとは、カード番号と有効期限などのカード面の情報だけでなく、ID、パスワードを設定することで、なりすましを防いで、オンライン決済を行うことができます。(参考 ROBOTPAYMENT「3Dセキュアとは?」

しかし、“ポイントがつく”カードは、現在、3種類しかありません。

 

1. まず、セブンカードとYahooについて

還元率は、0.50%であるので、仮に固定資産税が10万円とすると

付与されるポイントはそれぞれ、500500円相当)です。

Yahooの通常の還元率が1%なので、Yahooや他の還元率1%のカードを使うとして、東京都の場合は決済手数料(78円/1万円)をとられるのでnanacoを介した方がまだお得です。

ただ、これから詳述しますが、なかなか面倒と言えば、面倒ですけどね。

nanacoへのチャージは、1回につき3万円までチャージでき、

1日に3回までチャージできるので、1日での最高チャージ額は9万円

月間では20万円が限度です。

チャージした金額は、まずはセンター預かりとなり、この限度額は5万円です。

カードで保持できる金額の限度額も5万円で、ATMやレジで、センター預かり分からカードに5万円を上限に落としてつかうことになります。

なので、

固定資産税が10万円であれば、カードに5万円入れておいて、センター預かりに5万円もっていれば、レジで、カードから5万円払って、センター預かりから5万円落としてもらい、残る5万円を払う、ということができます。

このようなレジでの分割払いは5回までできるようです。

(上記のチャージの制限から、5回もできるのは矛盾しているように思えるかもしれませんが、nanacoカードを複数枚つかって、5回(枚)分割できます)

なお、モバイルSuicaと異なり、nanacoのチャージは、センター預かりに反映されるのに時間がかかりますので、レジの前で、チャージ→センター→カードを繰り返すことはできません。

逆にモバイルSuicaは、残金不足の対応で、その場ですぐチャージができますが、分割払いはできません(たぶん。ビックカメラではそう言われました。)

さて、上記のやり方で、10万円はレジ1回で払えますが、nanacoのチャージは、1000円単位であるので(1ポイント単位でSuicaチャージできるJREポイントとは異なり)、すでに利用していて残高があると、カード保持分をぴったり5万円にすることは困難ですので、まあ、厳密には99千円超10万円以下が一枚で一回の上限です。

10万円を超えると、1枚のカードで払い切ることはできませんので、

  • 上限以内の金額になる、四半期毎の分割払いにするか
  • 複数のnanacoカードを持って、5回以内で払う

ことになります。

このあたりの仕組みを調べてたら、固定資産税の他、国民年金、国保、自動車税などいろいろ払うために、20枚のnanacoカードを駆使する人の話を見つけました。発行に一枚300円かかりますが、そんなに色々な支払が一度に発生するなら、また、毎年、毎月のことであれば、それだけのメリットはあるんでしょうね。

ただ、一般的な人の場合、nanaco1回で払える金額で、分割払いするのが自然体で楽に思えます。

2. 続いて、リクルートカード

1.2%という高い還元率なので、普段から、nanacoチャージのカード登録をしておくと、チャージでPonta1.2%、支払いでnanacoポイントが1%と、なかなか魅力的ですね(しかも、お店がTポイントなどの提携店なら、ポイントカードだけ提示すれば、更に0.5とか1%とか)

しかし、昨年から、3万円/月までしかポイントが付かないという制限ができたため、うまく使わないと1.2%という高還元率を享受できません。

まず、先に書いた通り、カードに5万円、センター預かりに5万円は、4か月かければできます。

でも、それやりますか。。。

また、複数のnanacoカードの手は使えません。やるなら、リクルートカードも同じ枚数必要になります。

固定資産税の四半期分割払いが、3万円未満であれば、他の買物に制限が生じますが、1か月のチャージで足りますし、支払月の前月にもチャージしておけば、カード保持の上限5万円程度に用意しておいて支払う、が現実解でしょうね。

セブン、Yahooに比べれば、より計画性が求められますし、他のnanacoでの支払いに影響が出てしまいますが、ポイント還元はそれらの2.4倍ってところで迷いますね。

3. nanacoギフト

クレジットカードでポイントを得る以外の方法を紹介している方がいましたので、その方法を紹介すると、

nanacoギフトを使います。

nanacoは、支払時にポイントが付くものなので、nanacoギフトを購入してもポイントが付くものではないので、支払時にポイントが付かない税金などの支払では無力と思いきや、

nanacoギフトを安く購入する方法があります。

会員制の割引サービスを使います。

企業が、福利厚生の一環で加入し、社員がサービスを活用するものもあり、

私の勤める会社も、Benefit Stationというのに入っていて

フィットネスジムがワンコインで使えたり、映画が割引になったりします。
 

検索してみたら、確かに、1%引きで、nanacoギフトが買えるようです。

これなら、ポイントが0.50%1.2%還元されるのではなく、1%の割引なので、より汎用的かと思います。

なお、これをクレジットカードで払えるのか?と欲をかきましたが、クーポンコードコードが発行されるので、それをもってnanacoギフトを現金(割引額)で購入することになります。

そして、こちらのメリットは、センター預かりの限度額が、nanacoに保持している金額とあわせて、90万円ということです(公表はされていないのかも。やってみたという方のホームページから)

従って、セブンイレブンに行って、クーポンコード見せて、割引額で、nanacoギフトを購入して、パソコン、スマホで登録(チャージ)する。

と、センター預かりに、支払いに必要な金額まで貯めることができますので、

上記、レジで、センター預かりからカードに落として支払うことを5回繰り返せるので、25万円まで一回で払えることになります。

ただ、1万円のギフトカードでも、25回登録作業を繰り返すことになります。

上記、Benefit Stationでは、画像にある通り、3,000円が最高額なので、83回登録作業を繰り返すなど、気が遠くなりますね。

もっとも、詳細ページに33枚が上限とあったので、Benefit Stationで再来年3月までに買えるのは9万9千円までなのでした。

なんか、これだけの手間を考えると、nanacoギフトに限らず、500円、1000円のために、そこまでやるか?って気になってきました。。。

他に、Kiigoというデジタルコードをクレジットカード購入できるサービスもあり、こちらでnanacoギフトをクレジットカードで購入できます。

購入に使用したクレジットカードでポイントが付くので、最初に紹介した3種以外でも、普通にポイントを貯められますが、

一か月の購入上限が、非会員で3千円、会員登録で5万円なので、

リクルートカードと会員制割引サービスを、足して割ったような手間がかかりますね。

ただ、これを経由すれば、YahooでもTポイントが1%付きますし、dカードでdポイントを貯めることもできます。

参考になれば。

ではでは。

 


相続時の所得税

2019-02-26 19:56:47 | 知識・学習

こんばんわ。

今晩は珍しく奥さんの帰りが早いとの連絡を受け、慌てて適当な夕飯を作りました。(平日、一人なら、冷奴とか納豆ご飯で済ませるところですが)

冷凍餃子と、ツナマヨいんげん(楽天レシピ掲載)です。



さて、本題は、「相続税の勉強(2019.2.21)」に引き続き、相続に関する勉強です。

以前、義母が亡くなった時、相続税ってどうなるの?を、奥さんの兄弟姉妹集まって(もちろん、私も)、軽く調べて、基礎控除を余裕で超えないわ、で話が終わる時に、でも、相続人は所得税の申告しなくていいの?と疑問だけ残して、忘れてしまっていましたが、

ちゃんと相続税を調べてみて、またその疑問にたどり着きましたので、追加で調べてみました。

結論としては、相続税のみ課税され、所得税は課税されません。(よかったね)

相続した遺産を売却したりすれば、相続人が、所得税を確定申告する必要がありますが、またまたタイミングが一緒なだけで、相続に関連した所得税ではありません。

しかし、被相続人に所得があった場合は、被相続人の所得税の申告をしなければならないかもしれません。(相続遺産の所得税申告ではなく)

所得税は、毎年1月1日から12月31日までの所得について、翌年に申告納税するものですから、

被相続人が亡くなった年に、所得があった場合、相続人が代わりに申告・納税しなければなりません。

「準確定申告」といいます。

被相続人が、

  • 個人事業主であった
  • 賃貸アパートや貸駐車場を経営していた
  • 会社の役員または従業員で年収が2,000万円以上あった
  • 亡くなった年に株式や不動産などを売却した
  • 亡くなった年に高額の医療費を支払っていて医療費控除で所得税の還付が見込まれる

場合に「準確定申告」が必要になります。

年金受給者で、年金が400万円以下かつ年金以外の所得が20万円を超えない場合は不要です。

相続税の申告、納税は10か月以内でしたが、準確定申告の期限は4か月です。

被相続人の所得税は、相続税における債務としての控除対象となるので、

順番として、準確定申告をして、債務としての所得税額を決めて、「課税遺産総額」に反映させる(控除する)必要があるので、準確定申告の申告期間は短く設定されているのと、

確定申告のタイミングでしょうかね。

前年に亡くなっていれば、できれば、3月の期限に間に合わせて欲しいと。

ただし、今年に入って亡くなって、今年の収入があれば、2年分を短期間で申告する必要があるので大変ですね。

なお、還付金があった場合は、課税遺産総額に参入するので、準確定申告の結果、相続税額が増えることもあります。(国税庁のQ&Aに載っていました。還付加算金は、算入されないとも。詳細はパス)

相続人が税務署に申告します。相続人全員の連名か、個人の場合、他の相続人に内容を事前通知の上。

通常の確定申告同様、医療費、社会保険料、生命保険料などの控除を適用します。

罰則は、準確定申告をしなかった無申告加算税、納税が遅れたことへの延滞税、そして、悪質な場合は、それらに加えて、重加算税(相続税同様)が課せられます。

相続税の申告より、こっちの方が急を要し、しかも、前年の確定申告書類をみつけなければ、結構、大変そうですね。

他に、死亡保険金を受け取った時、被保険者、契約者、保険金受取人の関係によって、課税される税金が異なります。

  被保険者 契約者(保険金負担者) 保険金受取人
相続税 本人 本人 配偶者
所得税 本人 配偶者 配偶者
贈与税 本人 配偶者 子ども



保険金は、契約者の資産であるのがまず先にあって、それが保険受取人に渡されることになるという理解であっているかな?
(この説明をしている、税理士事務所のには解説がなかったので)

(1)は被保険人と契約者が同一の場合。
一瞬、あれ?と思ったのですが、上記の理解によれば、本人契約の保険は、本人の資産であるので、保険金の受け取りは遺産相続にあたるのでしょうね。

“死亡保険金の非課税枠(500万円×法定相続人の数)”というのが適用されますね。

(2)は被保険人と契約者が異なる場合。
配偶者が保険金負担者であり、それに対して保険金が支払われているので、所得税になると。
(相続に関係なく組める保険ですからね。保険金殺人とかであるパターン)

(3)は更に受取人まで異なる場合。
契約者である配偶者とは異なる、子どもを受取人にしたので、配偶者から子どもへ贈与税となります。

国税庁のホームページもこの3パターンしか書かれていないのですが、

自分の保険などは、契約者、被保険者、受取人が全部自分だったりします。

契約できているので、解釈は可能なはずですが、被保険者が死亡すれば、受取人もいないことになるので、特定の誰か相続するものではなく、被相続人の遺産として、分割協議の対象になるんでしょうね。

ちなみに、(2)と(3)の比較でどっちが税金的に得なのかな?と思い、調べると

基礎控除は、一時所得は50万円、贈与税は110万円ですが、税率と控除額が異なります。

所得税の税率と控除額
課税対象額 税率 控除額
195万円以下 5% なし
330万円以下 10% 9万7500円
695万円以下 20% 42万7500円
900万円以下 23% 63万6000円
1800万円以下 33% 153万6000円
4000万円以下 40% 279万6000円
4000万円以下 45% 479万6000円

 

贈与税の税率と控除額
課税対象額 税率 控除額
200万円以下 10% なし
400万円以下 15% 10万円
600万円以下 20% 30万円
1,000万円以下 30% 90万円
1,500万円以下 40% 190万円
3,000万円以下 45% 265万円
4,500万円以下 50% 415万円
4,500万円超 55% 640万円


例えば、1000万円の保険金の場合

所得税 (1000万円−50万円)×33%ー153万6千円=159万9千円
贈与税 (1000万円−110万円)×30%−90万円=177万円

閾値の大体のところを計算してみましたが、700万だと所得税の方が少なく、800万円だと贈与税が高くなリマス。

保険金の受け取り額で、受取人をかえるのも一考ですが

1000万円の例で、母親が受取人の方が税金少ないと言っても、その後、子どもに相続する場合、相続税がかかりますから、一概には言えませんね。

さて、細かな点を気にする都度、調べていてはキリがないので、“相続時の所得税“としては、この辺で。

ではでは。


相続税の勉強

2019-02-21 20:05:36 | 知識・学習

こんにちは。わずかですが、日に日に寒さが緩んでいるような。

オフィスでは「今日は花粉症やばいかも」なんて会話も聞こえてきましたし、
(幸い、私は花粉症には無縁で)

オフィスからの皇居や富士山の見え方も、気温の上昇に合わせて、少し濁って、というとなんですが、まあ、気温の上昇なのか、排ガスなのかは、明確な判断はつきません。

さて、先に、固定資産税を調べていて、家屋、土地の評価額のことを勉強しましたが

遺産相続の際にも、相続税の計算にも、この家屋、土地の評価額が適用されるものか気になりましたので

今回は、相続税について調べてみたいと思います。

まず、定義ですが

“相続税とは、相続や遺言で遺産を受け継ぐ際に、遺産総額の金額が大きいとかかる税金のこと。”

と、某司法書士事務所のHPにありました。

“金額が大きい”とあるのは、控除があるからですね。

「基礎控除額」は

3,000万円 + 600万円 × 想定相続人の数 = 相続税の基礎控除額

で計算されますので、

例えば、配偶者、子供2人の場合

3,000万円 + 600万円 × 3人 = 4,800万円

となるので、遺産が4,800万円以下の場合、相続税の申告は不要です

基礎控除以外にも

  • 未成年控除 20歳になるまでの年数×10万円
  • 障害者控除 85歳になるまでの年数×10万円(特別障害者の場合は、20万円)
  • 数次相続控除 被相続者が、10年以内に相続を受けていた場合

もあり、該当すれば、上乗せします。

前後しますが、課税対象となる遺産の種類は以下の通りです。

  • 不動産(土地、建物)
  • 金融財産(預金、株式、投資信託等)
  • その他(自動車、家具、貴金属、会員権、著作権・商標権・特許権等)

また、課税対象とならない財産もあります。

  • 死亡保険金の非課税枠(500万円×法定相続人の数)
  • 死亡退職金の非課税枠(500万円×法定相続人の数)
  • 墓所、墓石、仏壇、仏具(骨董価値のあるものを除く)、香典など
  • 国や地方公共団体、特定の公益法人に寄付した財産

逆に、被相続人が亡くなる3年前での贈与財産は、課税対象になります。
(生前贈与ってやつですかね)

あと、借金などの債務、葬式費用も控除の対象となりますので、

「課税遺産総額」は、

(課税遺産総額)=(遺産額)+(被相続人が亡くなる3年前での贈与財産の金額)-(借金などの債務、葬式費用の控除)-(基礎控除額)―(その他の控除 死亡保険金、退職金の非課税枠)

で計算されます。

この課税遺産総額が、「遺産分割」され、分割された額に応じて、税率、個別の控除額がきまり、「遺産をもらった人」の相続税額が決定します。

そして、相続の開始を知った日の翌日から10か月以内に、申告と納付をする義務があります。
(遺産分割の協議、協議書や申告書の作成、必要書類の収集など、10か月は決して長くはないようです)

支払方法は、現金一括払いのみ。

分割もできないようなので、現金がないと、金融機関でローンを組むなどしなければなりません。

ちなみに納付が遅れれば、延滞税がかかりますし、悪質な場合(ニュースで報じられたりしますが)重加算税が課されます。

また、時効もあって、うっかり申告もれを起こしていても、5年経てば時効になります。悪質な場合は、7年と長くなります。

しかしながら、実際、相続税の申告書を提出した割合は、相続発生件数の8%程度だそうです。

なので、自分が、相続人または被相続人であっても、申告はせずにすむような気がしますが、申告の要否の判断のために、ちゃんと勉強しておきましょう。

一通りの流れは、上記の通りですが、定義などを個別に確認していきましょう。

先に、「遺産をもらった人」が相続税を申告すると書きましたが

相続税を申告する人は、“遺産を継承した相続人または遺贈を受けた人”となりますので、

配偶者、子供といった「法定相続人」だけでなく、

  • 遺産をもらった(承継した)相続人
  • 遺言書により遺産をもらった(承継した)人(受遺者といって相続人とは限らない)
  • 生前(相続発生前3年以内)に贈与を受けていた相続人
  • 相続放棄をしたが保険金をもらった相続人

が当たります。

「法定相続人」とは、法律上で亡くなった方の財産を相続する「権利」がある人のことで、

「法定相続分」という、それぞれが相続する割合が、法律で定められています。

相続人と法定相続分の組み合わせです。

  • 配偶者のみ: 配偶者100%
  • 配偶者+子: 配偶者1/2 子1/2
  • 配偶者+直系尊属: 配偶者2/3 直系尊属1/3 ※父母、祖父母
  • 配偶者+兄弟姉妹: 配偶者3/4 兄弟姉妹1/4
  • 子など複数人いる場合は、その相続分を人数で割ります。

また、遺言等で、特定の相続人や第三者に相続させたい場合にも、法定相続人は最低限の遺産の取り分を主張でき、それを遺留分と呼びます。

相続人と遺留分割合の組み合わせです。

  • 配偶者のみ: 配偶者1/2
  • 配偶者+子: 配偶者1/4 子1/4
  • 配偶者+直系尊属: 配偶者1/3 直系尊属1/6 

まあ、当然と言えば、当然ですが、配偶者の権利が強いですね。

さらに「配偶者控除」というのがあります。

被相続者と一緒に財産を形成してきたのですから、優遇措置が図られます。

その金額は、1億6000万円または配偶者の法定相続分相当額のどちらか高い方になります。

まあ、ほとんどの場合、配偶者は相続税を払わずに済むのでしょうね。

ただし、法律上の婚姻関係にあった配偶者に限られ、内縁関係などの事実婚、離婚した元配偶者(遺言で受遺者であったとしても)には当てはまりません。

しかし、課税遺産が0円でも申告する必要があります。
(申告しないとどうなるのか、は今一わからないのですが。10年以内に配偶者がなくなった時、子が数次相続控除を受けるためかな?)

また、それとは別に、住居についての優遇措置があります。

贈与税には、「夫婦間での居住用不動産贈与についての配偶者控除制度」があり、

婚姻期間が20年以上の夫婦間で、居住用不動産または居住用不動産取得資金の贈与が行われた場合に、最大2,000万円まで控除ができる仕組みになっています。

つまり、住んでいた家を、配偶者が遺産として受け取った場合は、2000万円までは、贈与の控除枠として使えるわけですね。(子が受け取ったら損ですね)

さて、なるべく税金は払いたくないので、控除の話が中心となってしまっていますが

控除の後、課税遺産額がきまれば、「税率」と「控除額」の話になります。

相続税の「税率」と、「控除額」ですが

相続税の税率と控除額
課税額 税率 控除額
1,000万円以下 10% なし
3,000万円以下 15% 50万円
5,000万円以下 20% 200万円
1億円以下 30% 700万円
2億円以下 40% 1,700万円
3億円以下 45% 2,700万円
6億円以下 50% 4,200万円
6億円超 55% 7,200万円


となります。

一例を計算してみると

相続財産が5億円あり、相続人が配偶者と子1人の場合

・課税遺産総額
5億円-(3,000万円+1,200万円)=4億5,800万円

・相続税の総額
それぞれの相続額  4億5,800万円÷2=2億2,900万円
それぞれの相続税額 2億2,900万円×45%-2,700万円=7,605万円

配偶者は配偶者控除(1億6,000万円か、法定相続分2億5,000万円の高い方上限)があるので、相続税額は、0円

子は、7,605万円となります。

このように、配偶者控除は、大きな税負担軽減になるのですが、では、配偶者に大きすぎる割り当てをしてしまうと、

結局は、配偶者が被相続人になった場合、子などの相続人は、配偶者控除分の相続税を払うことになるので、

まあ、配偶者名義で多額の債務があるなど、特別な事情でもなければ、法定相続分で分割するのが適切ではないかと思いますね。

さて、最後に、相続時の資産評価についてですが

土地は、基本的には市街地は「路線評価方式」、市街地以外は「倍率方式」で評価されます。

建物は、固定資産税評価額がそのまま相続税における評価額になります。

マンションについては、マンション全体の土地、建物の評価額×登記簿謄本に記載されている持ち分割合の額

であるので、土地は路線価のままで、相続財産額とされるので、固定資産税評価額よりは高くなるのかな。

なお、不動産を想像する時は、相続税の他に、名義を変更するために「登録免許税」を払う必要があります。

登録免許税 = 固定資産税評価額 × 0.4%

です。

不動産以外(動産と呼ぶとは知りませんでした)は、

現金は相続時点での金額、預貯金は、その時点での利子を加えた額
(なので、今のうちに引き出しておいて!は無効ですよ、奥さん)

有価証券は、基本的に時価

自動車、家具、美術品などは、基本的には市場価格。

市場価格がなければ、同種同等財産の取引事例から取引事例比較法で、

それができなければ、原価から定率法で原価償却させる原価法、

というのが、ざっくりとした考え方のようです。

個別には、国税庁の「公売財産評価事務提要」を参考にしてください。
「第5章 動産の評価」に個別の記載があります。

以上です。

この知識を使うのが、まだ先の話だといいのですけどね。

むしろ、自分が先に被相続人になるのが楽ですが、相続人(特に、うちの奥さん)が、ちゃんとやれるかは甚だ怪しく、余計な税金払ったり、延滞金払ったり、成仏しきれない気がします。

ではでは。


固定資産税の勉強

2019-02-20 19:24:53 | 知識・学習

こんにちは。会社で「昨日、スーパームーン見た?」と何人かに聞いてみましたが、知ってはいたものの、実際に見た人はいませんでした。

雨、曇り空でしたしね。

まあ、それよりも深夜1時くらいまで起きていないと、MAXサイズは見られないので、平日は辛い、という理由ばかりでした。

かく云う私も、晩酌したら、平日、週末関係なく、そんな時間まで起きてはいられません。

さて、

先にnanacoで固定資産税を払うことを提案しておきながら、固定資産税についてよく知らなかったので、この機に調べてみることにしました。

知識カテゴリーで、IT系(電子マネー含む)以外の初ネタでしょうか。

この歳になってなんですが、社会人常識というか、社会の制度、仕組みもちゃんと勉強していきましょう(会社の総務や更生担当任せにせず)。


1. 固定資産税とは

固定資産税とは、土地や家屋といった固定資産を所有している人に市町村が課する税金です。
(東京23区の場合は、区ではなく東京都が課税します)

一概に、固定資産税と呼んでいますが、固定資産税と都市計画税の二種類の税金が、土地、家屋それぞれに課せられます。

「都市計画税は、都市計画法による市街化区域内に所在する土地・家屋の所有者に課させる税金」とありましたが、では、「ポツンと一軒家」には、都市計画税はかからないのでしょうね。

なお、1月1日に所有している人に課せられ、その後売却しても、日割りに戻ってくるものではありません。
(不動産の売買契約の中に、その条件を入れることはあるようですが)

住民税も昔は、1月1日に住民登録している市町村が課するとして、正月休みで海外に行くとき、住民票を抜いて出国し、1月1日をまたいで帰国し、住民票を入れると、1年間住民税がとられない、なんてことがありましたね。現在では、3か月単位で、しかも、海外での住所や入出国記録を細かく調べる(提示しなければならない)ので、そう簡単に住民税は免れられませんが(実体験者)。

そして、所得税のように自ら(または会社)が、税額を申告するものではなく、賦課課税といって、自治体が計算して、納付通知書を送ってくるものです。

基本的には

固定資産税=固定資産税評価額(課税標準額)×1.4%(標準税額)

で計算されます。

税率は、一律1.4%ですが、自治体判断で変更できるようです。


2. 固定資産税評価額とは

計算の元となる、固定資産税評価額は、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて、自治体の長が価格を決定します。

詳述は避けますが、毎年7月1日に銀座のどこか一番高いとかニュースで耳にする路線価をもとに、自分の土地の固定資産税評価額が定められます。

路線価は、国税庁の「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」で確認できます。

固定資産税評価額は路線価とは異なり、3年毎に「評価替え」を行い、時価の70%を目安にしている、と色々なサイトで説明されています。

とは言え、うちの実家など、駅前にあることから、時価、評価額が高く設定されていますが、こんなシャッター商店街、あんな値段で誰も買わない、固定資産税が高すぎる、と父母は嘆いています。

家屋は、再建築費(価格)を基準として、経年補正(減価)して決めることになります。

こちらは、60%程度が相場と書かれていますが、あくまで相場であり家屋の状態、施工業者の見立てなども様々でしょうから、

所得税の申告のように、所有者に見積もらせては、もめるだけですから、市町村が計算して、納税通知せざるを得ないのでしょうね。
(不服申し立て(審査申出、審査請求)はできるようですが、ここでは詳述しません)

なお、分譲マンションの場合、

土地は、マンション全体の敷地(共有)の評価額を、世帯数で割るようです。


家屋(専有)については、購入した価格が、家屋と土地にわかれているはずなので、その家屋分に、経年補正するのでしょう。

全部で3000万円とかなっていても、土地には消費税がかからず、家屋だけであるので、消費税が160万円であれば、家屋が2000万円、土地が1000万円であるとわかります(なるほどね)


3. 軽減措置

所得税のなんとか控除のように、軽減措置もあり、
(詳細には色々ありますが、ざっくり言うと)

土地については

・小規模住宅用地(200平米以下)
 固定資産税 価格×6分の1
 都市計画税 価格×3分の1
・一般住宅用地(200平米以上)
 固定資産税 価格×3分の1
 都市計画税 価格×3分の2



家屋については、新築住居の場合、固定資産税の
(都市計画税はなし)

・居住面積が120平米以下 2分の1を減額
・居住面積が120平米を超える場合 120平米に相当する税額の2分の1を減額

・3階建以上の耐火・準耐火住宅 5年間
・それ以外は、3年間
(認定長期優良住宅については、別の床面積条件で、7年間)

また、固定資産税の計算においては、負担調整措置というものがあり、

商業地と住宅用地とでは計算が異なるものの

評価替えによる価格の上昇に対して、税負担が激変するすることを緩和するため、

住宅用地に関しては、前年度の課税標準額と比較して、

下がっていれば、今年度の課税標準額のまま、

上がっていれば、今年の課税標準額の5%を、昨年度の課税標準額に上乗せして、今年度の課税標準額にします。
(5%未満の上昇だったら、標準額が増えることになるけど、そんなことはないのかな?)

なお、平成32年度まで(延長)の特例措置のようです(総務省ホームページ)

では、実際の計算はどのように行われるのでしょうか。

東京都主税局のホームページに計算例が載っています。
“5 固定資産税・都市計画税の計算例”

調べているとき、上記の負担調整措置の話を知らずに、他のまとめサイトに貼り付けられた、この計算式をみて

負担水準って何?

で、出元の東京都主税局のホームページに行っても、負担調整の説明は、計算例の後、ホームページの下の方にがあるので、悩みました。

まあ、東京都の評価替えは平成30年度、ということは、今年、平成31年1月1日の固定資産税は、平成30年度の固定資産税ということだから、この負担調整が行われるわけですね。
(合っているよね、次に払うのが平成30年度分って理解で?)

なので、来年は、負担調整はないということですかね(評価替えは行われていないので、3年間、標準額が変わらない)

そして、平成32年度(平成じゃないけど)まで、特例措置が延長されているのは、市町村によって評価替えを行う年度が異なるので、3年度分の特例措置延長ってことで理解合っているだろうか。


4. 支払の納期

さて、支払いの納期ですが、市町村毎に若干異なるものの、四半期に分けていて、

東京都の場合、納税通知書が6月初旬に届き

第1期 6月
第2期 9月
第3期 12月
第4期 2月

に納めなければなりません。

一括払いでもいいのですが、NHK(受信料の窓口)のように、割引があるわけでもないので


nanacoで固定資産税(リンク)

のように、4回に分けて、1回分をnanacoで払える金額にして、チャージするクレジットカードのポイントを稼ぐとお得です。

ただし、4回に分けると、納付期限を忘れがちになり、滞納すると延滞金が発生しますので、要注意です。

ざっくり言うと、平成30年においては

・最初の1か月間については、年率2.6%の日割り
・1か月を過ぎた日数については、年率8.9%の日割り

クレジットカードでnanacoにチャージした時のポイントが、0.5%であることを考えると、1か月半延滞したら元も子もありませんね。(そのリスクを考えれば、口座振替の方が安心できるかも)

また、震災で被害を被った場合など、徴収猶予や減免が受けられることもあります。


というのが、固定資産のだいたいのところです。

まあ、納付通知をもらって、まあ、書かれた税額を、期限までに払うことに変わりはないのですが、中身をある程度でも理解しているのと、いないのとでは、納税の意識も違ってくるかもしれません。

大昔ですが、アメリカ人の友人に、給与からの“天引き”なんて、よく許せるよな。何故払わねばならなくて、何故その金額なのか、理解せずに、自動的に引かれるのが許せるなんて、日本のサラリーマンは不思議だ、と言われたことがあったっけね。

アメリカでも“天引き”は同じような気がしますが、私を含め、日本のサラリーマンは、“天引き”ありきで、「手取り」が給与のような感覚であるのが、アメリカ人とは異なるのかも。

源泉徴収、年末調整、加えて厚生年金保険なども、ちゃんと理解しないといけないんでしょうね、本当は。

サラリーマン人生は残り少なくなったけど、これから理解していきましょう。

ではでは。


5Gになるとどうなるの?

2019-02-16 13:31:23 | 知識・学習

こんにちは。

散歩のカテゴリーの次回は、多摩川大橋から下流に向かって、六郷橋を渡って戻ってくる散歩コースを紹介したいと思っています。

上流に向かっても富士山は綺麗なのですが、下流に向かっても、また異なる富士の姿が見えるので、朝の天気を見ながら、毎週、土日のどちらかは多摩川大橋に向かっていました。

今朝は空は青く、明るかったので、これは富士山が見えるだろうと、昨夜飲み会で午前様であった重い頭に鞭打ち多摩川大橋に向かいました。

しかし、写真のように、朝日は綺麗に多摩川大橋に当たるほどであったにも関わらず、富士山は雲に隠れており、残念な気持ちで、六郷橋コースを歩いてきました。

いずれそのうち(富士山が綺麗に撮られたら)紹介します。


 
さて、六郷橋の散歩コースが紹介できないので、今日も、知識カテゴリーで「5G」についてです。

様々な知識を深めるカテゴリーでありながら、トピックがIT、電子マネーに偏っていますが、根は理系であるので、ちょっとテクニカルなバズワードに興味惹かれがちです。
 
いずれ、文系なジャンルにも広げていくつもりです。

さて、「5G」とは、5th Generationの略で、五世代目の移動体通信システムを意味します。

日本ではPHSが0円で販売されていた頃、シンガポールに赴任して、初めて携帯電話を持ちましたが、あれは2G(GSM)でしたね。

インターネットもダイヤルアップ(シンガポールや韓国で、ADSLが始まった頃)という懐かしい、インターネットの黎明期でした。
 
携帯電話サービス、通信方式の革新はいろいろありますが、ざっくりと各世代の特徴を、私なりにまとめてみますと、
 
1G:アナログ方式、電話をワイヤレス化したもの、音声のみ
 
平野ノラが持っている、自立するほど大きな携帯電話やショルダーフォンの頃。
 
ポケベルもこの頃ですかね。公衆電話の10キーで、ものすごいスピードでメッセージをタイプする女子高生に驚愕していました。
 
2G:まだ音声主体ですが、通信方式はデジタルに移行しつつあり、iモード(DoCoMo)をトリガーに、データ通信、携帯電話でのコンテンツ利用が始まりました。
 
日本など一部の国・地域を除き、GSMという規格が拡大し、私自身、つい最近まで、ベトナム赴任においては、GSMでの通話、SMSを使っていました。
 
3G:利用主体が、通話からデータ通信へ。通信データの大容量化、パケット通信の高速化が求められた時代。
 
4G:スマートフォンが現れ、音声もデータ通信に重畳させて、更なる高速、大容量化が進む。
 
LTEとも呼ばれていましたが、Long Term Evolutionの略で、4Gでの高速、大容量化には、時間がかかったんですね。
 
5G そして、モバイルデータは、携帯電話、スマホに限らず、IoT(Internet of Things)の時代へ。
 
つまり、4Gまでは人のためのモバイル通信でしたが、5Gからはモノ(機械)のためのモバイル通信となっていくようです。
 
そのIoTの時代に対応するために、「5G」が実現するものは、
 
1. 「5G」の特徴
 
(1) 高速大容量
 
4Gの理論値3Gbpsを上回る、20Gbpsを実現するために、30GHz以上の高周波数帯を用います。
 
多くの情報を送ることができる反面、障害物に弱く、まっすぐ飛びにくいので、5Gでは広めに無線帯域を確保(高周波数帯だけでなく)、Massive MIMO(素子の多いアンテナを使った通信)など、新しい技術が活用されます。
 
4K、8Kといった大容量動画をモバイルで配信することも可能に。
(過去記事 4Kとはなんでしょう?(1)(2)(3)参照してください)
 
人間の資格で認識できるのは、動画でHDと4Kの間くらい、静止画で4Kぐらいと、何かのセミナーで聞きました。
 
人間の目で識別できる解像度の映像に求められる速度は4Gで十分、人間の耳で聞き分けられる、音質は4Gの容量で十分だが、
 
人間が見分けられない程の、高精細映像の解析、分析、人間では聞き分けられない、音声の分析、解析のニーズが現実化し、モノにはまだまだ高速大容量が必要
 
(2) 低遅延
 
情報伝達の時間のずれによる遅延ですが、4Gでは10ミリ秒、5Gでは10分の1の1ミリ秒。(ラジオのストリーミングの遅延とは違うよね、あれは、バッファしているかで)
 
遠隔操作で機器を操作する場合、その遅延を縮めることで、操作者の視覚、操作、機械の動作が同期に近づく。(遠隔地との通話の遅れのようなものがあっては、精確な操作はできない)
 
また、センサーが感知した情報を瞬時に、クラウドで分析して、危機を回避する操作までの時間を極限まで短縮にすることで事故を防ぐことができる。
 
なお、モバイルというと無線区間だけをイメージしてしまいますが、無線区間の高速化だけでなく、コアネットワークの高速化、情報を処理するコアシステムの処理能力の向上もあわせて、モバイルネットワーク全体の低遅延化を実現するものです。
 
エッジコンピューティング、とりわけモバイルエッジコンピューティングも重要ですね。(詳細は、また別途)

(3) 多接続
 
混んだ電車の中で、スマホの反応が遅いと感じることがあります。
 
IoTでは人の持つスマホ以上に、多数のあらゆるモノ(Things)がモバイル回線を介してインターネットに接続するので、5Gでは、従来の100倍以上の同時接続数を実現するよう技術仕様が定められています。
 
4Gは人間のコミュニケーション手段であったが、5Gは、モノのコミュニケーション、社会インフラの一部を構成することになります。
 
2. 5Gの利用が想定される分野
 
センシング技術を活用したITS(高度道路交通システム)やスマートシティー。
 
あらゆるところにセンサーを配置、さあざまな情報を取得、分析するため、多数のセンサーを接続、また、自動車や重機の運転、制御するための低遅延、多接続の5Gネットワーク。
 
低遅延は、遠隔医療は、医師が実際に遠隔で手術を行えることとなり、島嶼部、被災地での医療にも活用できます。
 
IoTとして、様々なデバイスにネットワーク接続機能をもたせ、照明、エアコンなどの家電をコントロールし、スマートホーム化するストーリーが世間を賑わせても、
 
現在のところは、Bluetooth、赤外線などの接続で、ホームゲートウェイを経由するなど、インターネットにダイレクトで接続されるものではなく、家の中におけるIoTは、規格、仕様は様々で、スマートホームはそう簡単ではない。
 
しかし、多接続が実現することで、IoT技術、IoTデバイスの普及も進むものと考えられます。
 
高速大容量、低遅延、多接続で、まずは公共の社会インフラが変化し、それが家の中にも入ってきて、生活様式が一変すると言ってもいいかもしれませんね。
 
個人的かつ直感的には、少子高齢化、労働人口の減少というところに、この変化が直結するように感じています。
 
センサーだらけの無人コンビニであったり、人のいない工場や建設現場、運転手のいないトラック、監視は高精細映像をAIが解析、、、
 
エンタメやレジャー分野においても、実際に外国に行かなくても、VR(仮想現実)で旅行体験ができたり、スポーツ観戦はプレイヤーの視点(映画館で観たのCMの中にそんなのがあったような)、アイドルも観客もアバターだけのコンサート、、、
 
そんな、マトリックスを地で行くような世界になったら、人間の認識、感覚、思考においても大きな変化もおきてくるかもしれませんね。
 
「戦争がなければ、ララァのニュータイプへの覚醒はなかった」と、シャアは言いましたが、5Gによって、誰もがニュータイプへの覚醒を起こすかも。
 
ではでは


Origamiは使えたけど、PayPayは使えなかった

2019-02-14 20:00:00 | 知識・学習

今朝は相変わらず寒かったものの、青空が出ていたので、毎日シャッターチャンスを狙っている、東京タワー over the 増上寺は撮影しました。

もっと、朝日が差し込んでいる感じがベストなんですが、それもまた冬日(日差しの角度)が関係してくるので、もうはや2月半ば、予断は許しません、なんて。



さて、PayPayの100億円(20%OFF)キャンペーンが始まりました。(Yahooショッピングで使えると思い込んでいた私は、「オンライン決済対応の延期について」を見ていなかったばかりに、なんだ、コンビニ使わないから、意味ないわ、とモチベーションダウンするも、500円もらえるのでアプリはDL。

他方、合わせるかのように、Origamiでは、「オリガミで、半額」が始まり、普段食べたいけど、ちょっとお値段が高めでは?と思うKFCを食べるチャンスと、OrigamiアプリもDLしておきました。

さて、今日、たまたま外出先で、昼食を取らねばならず、目の前にはファミマが。

サンドイッチ選んで、「PayPayで払います」と言ったものの

アプリが全然立ち上がってこない(なんだか、他のHPでも似たような話が出ていたが)



さらに、Tポイントも上がってこない。



店員さん曰く「なんか、調子よくなんですよね」って、私だけじゃないのか?

数分粘って、これ以上、レジを占拠もできないので(しぶしぶ)「Suicaで」

・アプリDLしたら、500円分着いてきたから
・今週から、20%OFFだから

あえて、行ったファミマで

・現金で
・定価で
・Tポイントもつかず(使えず)

という、最悪の状況、全く無意味に、キャッシュアウトしてしまった。。。

まだ、PayPay残高はあるので、お店の中でアプリが立ち上がるか確認してからレジに行こうと、自戒しています。。。(まあ、それがPayPayを使う最初で最期だな)

他方、Origamiですが



ローソンでLチキがもらえるというので、



まず、それを。



次に、池上駅前、トイメンにあるKFCに行き、

バーコードを読んで、
(KFCはそっちなんですね)



500円のセットを購入。

レシートを見ると、



500円のままなので、本当に半額になっているのか、やや心配になりましたが

アプリのお知らせで、



確かに250円(半額)になっていましたので、同セットをいただくことになりました。



これまで、dポイント、楽天、などポイントのバーコードをアプリで表示する際は、OCNの節約モードでも問題なかったのですが、QRコード決済のアプリは、もっと色々動いているので、低速モードでは不都合が生じるかもしれませんね。

ファミマでPayPayの件があったので、KFCでは通常モードでアプリを起動しましたが、次回、PayPayを使うときは、普段の節約モードから、通常モードに変えてレジに向かうのがいいでしょうね。

ではでは。


なんとかテック

2019-02-13 20:00:00 | 知識・学習

こんにちは。

朝日に輝く、東京タワー over the 増上寺を見たかったのですが、生憎の曇り空で、暗い気持ちで出勤しました。

また、帰りの電車は、いつもにもないぎゅう混みで(事故でもあったのか)、自力で踏ん張る気皆無の隣の女に足踏みまくられ、うんざりな気分で帰宅です。。。

さてさて、最近、Fintech(フィンテック)など、何とかTech(テック)ってよく聞きますね。

話題変わり過ぎですか?

Fintechとは、金融を意味するFinance(ファイナンス)と、技術を意味するTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語で、金融業界におけるテクノロジーを使った革新的なサービス、そのトレンドのような意味です(観点に言うと)

それで、今回はFintechを調べるのか、というと、結構敷居が高い感じがするので、上記のような理解にとどめておき、

”なんとかテック”

専門的には、X-Tech(クロステック)と呼ぶようです。無数に作れそうですが、どんな、なんとかテックがあるのでしょうか。

また、なんとかテック以外にも、造語や略語で、ASPがいつの間にかSaaSになったら、IaaS、PaaSが現れ、CEOから派生したわけではないですが、様々なChiefなんとかOfficer、CxO(CFO、CIO、CTO・・・)が登場してきて、

うまく表現できませんが、いい感じの呼び名が生まれると、そのバリエーションが生まれて、流行るように思われます。

さて、”なんとかテック”、どんなものがあるのか調べてみましょう。

“なんとかテック“で検索すると、結構でてくるので、“なんとかテック“という造語の流行が気になる人は割といるんですね。

それと、分野名を略しているものと、略さずそのまんまのものがあります。

キャッチーにするには、略してTechをつけたいですが、ちょっとその略し方は?と思うものもありますし、その分野をイメージできないものもあります。

勝手に分類してみると

いい感じに略語がはまっているもの(音で理解できる)

Fin Tech(金融)フィンテック
Medi Tech(医療)メディテック ※MedTech(メドテック)ともいうが、Mediの方がイメージしやすい
Agri Tech(農業)アグリテック
Gov Tech(政府、自治体)ガバテック
Ad Tech(広告)アドテック
Trans Tech(運搬)トランステック
Reg Tech(規制)レグテック ※Fin Techに含まれる領域もあるが、規制全般

略していないもの

Health Tech(ヘルスケア)ヘルスケアテック
Sports Tech(スポーツ)スポーツテック ※スポテックはダメだったのかな
Food Tech(食)フードテック
Retail Tech(小売り)リテイルテック ※リテックだと、たくさん被りそうだからか
Legal Tech(法律)リーガルテック
HR Tech(人事採用)エイチアールテック ※ヒューテックって会社あるしなあ
Car Tech(車)カーテック

略し方がいまいち、名前から分野がイメージしにくいもの

Ed Tech(教育)エドテック ※江戸の技術?Edu Techエデュテックならわかるが
Fash Tech(ファッション)ファステック?ファッシュテック?発音の仕方が?
RE Tech(不動産)リテック ※読んでも聞いてもReal Estateとはわからない。略さない方がいいと思う
Mar Tech(マーケティング)マーテック ※マーケテックの方が、わかりやすくないか
Manu Tech(製造)マニュテック ※Manufacturingと思うかな
Ins Tech(保険)インステック ※またはInsur Tech。Fintechに含まれるのでは
Fem Tech(女性)フェムテック ※いわれてみればそうだが、個人的にはどうも馴染めない


他にもいろいろあるのでしょうけど、ざっと調べて、出てきたのはこんなところです。

上記以外で、気になったものをピックアップすると

Clean Tech(環境)クリーンテック 環境はEnvironmentだが、Cleanで分野と意図が分かる秀作
(掃除のテクノロジーとは考えないと思いますが、その場合は、環境はGreen Techもいいかな、と思いました。でも、これだと自然保護的なイメージが強くなるかな)

Chicken Tech(養鶏)チキンテック これはありなのか、これがありならBeef Techなどなんでもありですけど、↑リンクにある通り、結構、大手がリソース突っ込んでいる。

最後に、これは違うんじゃないの?ってもを

Dead Tech(芸術?)デッドテック ※古い建設、機械様式を取り入れた芸術表現?Technologyじゃなくて、Technicの略じゃないのか?

あくまで、わたしの勝手な印象ですので、団体、業界の方々怒らないでくださいね。

次は(気が向いたら)CxOのバリエーションを調べてみましょうかね。

ではでは。


スマートスピーカーの仕組み(バックエンド)

2019-02-12 19:17:20 | 知識・学習

昨日の雪が、一転、今朝は綺麗に晴れましたね。

通勤途中の東京タワー over 増上寺も朝日に輝いており、オフィスに着いて、自席から、さっき周ってきた皇居の向こうに見える富士山もくっきりでした。

今週は4日間とはいえ、憂鬱な週の初日ですが、少し気分がUP!

さて、引き続き、スマートスピーカーのバックエンドについて勉強していきましょう。


3. バックエンドの仕組み

ユーザの声を解析して、天気を答えたり、音楽を流したり、商品を注文したりは、そのスピーカーとクラウドのセットで実現できるものですが(+外部サービス)

ホームデバイス(家電など)をコントロールするには、ホームデバイスがそれに対応していないと(IoT)いけません。

しかし、IoT対応のホームデバイスって、豊富に市場に出回っているのでしょうか(私が知らないだけ?)

AppleのHomekitの紹介を見ると、

何かすばらしいスマートホームが実現しそうですが、

Apple Storeや、対応するアクセサリのリストを見ても、そんなに充実しているとは、、、

それはさておき、全体を俯瞰できるいい絵がありましたので、ここに貼付します。


フロントエンドに直接接続されるデバイスの例として、Smart Refrigerator(Family Hub)Intelligent Gateway(AWS IoT Greengrass)が紹介されていますが、

前者は、直接フロントエンドとやり取りするため、実質的にPCやスマホの機能を持つ必要があり、お値段も、一番安くて3500ドル。。。

後者は、バックエンドの機能をもったルータで、感覚的には、家で使うものではなく、ビル、スパートオフィスとか構築されるシステムではないかと。。。

一般家庭のスマートホームを想定すれば、ホームゲートウェイを介して、そのホームゲートウェイと互換性のある、スマートデバイスをコントロールすることになると思います。

一般のスマートホームでのスマート化の対象は、照明、ドアロック、カーテン制御のほか、温度/湿度/環境/照度/防犯/火災などのセンサー類、そして低価格化へのニーズが強いものです。

例として、Phillipsの「Hue」が取り上げられていますが、

 

“Philipsの「Hue」は最近低価格化が進んできたが、原稿執筆時点のAmazon.comでの価格は4個パックで49.96ドル。一方、スマートではない、ただのLED BulbはAmazon Basicだと6個パックで19.99ドルだ(いずれも60W相当)。”

まだまだ、高いと。

それと、ここから技術的な話になるのですが、

ホームゲートウェイとデバイスのコネクティビティ(通信)ですが、Wi-Fi以外に、Bluetooth/Bluetooth Mesh、ZigBee、Thread、Z-Wave、etc.と多種多様にあり、ひとつのホームゲートウェイに、なんでも接続できるものではなく、

そして、コネクティビティが合ったとしても、そのオン、オフ、温度設定などの仕方がデバイスメーカー毎に異なっているので、異なるメーカーのデバイスは、ひとつのホームゲートウェイに接続できれば、コントロールできるものではない。

また、クラウドとの接続も、規格化されていないので、ホームゲートウェイが、それぞれのクラウド対応をしなければならない。

標準化団体はできてはいるものの、乱立状態らしく、相互運用の規格化が進まないと、デバイスメーカー毎、接続するクラウド毎、ホームゲートウェイを設置し、それぞれを、アプリでコントロールする、スマート何だかどうだか、わからないスマートホームが出来上がってしまいそうですね。

記事の筆者も、“スマートスピーカーのエコシステム構築に向け、まだバックエンド側は発展途上というか初期段階にしかないことを理解する必要がある。このあたりが今後どう発展していくか次第で、使い勝手はどんどん変わっていくが、これを現時点で見通すのは不可能だ。“と結論付けています。

ただ、先のマルチAIクラウドのネタに戻りますが、

私「Alexa、お風呂にお湯入れて」

Alexa「それは、Googleの役割です」

Google「気も互換性あるだろう。じゃあ、換気扇は、君がつけろよ」

LINE「沸いたら、電気をつけて、リラックスできる音楽流しますね」

なんて、面白くないかな。



4. IFTTHとスマートリモートコントローラー

フロントエンドとスピーカーは一対一でつながっているのに、バックエンドは、独自ソリューションでフロントエンドとつながって、ばらばらな状態であることがよくわかりました。

そんな中、複数のサービスをつなぐ仕組みを提供するサービス「IFTTT(イフト)」があります。

“IFTTT(イフト)という名前は、「IF(もし) This(入力) Then(ならば) That(出力)」の頭文字を取ったものだが、「This」と「That」には、IFTTTがサポートするさまざまなサービスを登録できる。例えば「ピザのデリバリーが出発したら、玄関の照明を点ける」「Evernoteに何かアップロードしたら、それをSlackに投稿する」というように、ユーザーのニーズにあわせて、複数のサービスを連携させることができる。”

細かな理解は追いついていないのですが、Google AssistantなどIFTTT対応しているものを使うと、エアコンに、湿度が〇%を超えたら、除湿をオンするとか、が設定できるわけですね。

そして、このIFTTTとの連携で、スマートスピーカーから操作できる「スマートリモートコントローラー」なるものが、いろいろ市場にでまわっていることが分かりました。

上記のコネクティビティの規格云々関係なく、赤外線のリモコンの代わりです。

Nature Remo/ Nature Remo mini




eRemote / eRemote mini

 

スマート家電コントローラ REX-WFIREX2

赤外線と言うと、指向性が強いので、受光部にまっすぐ向けないとダメな印象でしたが、部屋は跨げないものの、これらのデバイスは、テレビ、エアコン、ライトなど、部屋に散らばっているホームデバイスを、赤外線でコントロールできるようです。(横方向360°とか、仕様にかかれてあり、驚きました、自分のデジタルデバイドぶりに)

Nature Remoは、iPhoneにIFTTTのウィジェットを作り、それでコントロールできます。
https://nature.global/jp/ifttt-setup/2018/7/6/iftttremo


そして、私はスマートスピーカーを持っていないのですが、Siriのショートカットをつかい、スマートスピーカーに話しかけた感じで、ホームデバイスのコントロールができそうです。
https://nature.global/jp/ifttt-setup/ios12siriremo

スマートスピーカーの仕組みからは外れましたが、iPhone、Siri からNature Remo miniを使って、テレビを操作するのをやってみたくなりました。

既存のリモコンで困っていないのですが、そこは知識の習得という建前と、

奥さんがソファに寝っ転がって、BSの2時間サスペンス再放送を見ているところを、Siriにショートカットとして登録した「つまんねえの」(IFTTTで、チャネルを変更する)で、遠隔でチャネルを変更して驚かすという悪戯のために。

ではでは。

 


スマートスピーカーの仕組み(フロントエンド)

2019-02-11 14:23:25 | 知識・学習

こんにちは。

今朝は雪が舞いましたね。

空気も冷たく、多摩川の土手を歩き始めたものの、指先が耐えられず、街中をうろうろ、目標歩数を達成して帰ってくるという、はたから見たら、怪しい人そのものだったと思います。

さて、今日の話題は、スマートスピーカーの仕組みについてので勉強です。

ひところは、次から次と発表されたスマートスピーカーですがだいたい、買う人は買って、買わない人は忘れた頃かと思っていましたが、

依然としてCMを見かけない日はないですね。

CMでやっているように、スマートスピーカーに向かって話しかけ

買い物を注文すれば、それがネットショップの注文となり、

電気を消して、といえば、電気が消え、

天気を問えば、といえば、天気を答える

だいたいの仕組みとしては、音声認識というものがあって、人間の声をAIクラウドが解析して、指示に変えて、ネットショップにオーダーしたり、インターネットでつながった電化製品をコントロールしたり、Weather.comから天気情報を入手して答えたりしているんだろうとは、思うのですが、

もっと真面目に勉強してみましょう。

このカテゴリー(ブログ)の趣旨ですから。

いろいろネット上を探してみたところ、この一連の記事が、私の知りたい事をほぼおさえてくれていましたので、これを教科書に、私なりの理解を整理したいと思います。(テクニカルすぎるところは端折りつつ)

【スマートスピーカーの裏側に迫る】

(第1回)呼び掛けにどう応答しているのか? Amazon EchoやGoogle Homeが動く仕組み

(第2回)Alexaが一歩リードするSkill数が鍵、問いへの返答を返すクラウドサービスの内部構造

(第3回)クラウドのバックエンドは発展途上、無数のデバイスと多様なプラットフォームが乱立

(第4回)「IFTTT」をはじめとした、各種サービスをつなぐクラウド連携サービス

まず、スマートスピーカーの種類ですが、冒頭、“次から次へと”と言いましたが、現状は

クラウドサービス スマートスピーカー
Amazon Alexa Amazon Echo/Echo Dot/Echo Plus
Cortana Windows 10搭載デバイス
Google Assistant Google Home/Home Mini(/Android搭載デバイス)
LINE Clova Clova Friends/Clova WAVE
Siri Apple Home Pod(/iOS・mac OS Sierra搭載デバイス)


で、一般的にお部屋におかれたスピーカーとして認識されているのは
(いわれてみれば、iPhoneもスマートスピーカーだ)

Amazon、Google、LINEですね。(CMでよくみるやつです)

AppleのHome Podはまだ日本では発売されていません。
参考記事「HomePod、中国と香港で1月18日発売!」

なんだか、こんな後発で、Appleは大丈夫なんでしょうか。

まあ、高級ブランドですから、囲い込まれたAppleユーザは買うんでしょうね。
(値段は、349ドルと、群を抜いて高いですが。まあ、高級ブランドですからね)

ところで、スマートスピーカーとしての音声認識力は優れているみたいです。
参考記事「Apple、HomePodが機械学習でユーザーの声を認識する技術の論文を公開」

また、解析する「Siri」ですが、従来、とんちんかんな回答の代表のような言われ方をしてきましたが、
参考記事「AIアシスタントに知能テスト!トップはGoogle、Siriは1年弱で急成長」

実は急成長しています。アメリカ人だから、日本語が弱かったのかな、それでHomePodのリリースも日本が遅れていしまうのかな。

でも、上記論文(2016年)の甲斐あって、Googleのエキスパート引き抜いて、Googleを猛追という感じかも。
参考記事「元Googleのジョン・ジャナンドレア氏、Appleの役員に就任」

さて、話をもどして、


1. スマートスピーカーの基本構成

ちょうどいい絵が貼ってありましたので、これを元に。



ユーザの声をスピーカーで受けて、音声を聞き分け、ノイズをとるなどの前処理を行い、WiFiやBluetoothで、家庭のルータを経由し、インターネット上にあるのクラウドにフロントエンド(音声解析、ユーザーへのレスポンス)に渡します。

フロントエンドで音声解析を行い、ジョブに置き換え、天気や音楽配信などの外部サービスに問い合わせ、音声合成して「今日は一日晴れです」などとスピーカーに喋らせたり、ネットスーパーに注文を送ったら「注文が完了しました。配達は明後日ですが、時間帯は何時にしますか。」とか喋るのでしょう(スマートスピーカーを持っていないのでイメージですが)

フロントエンドで、電気を消すリクエストであれば、クラウドのバックエンド(IoTのコントロール)から、IoT対応のホームデバイスであれば、インターネットから直接、電気を消すリクエストを送り、電灯の電気が消えます。

ホームデバイスがIoT対応でなければ、ホームゲートウェイを介して、電気を消すリクエストを伝えます。

簡単にいえば、こんな仕組みですね。


2. フロントエンドの仕組み

私の理解では、

正しく、ユーザの声を認識、解析して、リクエスト化することは、重要ですが、現在の音声認識のテクノロジーは、かなり高度なところにきており、スピーカー側は、各社、そうは違わないのではないでしょうか。

それよりも、どれだけのリクエストを実現できるか。

上の図では、「ジョブ生成・管理」「ジョブリスト」のところだと思うのですが、

どれだけ「ジョブリスト」を持っているか

(第2回)Alexaが一歩リードするSkill数が鍵、問いへの返答を返すクラウドサービスの内部構造の後半にかかれてありますが、

“ここでキーになるのが「Skills」である。前回は“ジョブ生成・管理”として説明したが、これをどれだけ豊富に持てるかが、どこまで使えるサービスになるかの鍵となる。”

とあって、この記事の執筆時点では、Alexaが一番進んでいて、これをGoogleが追従する状況。

とは言え、クラウドサービスなので、どんどん改良してバージョンアップや追加されるものですから、スピーカーを買い替えるということではないのは同感です。

しかし、個人的な感覚ですが、スマートスピーカーの機能はきわめて汎用的な感じがします。

CortanaはWindows 10、SiriはiOS、Mac OSだし。

差別化は、クラウド側でどれだけユーザニーズに合った「Skills」を持っているか(音声認識ではなく、リクエストされたサービスを実行できるか)なのでは?

パソコンから、様々なクラウドストレージを使うが如く、スマートスピーカーは汎用機で、クラウドAIは好きなものを選ぶようには出来ないのでしょうか。

また、いろいろなAIクラウドから、回答をもらうことはできないかな?

天気をきいたら、複数のAIが、それぞれ回答を返してきて、ひつだけ外れがあったり、

“ノリのいい”音楽をリクエストしたら、選曲によって、クラウドそれぞれの“ノリ”の違いがわかったり、

で、次からは、得意分野のクラウドにたずねる、趣向の合うクラウドにたずねる、

(医療における)セカンドオピニオンのように、他のクラウドに確認や他のオプションをきく、

役割分担を決めて、買い物はAlexa、お風呂に湯を入れるのはGoogleとか

なんか、できたら楽しいんじゃないかな、と思ったりしましたが

(第2回)Alexaが一歩リードするSkill数が鍵、問いへの返答を返すクラウドサービスの内部構造の前半で、

“現時点ではほぼすべてのスマートスピーカーが、「特定のクラウドサービスのみとつながる」方式”



“技術的には“不可能ではない”が、そのためにはスマートスピーカー自身が相当賢くならない限り難しい”との専門家のコメント。

こんな感じが、上で書いたことの理想だったのですが



そう簡単ではないのですね。

さらには、“複数のクラウドサービスのプロキシとして動作するような別のクラウドサービスを手前に置き”



コンシェルジュ的なクラウドAIを置くということかな。

テクニカルには、クラウドプロバイダーの“マルチクラウドアクセス”のような感じも。



“ただし、この場合には「誰がそんなサービスを立ち上げるのか?」という問題点がある。”とも言われていますが、

NTTコミュニケーションズのSD Exchangeみたいな需要は、、、ないな。

さて、ここまでがフロントエンドについて。

次回は、引き続き、バックエンドについて勉強します。

ではでは。


PayPayを勉強しました

2019-02-08 20:00:00 | 知識・学習

こんにちは。

昨年末の、PayPayの100億円あげちゃうキャンペーンに乗り遅れ、

QRコード読んだり、バーコード読ませたり、金額入力したりするより、
モバイルSuicaで、ピッとやる方が簡単だし、ポイントも貯まるし、

と、悔し紛れの悪態をついていたところでしたが、

第二弾のキャンペーンが始まるといいますし、

前回、モバイル決済も深掘りすると言った手前、

そもそもPayPayって、どんなサービスなの?

というのを、ちゃんと理解して、第二弾に臨もうと思います。

PayPayとは、ソフトバンクとヤフーが合弁出資した、PayPay株式会社の「決済アプリ」のことです。

PayPayに限らず、QRコード決済の仕方は、

お店にQRコードの提示がある場合

(1) スマホでお店のQRコードを読み取る。
(2) 会計金額を入力する。
(3) お店の人がスマホの画面を確認する。



お店の店員にスマホのバーコードを見せる場合

(1) お店の店員にスマホのバーコードを提示する。
(2) お店の店員が機器を使って、バーコードを読み取り会計が完了。



直感的にも、自分のバーコードを見せる方が楽だし、金額の入れ間違いといったヒューマンエラーは起きにくそうですね。

  • 続いて、支払方法ですが、PayPay残高 Yahooウォレット登録の銀行口座か、Yahoo ! Japanカードからチャージ
  • Yahooマネー ヤフオクとかで貯まっている人にはいいかも
  • クレジットカード VISA、Master、JCB(JCBはYahoo ! Japanのみ)

から選んで、アプリに設定するようです。

アプリで新規登録すると、500円相当のPayPay残高がもらえるようなので、とりあえず、DLして登録しておくのもいいかも。

(ただ、メルカリをDLして、いくらかポイントをもらったのに、結局、一度も使わず、「これは使わないな」と悟って、解約した前科のある私ですが、これはファミマでも使えるので、無駄になることはないはず)

さて、この時点で、理解できたのは、PayPayって、あくまで「決済アプリ」なんですね。

または、ざっくり言って、現金、電子マネー、クレジットカードをマルチに使える「決済プラットフォーム」であると。
(レジにある、クレジットカードや電子マネーの、リーダーに相当するものと考えてもいいかな)

そこに

ポイントサービスのように買い物金額に応じたがポイント還元があり、キャンペーンにおいては、電子マネーやクレジットカードのキャッシュバックの手法がとられ、

うまく、ポイントサービス、電子マネー、クレジットカードの要素を、決済サービスに取り込んでいるように思えます。

また、クレジットカードで支払えるところから、ポストペイドの電子マネーのようにも見えますが、既存の電子マネーとクレジットカードが紐づいたものではなく、ポストペイドで好きなクレジットカードで支払えるという柔軟性も「決済プラットフォーム」らしいと感じるところです。

Yahooとの連携がないと使えないので、汎用的とは言い難いのですが、PayPayはYahooのQRコード決済であるので仕方ありません。
(Tポイント加盟店で、楽天ポイント貯めたい、と言っても仕方がないのと一緒?)

QRコード決済そのものは手軽でいいと思うので、派手なキャンペーンを除けば、他のQRコード決済の方が使い勝手のいい人は大勢いるとおもいますね。
(私はYahoo系整っているので、すぐPayPayに乗れますが)

前後しますが、支払ったその場で、0.5%の還元を受けます(PayPayボーナスという)
(上限があり、5000円/月ですが、100万円の買物をPayPayでする人はそうはいないでしょう。)

これは、買い物をしたときのポイント、クレジットカード決済時のポイントと同じですので、

例えば、クレジットカード支払いの場合、PayPayボーナスの0.5%と、クレジットカードのポイント還元1%とかが受けられます。

また、決済手段のひとつであるので、お店独自のポイントサービスは別に付きます。

  • 先のキャンペーンでは、前回は、20%の還元 最大50,000円相当(25万円まで)
  • 抽選で、40回に1回の確率で、全額還元(10万円相当)

と、大きな買い物をするのに適した特典であったことに加えて、

そのターゲットとなった家電を扱う、ビックカメラ系が、8%のポイントを付けたことも大きいのではないでしょうか。(ビックカメラだけで、11億円のPayPayボーナスが払われたとか)

あと、個人間でお金のやり取りができますね。QRコード読むか、携帯電話番号入れて、金額を入力すればいいので。
(円を持たない外国人観光客から、送金するから、現金をくれ、なんて両替を求められるシーンが見られそうです。外食チェーン、自治体が管理している観光地のチケットなんて、まだまだ現金のみですからね)

お店がやってくれるかどうかは別として、レジで割り勘も可能ですね。(個人間でやればいいだけですけどね)

そして、お店側に目を向けると

クレジットカード、電子マネーのリーダーは結構値段がするらしく、中小規模のお店は、導入を躊躇するそうです。

QRコード決済は、QRコード(印刷物で可)を読ませればいいので、導入がしやすいというのがあります。
(お客さんのバーコードを読む方法もありますが、うちはQRコードを読ませる方法でお願いします、と掲げているところも多いとか)

もっとも、お客さんのスマホのバーコードを読むにしても、専用のリーダーである必要はなく、それこそお店側もスマホ、タブレットでもいいので、初期投資がおさえられ、キャッシュレスの裾野拡大に、QRコード決済は有望で、

裾野が拡大すれば、手数料も抑えられて、価格に転嫁されず、お客さん側の選択性、利便性も増すことになります。

中国で急速に拡がったのも理解できます。(屋台とか、物乞いすら、QRコード(紙)を掲げておくだけでいいのですから)

もっとも、これはPayPayに限ったものではなく、他のQRコード決済事業者全般に言えるところです。

ただ、Yahooの事業規模があっての、裾野拡大、利用者拡大ですから、小さい事業者はつらいところですね。

  • ユーザ側においてネガティブな点も一応紹介しておくとチャージしたPayPay残高は、現金に戻せません。
  • ポイント利用のように、PayPay残高不足の時、残りは現金かクレジットカードのように分けて決済できません。

現金やレジではチャージできないので、カードか銀行口座からチャージするしかないけど、いざ、その場面で、やれるような操作性なのかしら。

私は、たまにモバイルSuicaで残高不足を起こしますが、その場ですぐチャージできるので、そんなにレジの人や、後ろの人に迷惑をかけているとは思っていません。が、並んでいる間に、確認しておけ、って話ですね。

ちなみに、他のQRコード決済事業者との提携ですが

PayPayは、中国のAlipay、韓国のKakao Payと連携しているので、外国でも使えるし、中国、韓国からの人は日本でPayPayで支払えるということですね。

対して、目下のライバルなのかな、LINE Payは、中国のWeChat Pay、LINEの親会社のNaver Payで、中国からのインバウンド客に対応していくと。

ただ、何かの記事で読んだのですが、PayPayは、まだインバウンドとかを意識するには、日本のモバイル決済市場が小さすぎて、ライバルはむしろ「現金」であり、LINEたちと、日本の「現金」だけの世界を切り開いていくことが重要である、と語っていましたね。

そういう意味では、大々的なキャンペーンで知名度をあげたり、中小小売への普及のために、2021年までの3年間限定で、決済手数料を無料にするとか、事業方針がしっかりしているんだな、と思ったりしました。

さて、キャンペーン第二弾は、総額は同じ100億円でも、20%還元の上限が1回の買い物で1000円(期間中ひとり50000円上限)と、スケールダウンは否めませんが、

それでも、日々の買い物でも、お得はお得なので、まずは、アプリをDLしてみましょうか。

ではでは。


現在までの変遷

「料理と散歩と仕事で海外」として、タイトルの通り、趣味の料理と散歩、そして出張する海外の情報を掲載していましたが、ハノイ赴任となり「ベトナム生活あらかると」でベトナム生活、近隣の国への旅行模様などを掲載するようになり、一時、仕事が忙しく更新が滞りましたが、2017年末に帰任し、2019年から改めて「池上優游涵泳」として、知識探求、スローライフを紹介しています。

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