池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

ザ・プレミアム・モルツ講座

2019-04-27 17:05:29 | 見学・観賞

連休に入る前から、入っても雨模様が続いていて、ちょっと鬱とした気分ですが、

それを吹っ切るべく、ちょっと遠出してきました。

府中のサントリー東京・武蔵野ブルワリーまで、

ザ・プレミアム・モルツ講座」に参加するために。

普通の工場見学ツアーもありますが、プレミアムモルツにより深く触れようと、たまたま空きがあったので予約して参加することができました。

 

南武線の府中駅から歩くか、分倍河原駅からシャトルバスに乗ることになるのですが、

いつも歩いているガス橋を超えれば、南武線の平間駅なので、そこから40分弱です。

「歩くの?」という妻は、川崎に出て、平間で合流です。

なお、折角、府中まで行くので、何か近隣にないかと調べると、大国魂神社、武蔵国府城跡というのがあるので、府中駅で降りて、まず大国魂神社、武蔵国府城跡を巡って、分倍河原まで歩いて(10分くらい)、シャトルバスでビール工場に行くことにします。

大国魂神社、武蔵国府城跡の話は、次回ご紹介します。

 

さて、分倍河原駅前の新田義貞像を眺めながら、結構な人数の他の参加者とバス停に並んで、シャトルバスを待ちます。

新田義貞像の由来は、鎌倉幕府軍との戦がこのあたりで行われたからで、新田義貞像は鎌倉(南)を向いているとか。

工場前は、バスで十分もかからず到着し、受付を済ませ、ツアー(講座)開始を待ちます。

最初に、普通の工場見学ツアーが出発し、その後、「ザ・プレミアム・モルツ講座」組が出発します。

「ザ・プレミアム・モルツ講座」は、プレモルに関する講義があるので、工場見学ツアーより20分長く、スクリーンのある部屋で、まずはその講座からスタートします。

「ザ・プレミアム・モルツの特徴は、”深いコク”と”溢れだす華やかな香り”。プレミアムビールの理想を追求し、素材と製法に、徹底的な「こだわり」をもってつくられています。」

と宣言された通り、厳選された素材の説明を受け、実際の味、香りを感じてみます。

麦芽:ダイヤモンド麦芽の試食、とても香ばしくて、これだけでも美味しい。

ホップ:ファインアロマのフェレットの香り(輸送中に変質することを防ぐため、原産地でフェレット化して輸送すると)

天然水:自然の地層に濾過され、地下深くから組みあげた天然水は泡が異なると、この時点では”泡のみ”試飲。確かに、プレモルの泡は超滑らかですからね。

 

さて、講義の次は、工場見学です。

新しくできた部屋だそうで、仕込釜などの設備を見渡せるのと同時に、

ガラスがスクリーンにもなって、紹介映像を参加で観ます。

そこから降りて、仕込層、仕込釜(煮沸釜)を見学します。

このフロアでこの工場の全ての麦汁を作っているとのこと。

他の参加者とガイドさんの会話が耳に入ったものなので、定かではないのですが、この工場では1日に100万本作れるとか。

写真撮影は基本的にOKなのですが、煮沸釜の中はNG、とのこと。そこがプレモルの肝なんですね。

次の工程は、発酵です。これは酵母が詰まったタンク。

麦汁(糖)に酵母を加えると、アルコールと炭酸ができるという説明がありました。

ただ、この時点では、まだ”若ビール”(ガイドさんの呼び方)なので、

タンクで”貯酒(ちょしゅ)”する、熟成させるそうです。

これは貯酒タンクの蓋?

元タンクを使った通路を通ります。

なお、貯酒は、零度で、2、3週間熟成させます。時間に幅があるのは、タンクごとというか麦ごとに違いが出るので、醸造家が五感を働かせて、熟成の判断をする。1日に5Lも味見することがあるそうで、それだけ「こだわり」をもって作っているとのことです。

謹んで、飲まねばいけませんね。

熟成が終わると、澱(おり)などを取り除くために、ろ過装置に通します。

そして、ようやくボトリング(パッケージング)です。

まず、ビデオで説明を受け(酸化が品質維持に最悪なので、まず炭酸ガスを充満させ、酸素を追い出すなど)

ボトリングではないですが、箱へのパッケージングは丁度行なっていたので見学できました。

ただ、流れているのはプレモルではなく、缶チューハイだそうで。奥の方で、金麦の箱が流れていました。

なんだか、USJのバックドラフトのアトラクションを思い出しました。

そして、次はいよいよ試飲です。

工場見学ツアーは、レストランのようなところで飲んで終わりのようですが、

プレモル講座の方は、飲み比べなどの講座内容が続くので、

最初に講義を受けた部屋へ。

でも、まずはプレモルを一杯♪

飲み方にも「こだわり」が必要で、

目で見て(明かりに照らして)、香りを感じて、深いコクを味わうものです。

それと、おつまみも「マリアージュ」を意識し、ビールの性質に似たもの同士を合わせると良いとのことで、プレモルには、まず香りの強い粒々煎餅で。

フルーツゼリーも置いてあって、これは後述のエールの香りに合うからとのこと。

これらは、私的には非常に賛成。プレモルはナッツで、エールはドライフルーツで飲みたいと常々思っているので。

(JALの交際線も、最初のドリンクに一律、納豆マメとおかきではなく、ナッツとかドライフルーツを選ばせて欲しかったっけ)

合計三杯の試飲を行うのですが、二杯目は、エールビールです。

違いの説明は、下記スクリーンの通り。

エールビールには、ガイドさんオススメのフルーツゼリー。

注いでくれている担当の方にも、「私はドライフルーツでエールを飲むのが好きなんです!」を要らぬアピールを。

三杯目はお好きな方を、というのと、注いでみたい人はどうぞ、と。

全員は注ぎ体験はできないのと、参加者が触れるサーバーがプレモルだったので、私は専門家が注いだエールで。

ちなみに、お隣の参加者がグラスの形が異なる理由を質問していましたが、泡で炭酸が抜けないようにするモルツと違って、エールは香りをしっかり味わえるようチューリップ型にしているそうです。

お向かいの参加者は「なぜ、ザがつくんですか?」と質問していて、ガイドさんが「他にない唯一のものですから、ザをつけています」と答えられているのに、プロ意識を感じました。

注ぎ体験ができなかった方向けというわけではないでしょうが、説明の流れとしては適切なタイミングで、「電動式神泡サーバー」のアピール。

これ、スーパーでも目に入って、気になっているのですが、これに慣れてしまうと。。。

美味しいのは工場直送なので、ここで注文いただけます、というのは本当によくわかります。

よくわかりますが、プレモルは”普段飲み”にはできないんですよね、経済的に(苦)

最後の商品紹介で、「ザ・プレミアム・モルツ講座」は終了です。

シャトルバスの時間まで、微妙にあって、売店で待たされます。参加者の皆さん、結構買って帰りましたね。

気持ちはわかりますが、私は、帰りも平間駅から一時間弱歩くので、プレモレ買うにしても近所のスーパーで。

 

最後は、ユーミンのサインです。

 

何にしても、工場見学は楽しいし、しかもビールだと嗜好にもあっているのでいいですね。

一時は、醤油工場とか結構行っていたのが、海外赴任で足が遠のいていたところ、たまたま別件のダイレクトオファーメールがサントリーから届いての、工場見学ツアー発見でした。

一年前に、川崎の味の素に行きましたが、また色々調べて、参加してみたいと思いました。

さて、次回更新は、サントリービール工場に行く前に寄った大國魂神社などの紹介です。

ではでは。

 



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