カッパさんの母ちゃん８３才。
ガンの宣告を受けた。
皮膚ガン。
当初は皮膚科を何か所が回ったが、原因がわからず、
大学病院を紹介してもらって、
初期のガンだと判明。
それから２週間後に摘出手術を行い、
癌細胞を病理検査したところ、リンパに転移しやすい種類だと判明、
そして昨日、抗がん剤治療のため再入院した。
おそらく命に別状はないと思われる、だろうと
医師を始め父ちゃんカッパさん、義妹、みんなそう思っている。
ただ母ちゃんだけが毎日
「死ぬ、死ぬ」と怯えている。
まあ怖いだろうね・・・。
私もガンだと診断されたらパニックになると思う。
旅行先なんかで温泉でまったりしている時には
「あーーいつ死んでもいいなぁ・・・」などと思っているが、
旅館で浴衣を着て美味しい料理を食べているときも
「あーーいつ死んでもいいなぁ・・・」と思っているが、
友人とバーで美味しいお酒を飲んでいる時も
「あーーーいつ死んで
もういいか。際限がないわ。
まあ素敵な時間を過ごしているときは、
そんな風に思ったりしてしまうが、
いざ恐ろしいことを宣告されると、ショックで頭が真っ白になると思う。
まず家に帰って『もしもノート』の整理をしなきゃだ。（略してもしノー）
あと断捨離。
そして『死ぬまでにやることリスト』の作成。（略して死ぬリス※）
※近頃じゃバケットリストと言うらしい・・・。
あー写真の整理もしたいな。
先日も若いころの写真を眺めて
「うわーーみんな可愛いなぁ」ってヨダレを垂らしている。
変態だな、こりゃ。
常々、今の若い子は美人ばっかだな、と思っていたが、
昔も今も若い頃はみんな美人なんだよ。
もっと貪欲にイケメンにアタックすりゃあよかった。
そうすれば、カッパなんかと・・・
ああもういいわ、際限がないわ（デジャブ？）
とにかく母ちゃんには１日も早く回復してほしい。
じゃなきゃ父ちゃんと義妹のキヨちゃんが
ぶっ倒れてしまう。
ナーバスな母ちゃんの世話は大変だろう。
カッパさんと言えば、てんてこまいのキヨちゃんに対して
「病状はどうなん？」などと偉そうに電話する。
キヨちゃんの説明に要領を得ないカッパさんは、
余計なことを言ってキヨちゃんをキレさせる。
なんでアスピーってやつはいつもいつも相手をキレさせるんだ？
まずはキヨちゃんにねぎらいと感謝の言葉だろうが！
それを私が言うと
「ほなフクちゃんから電話で謝っといてくれ」とぬかす。
いっぺん首しめたろか！
カッパさんにステージ４の膵臓ガンでも見つからないかな。
そんなことを夢見てワクワクしている私はどうなんだ？
たぶん多数派に属する妻の一人であろう。
いたって普通だ。正常だ。
