カッパさんにクリスマスプレゼントを渡した。
結婚して初めてだと思う。
普通、配偶者にクリスマスプレゼントなんか渡さないよね。
クリスチャンでもないし。
でも、今回はあげた。
とっても喜ぶと思ったから。
それはジョーシン電気で会員に配っている、
無料のリラックマのブランケット。
ジョーシンで2000円以上買うともらえるブランケットだ。
私も電池を2,000円分買ってゲットした。
部屋に置いてあったのを、カッパさんが勝手に封を開け、
「これちょうどいいわ♪」と言って、
寝る時に枕の隣に置くために使い始めた。
私の了承なしで勝手に自分の物にするカッパさんだ。
もう、慣れた。
ギャーギャー言わない。
私もタダだから貰わな損だと思っただけで、
使い道など何も考えてなかった。
でもカッパさんがあんなに喜ぶなんて誤算だったわ。
「これ、もう1つ貰われへんの?」とカッパさんが
聞いて来た。
貰えんわ!!!
「あーもう1つあれば枕の左右に置けるのになぁ」
ブランケットの使い方間違っている、と言うか
独特の使用方法だ。
他の物では代用できないらしい。
「この安っぽい軽さがいいねん」
ジョーシンに謝れ。
「でもあったかいねん」
ふーん、そんなに気に入ったか。
モラハラとパワハラのデパートのようなカッパさんだが、
ブランケットを抱きしめる姿を見ると、
何とかしてあげたくなった。
メルカリで検索すると売ってる売ってる。
新品を400円程度で出品しているので、
ポチっと購入してしまった。
さて2日後に商品が届く。
ありがたい。
早速、「カッパよ、クリスマスプレゼントだ、受け取れ」
と渡すと、
「へぇー」と不審そうに見て、興味なさげだった。
その後、私がスーパーの買い物を終えて帰宅すると、
目をウルウルさせたカッパさんがいた。
だろうね。
その夜、カッパさんはいつになく幸せな眠りについたそうだ。
私への感謝の気持ちをずっと持ち続けて欲しいと願う。