6月22日。
この日は待ちに待った綾戸智恵のコンサート。
昔はあんまり好きじゃなかったけど、
一度だけコンサートに行き、ちょっとだけファンになった。
もちろんカッパさんも誘った。
ジャズは全く聴いたことがないカッパさんだが、
綾戸智恵はライトなジャズだし、ジャズ以外の名曲も
歌ってくれるから退屈はしないと思ったからだ。
いつものようにファンサービス満載の内容だった。
カッパさんも感動してくれたようだ。
よかった。
そして何より綾戸智恵に感謝したいことがあった。
ライブの締めの方で「マイウェイ」を歌ってくれたことだ。
「マイウェイ」は旅立ちのシチュエーションで
よく歌われる。
なので別れの曲と言ってもいい。
その曲を聴きながら、
私は父を思い出し、
初めて泣くことができた。
ようやく父とお別れができたのだ。
悲しみと感謝と寂しさ、あたたかさ
全ての感情が織り交ぜになって
らせん状になり、
そして天に昇っていったのだ。
たくさんの人に感謝したい気持ちになった。
親しい人がいなくなったからと言って
無理に涙を流す必要はないが、
弔いの意味では泣いた方がいいのではないか・・・。
残された方もスッキリする。
そう意味で「マイウェイ」は本当に良かった。
さよなら、お父さん・・・。
私に命を与えてくれて、ありがとうね。