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千葉公園のハス池を訪問するのは3年ぶりです。以前は毎年撮影会や友人と来ていたのですが、コロナ禍ですっかり足が遠のいてしまいました。上の蓮華亭のカットはモノレールの窓から、撮影した物でガラスの反射が見られますが、ライト・ルームで補正してあります。
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この大賀ハスは昭和26年(1951年)千葉県検見川の東京大学検見川厚生農場だった泥炭地で、大賀一郎博士と地元小中学校の生徒によって3個のハスの実が発見されました。検査の結果この実が、約2000年前(縄文時代)の物と鑑定されたのです。
この3個の内1個だけが成長し、その蓮根は検見川農場、千葉公園、千葉県農業試験場の3か所に分けられました。千葉公園では順調に育てられ現在に至っています。
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大賀ハスは他の食用のハスと違い、濃い紅色が特徴。古代人もこの美しいハスを見ていたのかと思うと、感慨深いものがあります。ハスの花を持った古代人が、葉陰からヒョッコリと姿を見せるような気がしました。
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ハス池の淵にある蓮華亭は、千葉市の花である大賀ハスが市民に親しまれるように建てられた大賀ハスの展示資料館です。午前9時から午後5時まで解放されています。その前には千葉市のゆるキャラ「ちはなちゃん」の人形も置かれています。この「ちはなちゃん」は大賀ハスの妖精をイメージして生まれたそうです。
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ハス池には、アマチュアカメラマンが沢山来ていました。バズーカ砲のような望遠レンズを付けた人が池の側から撮影し、木道では広角レンズを付けた人たちが熱心に大賀ハスを撮っていました。何れも中高年の人たちです。熱心に撮影していましたが、傑作がとれると良いですね。
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私はワクチンの接種があるので、40~50分で引き上げましたが、久々に美しい大賀ハスに魅了されました。モノレールに乗るのも3年ぶりです。早くコロナが終息して、大賀ハスをゆっくり見られるようになればと思いながらモノレールに乗り込みました。
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