9/20(水)午前7時頃ツレと待ちに待った海苔の種付けを撮影しようと、金田漁港に向いました。今年は気温が高く海水温が低くならないので、例年より4~5日遅い陸上採苗、通称「陸採」の始まりです。
行く途中アクアラインの側を通りましたが、シラサギが7~8羽高須船溜まりの金属製ガードに停まっていました。風情のある光景です。
金田漁港に着くと巨大な水車がゆっくり回転していました。この水車は陸採のシンボルです。早速近くに寄って写真を撮り始めました。もう5~6年ここに通っているので顔見知りの人が沢山います。「今年も会えたね」等と声をかけられて嬉しい限りです。
水車の前の水槽には海苔の胞子が着いた蛎殻が沢山つるされています。この蛎殻から海苔の胞子が放出され、水車の網に着いていくのです。
そして水車に取り付けた網の一部を切り取り、顕微鏡で胞子が着いたか確認します。下がその光景です。
胞子の着いた蛎殻は直射日光を避けるために、黒いスクリーンで覆われたハウスで保管されています。ここから出して水車の廻る水槽に入れ、胞子が出なくなった蛎殻と交換しているのです。
水車が廻っている間、漁師さん達は付きっきりです。網がからんだり胞子の付き具合いを見なければなりませんから。
水車と一緒に廻っていた網に海苔の胞子が付くと、水車から網を外して海水の入ったプールに入れます。ここで胞子が安定してから取り出して冷凍庫に保管をするのです。胞子は冷凍庫で仮死状態になりますが、気温の下がった海水に戻すと成長を始めます。ここまでが陸採の作業です。