光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

君津市広岡の鹿島人形①‐江戸時代から続く人形団子

2023年10月09日 | 日記

 10/01(日)ツレと君津市広岡の稲滝・鹿ノ畑地区で行われている「鹿島人形団子」と呼ばれるワラ人形作りを見学して来ました。ここで鹿島人形を作り疫病退散・五穀豊穣を願う行事が行われている事を知ったのは最近の事です。

 袖ヶ浦の春日神社の鹿島人形を撮影していた時、君津にも同じワラ人形を作る所があると言う事を知り捜していました。色々資料をあたったのですが、2021年10月にNHKがこの行事をとり上げている事が分かり、9/29ツレと君津市広岡地区に行き下見をして来ました。

 その時丁度鹿島人形を製作する稲鹿公会堂の前の家の方と、話をする事が出来ました。その人によると鹿島人形は10月の第一日曜に、この付近11世帯から1人づつ出て製作をすると言う話でした。そして見学も歓迎するとの由、勇んで木更津から出かけました。

 この行事は以前は9月9日に行われていたのですが、稲の取入れの都合で10月9に変更し現在は10月の第一日曜日に行われています。毎年国道410号線沿いの稲鹿公会堂で、制作し隣接する山王神社の鳥居に立てられます。小さな神社で三猿の庚申塔(トップ下の写真)と石の祠が置かれています。

 製作している稲鹿公会堂に入ると床一面にワラが広げられ、男性5人と女性4人が2体の鹿島人形を製作中でした。時間は午前10時10分頃、午前8時頃から始めているそうなので、女性人形は殆ど完成していました。

 椅子に座って長老の方がワラの刀や薙刀(ナギナタ)を作っていました。細かい細工がとても綺麗です。このかたは木更津市役所に勤務していたそうなので、ツレが出版した『木更津』の写真集をさし上げると、とても喜んでくれました。

 男性陣はワラ人形の男の方を作成中です。色々取り付ける物があり、大変苦労していました。

 人形の指も制作されていましたが、袖ヶ浦の鹿島人形と異なって指はちゃんと5本付けられていました。袖ヶ浦の人形は人間より1本少ない4本でした。

 女性の人形が完成し表に出されました。そして鳥居の方に移動しました。1人で運んでいますが、ワラで作られているので軽いです。私も持たせてもらいました。

  鳥居に固定されていきます。女性の人形は右側に取り付けられています。これで後は男性の人形の完成を待つばかりです。