光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津の不思議な行事つなはり②-牛込地区

2025年01月27日 | 日記

 木更津市中島区のつなはりを5ヶ所撮影した後、今度は牛込地区にあるつなはりを見てきました。最初は木更津市牛込1000番地、天満宮側のつなはりです。ここのつなはりは丁寧に作ってあり、個人的な感想ですが木更津市の中で一番のつなはりです。

 つなつりの由来ですが、古来疫病神は道を伝って集落に入り込むと言い伝えられて来ました。そこで集落では道の辻に縄を張り、蛸やイカ、サイコロ等を吊して疫病神を封じ込めたそうです。それが中島やこの地区で行われてきたつなはりです。

 天満宮裏手の三叉路にもつなはりがあります。この藁縄に吊り下げられた蛸は末広がりを表し、エビは腰が曲がるほどの長寿、サイコロは幸福と安全を意味しています。そして鹿島人形(ワラ人形)は子孫繁栄、災いを避けると言う意味が込められています。

 またこのつなはりの側にカーブミラーがあり、つなはりが写っていました。これなら車を運転していてもつなはりが目に付きます。

 次は牛込地区最後のつなはりです。それは牛込地区集会所の近くにあります。このつなはりからキサラピアの観覧車が見えます。近代的な観覧車と古から続くつなはりとのコラボ、これも不思議な光景です。

 このつなはりを潜っていくと、入口に藁縄が張られた家がありました。丁度この家の方が出て来たので聞いてみました。この藁縄はつなはりではなく、個人の家で吊す疫病よけとのことでした。ここで牛込地区の撮影は終了です。昨年はこの他に5ヶ所のツナ張りがあったのですが、今年は吊られていませんでした。残念ですがこの行事も後継者がいなくて毎年少なくなって行く宿命のようです。