2/17(木)ツレと旧安西家住宅のひな飾りを見た後、この住宅が復元されている太田山公園も散策してきました。この日は晴れて訪問した時間の午前11時の気温は5.4度、空気も乾いていて太田山の山頂公園から市内が一望できました。富士山も少し雲が懸っていましたがその美しい姿を見る事が出来ました。丁度陸上自衛隊の大型ヘリも飛んでいて木更津らしい光景でした。
この太田山は標高44mで山頂は公園になっており、野良ネコが数匹住んでいるようです。また山頂にはふるさと創生1億円事業で建てられた「きみさらずタワー」がそびえています。
神代の昔、英雄・日本武尊(やまとたけるのみこと)が東京湾を相模から上総に渡ろうとした際、暴風雨に遭遇し船が難破しそうになりました。その時妃の弟橘媛が、海中に身を投じ海神をしずめたので波風はおさまり、無事に上総に上陸することが出来たとの伝説があります。
命はこの山頂から海を見下ろし犠牲になった弟橘媛を偲んで「君去らず 袖しが浦に 立つ波の その面影を 見るぞ悲しき」と詠んだそうです。そしてこの「君去らず」が木更津の語源になったと言われています。その後この地は日本武尊と弟橘姫の悲恋を伝える地として橘神社が建立され、「恋の森」と呼ばれています。
橘神社付近には不思議な形の巨木が見られ、神社の隣には細井魚袋の歌碑も建立されています。魚袋は君津群巌根村(現木更津市)出身の歌人。
太田山公園の駐車場には早咲きで知られる川津桜の花が見られました。この公園は染井吉野の桜でも知られていますが、赤色の強い河津桜も青空に生えてとても綺麗でした。