光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

古都の風情を思わせる景観の長楽寺-木更津の彼岸花

2023年10月06日 | 日記

 彼岸花をいろいろな所で見かける今日この頃。そう言えば9/23はお彼岸の中日です。そこで24日ツレと富津市下洲漁港の帰り、木更津市請西の長楽寺を訪問しました。ここは桜と彼岸花の名所でもあります。

 まず本堂でお参りをし、マニ車を回しました。この後本堂横を通って裏庭に向かいます。本堂の左横には、石仏と石板が2列に置かれています。以前は1列だけでしたが2列に整備されたようです。

 長楽寺は真言宗豊山派のお寺です。鎌倉時代後期の嘉元年間(1303年~1306年)から徳治年間(1306年~1307年)にかけて融源上人によって上総の国望陀郡請西西本郷に建設されました。その後永禄年間(1558~1570年)に現在の場所に移ったと言う古刹です。

 裏庭に行くとバナナの木に黄色い花が咲いていました。綺麗な花です。逆光ですが苞葉に光があたって輝いて見えます。開花時期は5月から10月頃との事です。この寺にはよく来ますが、バナナの花を見たのは初めてです。

  裏庭は京都の古刹の庭園のよう。古いお堂や池があり日本画を見ているような趣があります。なだらかな斜面に彼岸花が沢山咲いていました。

 また池にはスイレンが浮かんでおり、沢山花が咲いていました。この景観を見るといつも心がたおやかになり、また来てみようと言う気分になります。


富津市下洲漁港・海苔の種付け

2023年10月04日 | 日記

 9/24(日)ツレと富津岬にある下洲漁港を訪ねました。この日から開始される陸上採苗、いわゆる海苔の種付けを撮影する為です。自宅を出たのは午前7時半頃、着いたのは午前8時頃です。

 漁港の隣は富津海水浴場ですが、そこには沢山の人が来ていました。日曜日のせいもあるのでしょうが、他府県ナンバーの車が何十台も停まっていました。これにはビックリしました。それと対岸を見ると富士山が素晴らしい景観を呈していました。こんな凄い青富士を見たのは初めてです。

 

 海苔の種付け場に行くともう盛んに水車が回転していました。規模から言うと金田漁港の種付け場の2倍位あります。

 この漁港の撮影をするようになって今年で5年目です。その間に顔見知りの方が沢山できました。上のカットと下2枚は何時も気軽に声をかけてくれる人たちです。撮影した写真をさし上げると記念になると喜んでくれました。

 さかんに水車の周りを撮影していると、ツレがあの札は何かしら?と言うので見て見ると小さな丸い札に番号が記入してありました。知り合いの人に聞くと胞子を付けた網に付ける札で、網の管理に使う物との事でした。

 水車に巻かれた網から一部を切りとり、顕微鏡で胞子が付着しているのを見ると言うので、その場面を撮らせてもらいました。顕微鏡も覗かせてもらいましたが胞子が光ってとても綺麗でした。

 至る所に黒くて大きなビニールハウスの様な物がありますが、中には海苔の種が付いた蛎殻が保管されています。太陽光に当たると胞子を放出してしまうので、暗くしたハウスに入れておくそうです。

 水車から外され胞子が着いた網は、海水の入った水槽に入れられます。この網は2~3時間位水槽で根付されて、冷凍庫に保管されます。

 この後1時位撮影し帰宅しました。帰り際に種付け場と漁港の間にあるガードレールの側を見るとネコがいました。漁師さんに餌を貰っているようです。


兵者どもの夢の跡・富津市吾妻神社馬だし祭りの後を訪ねて

2023年10月02日 | 日記

 9/20木更津・金田漁港の海苔の種付けを撮影した後、富津市・下洲漁港に向いました。下洲漁港で9/24(日)から開始される海苔の種付けの下見に行ったのです。  

 その際9/17(日)に4年ぶりに行われた吾妻神社の馬だし祭りの会場を見てきました。場所はJR大貫駅近くの岩瀬海岸、神馬が走った砂浜には祭祀の跡がまだ残っていました。

 残念ながら私たちは所用で今回は見る事が出来ませんでした。しかし7年前の2016年9/18にこの吾妻神社の馬だし祭りを見学に来ています。その際撮影もしていたのでその写真をUPしました。

 この祭りは富津市吾妻神社の氏子7地区による、五穀豊穣と海の安全、大漁を祈願する祭りです。荒れ狂う房総の海に、身を投げた日本武尊の妃・弟橘姫命の櫛を馬がくわえて吾妻山にかけあがった伝承の再現と言われています。

 馬だしとは弟橘姫の神霊を馬の上に移し、若者が馬の手綱をつかみ砂浜を駆けまわる勇壮な神事。五穀豊穣や大漁祈願をする古い祭りの形態を今に残す神事として、県の無形民俗文化財に指定されています。

 この年は神馬が2頭代わりばんこに出走していました。

 砂浜での馬だしの前に色々な神事が行われていました。神馬は砂浜に置かれた結界を廻り、馬だしの出発点に戻って行きます。

 そして馬だしの始まりです。若者2人が交代で海辺をかけて行きます。転んだりしながら必死の形相で走る姿は迫力がありました。

 最後に神輿が海に入るオハマデ(お浜出)が行われます。その後吾妻神社に戻り祭が終了しました。