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太古の地球温暖化

2016-10-16 07:54:37 | 日記

生物相が激変した5600万年前の温暖化。その痕跡から、化石燃料に頼る現代社会の未来を考える。

太古の地球温暖化

生物相が激変した5600万年前の温暖化。その痕跡から、化石燃料に頼る現代社会の未来を考える。

文=ロバート・クンジグ 写真=アイラ・ブロック

 5600万年前、大気中の炭素量が急増し、地球の気温が上昇した。その原因はいまだ解明されていないが、一つ確かなことがある。地質学的には“一瞬”の出来事によって、地球上の生き物の運命は変わることがある、ということだ。

 専門家の間でPETM(暁新世/始新世境界温暖化極大イベント)と呼ばれる5600万年前に起きた地球規模の気候変動。2万年ほども続いた温暖化により、地球の気温はおよそ6℃も上昇、海の酸性化も同時に起きたという。この温暖化により、深海に生息した有孔虫の35~50%が絶滅したと考えられている。

 PETMと現在進行している地球温暖化の類似性に着目し、地球の未来を予測する。

 おもしろそ~

 

 


彗星衝突か?

2016-10-16 07:51:19 | 日記

5600万年前に彗星衝突か=降着の微粒子発見―米大学チーム

 米東海岸付近の約5600万年前の地層から、彗星(すいせい)などの小天体が地表に衝突した際に形成され、降着したとみられる微粒子を多数発見したと、米レンセラー工科大などの研究チームが15日までに米科学誌サイエンスに発表した。

 この時期は、地質年代の暁新世と始新世の境界に当たり、温暖化が急速に進んで哺乳類や陸上の植物の繁栄につながったことが知られる。主因は火山活動の活発化による二酸化炭素の放出や海底のメタンハイドレートの融解によるメタン放出と考えられているが、研究チームは彗星などの衝突も一因ではないかとしている。

 調査対象は米ニュージャージー州沿岸付近の2カ所とフロリダ半島東方沖で掘削、採取された堆積物。微粒子は、彗星などが地表に衝突した際に高温で気化したケイ酸塩などの成分が大気中に飛散し、冷えて球形や涙滴形に固まって降り積もったと推定された。

 研究チームによると、彗星の核に含まれる炭素や地表の炭素を含む物質が衝突時に大気中に放出され、気体や固体の化合物として温暖化を促進する。衝突の衝撃で火山噴火が誘発され、メタンハイドレートが解けやすくなる効果も考えられる。今後調査地点が増えれば、クレーターを特定できる可能性があるという。