月の内部は空洞なのか!? 不自然なほど軽く、叩くと鐘のように響く… 衝撃研究結果
我々地球人にとって、一番身近にある天体といえば紛れもなく月である。古代から太陽と並びさまざまな芸術、宗教、学問との結びつきが強く、我々の文化とは切り離すことはできない。その一方、月は科学的にいまだに解明できない無数の謎を秘めた天体でもある。そんな中、興味深い一説がサイエンス系オンラインジャーナルの「EWAO」でレポートされている。
■根強い支持を得る“月空洞説”
地球からの距離は約38万5000km、直径約3500kmの地球唯一の衛星である月。この月は、惑星の軌道を周回する衛星としては、不釣り合いなほど巨大なのである。太陽系の他の惑星を回る衛星を見てみると、実に月は太陽系で5番目に大きな衛星である。5番目であれば、それほど大きいと言う感じはしないかもしれないが、太陽系で一番大きな衛星であるガニメデは、母惑星の木星との直径比で27分の1、2番目に大きなタイタンも、母惑星の土星と比較すると23分の1という小ささに対して、地球と月の直径比は4分の1にもなる。
その昔は、地球と月は二重惑星であるという説さえ出されたことのあるほど、月は巨大なのだ。NASAの科学者であるロビン・ブレット氏の言葉を借りれば、「月は存在しないほうが、現実としてあるよりも科学的説明がつく」と言われるほど、いまだに謎に満ちた天体なのである。
そんな月ではあるが、実は中が空洞の中空構造をしているのではないかという説がある。この説は“とんでもサイエンス”から導き出された空想仮説などではなく、科学的論証を伴った説であり、それも一つ二つではなく無数に展開されているものなのだ。
まず、月の表面近くの組成物は、密度の非常に高い物質であり、衛星の成り立ちから考えると非常に不自然なモノであるということである。そして、最新の調査によれば、地球の平均密度が5.5グラム/立方センチメートルに対して、月の平均密度は3.34グラム/立方センチメートルという地球型天体としては不自然なほど軽いということも判明し、月が中空構造ではないかという説に拍車をかけている状態である。
■地球外高度文明による“人工建造物説”も
また、実際に1969年にNASAが行った月震調査(月の地震)では、その振動が約1時間も続いたという記録がとられている。まるで、鐘を叩いた時に、振動が長く続くように月は振動し続けていたのだ。データ及び写真管理担当スーパーバイザーのケン・ジョンソン氏によれば、「月は鐘を叩いた時のように振動しただけではなく、まるで中に油圧ダンパーが入っているように全体的に揺れた」とのことである。このような科学的データに照らせば、月が中空構造であるのではないかという説がいくつも浮上してきても全く不思議はない。
さらには、この月が実は高度に発達した地球外生命体が人工的に創り上げたものであると言う説もある。チリや岩石などで覆われた月の地表から約3マイル(約4.8km)の薄いレイヤーの下には、約20マイル(32km)ほどのチタン、ウラン236、マイカ、ネプツニウム237など、それぞれに高耐性を持つ物質の層があるという。このような物質が月を形成するとは考えられず、それゆえに月が人工建造物であるというのだ。信憑性については何も言うことはできないが、説としてのインパクトは大きい。
その他、月に関して言えば、実際の調査研究の結果としての科学的な学説から、夢の世界の空想論まで、無数に見つけることができる。だいたい、月は自転周期と公転周期とが完全に同期しており、地球から見ると月はいつも同じ方向を見せていることからしても、なにやら怪しいとも言えるのかもしれない。
空気が澄みわたり、月の輝きも一層美しさを増すこれからの季節。そんな月のミステリアスな部分を考えながら、お団子を食べるのもなかなかおつなものかもしれない。
ほんとに、ミステリアス