今日は、撮りためていた今季のカワラヒワとともに、
私が何故鳥見(バードウォッチング)をするようになったかを
書こうと思います。
カワラヒワ(スズメ目 アトリ科 ヒワ属 全長14㎝)
当時(もう30年くらい前)、北海道で生活していた私たち家族。
夏は30℃以上になり、冬は-20℃近くまで下がる
内陸の町の教会に遣わされました。
そこは自然が豊かで、庭にゴジュウカラ、カケス、アトリの群れ、
レンジャクの群れ、ツミなど、私には珍しい種類の鳥たちが来て、
今にして思えば、かなり贅沢な所に住んでいました。
その当時は、私の趣味には鳥見がありませんでした。
パッチワーク、手芸、読書、歌・・・
数年経った頃、教会の中で大変精神的に苦しい体験をしました。
神学校を卒業して初めての着任ゆえ、
自分たちの未熟さもありました。
トンネルの中にいて、いつになればそこから出られるか
わからない状態は辛かったです。
もちろん、神様に祈り、また教会員や先輩方に祈られ、
聖書の言葉に大いに励まされていましたが、
心の揺れ、葛藤、出来事を受け入れるだけの強さは、
一瞬にして持てるものではなく、
徐々に徐々に納得し、受け入れるようになりました。
その渦中、何の気なしに懸賞に応募していた所から
当選のお知らせと「モノ」が届きました。
(応募したのも忘れていました。)
それは「双眼鏡」でした。
双眼鏡と言っても、おもちゃ同然の、
小さく、倍率も低いものでした。
でも、懸賞に当たる経験が少ない私でしたから、
当選自体が嬉しくて、双眼鏡を持ち、野鳥のハンドブックを買い、
庭の小鳥から鳥見を始めることになりました。
庭の小鳥だけでは飽き足らず、
車で割合近くの大きな森へピクニックしながら鳥見をしたりしました。
いろんな問題や状況から一時的にでも解放されて、
リフレッシュできたことは、本当にありがたく、
神様に感謝した日々でした。
(この写真は再掲です)
当時は、双眼鏡だけしか持っておらず、
今のようにスマホや携帯などはなく、
カメラも自分専用のものはありませんでした。
なので、専ら「ウォッチング」ばかりで、
撮る事は考えませんでした。
今にして思えば、たくさんの野鳥との出会いがありながら、
とても残念な事をしてしまいましたが、
その時にはそれが私にとってのベストだったのです。
私が初めて鳥を調べてわかったのが、
「カワラヒワ」だったわけです。
この鳥の名前を知った喜び、感動は、
今でも良く覚えています。
鳥撮りの初心を忘れそうになった時には、
いつもカワラヒワに出会った時の事を思い出すようにしています。
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新型コロナが原因でうつやノイローゼが増えているようです。
親族にもその傾向がある人がいるので、
皆様も気をつけて下さいね。
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