有利な戦い
仕事でもなんでも、
・有利な立場
・不利な立場
がある。
どうせ戦うなら優位な立場にいたいのが人情である。
では彼らはどのようにして優位な立場を保持しているか。
それは2016年の小規模企業白書の中にヒントがある。
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先ず、2016年の小規模企業白書
・第2部 小規模事業者の未来
・第2節 フリーランスの事業活動の取組
・図2-2-31図:フリーランスが営んでいる事業の競合状況
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においての記述。
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・38.2%:競合相手が多い
・46.8%:どちらともいえない
・11.5%:競合相手が少ない
・ 3.5%:競合相手がいない
・ 100%:合計(n=1,300)
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となっており、15%が有利な戦いを行っている。
次にこの15%の競合優位の要因について
・競合相手が「少ない」又は「いない」と回答したフリーランスが考える要因(複数回答)に以下のような記述がある。
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1位:(50.3%)卓越した技術・技能・ノウハウを保持しており、他社が真似できないため
2位:(42.0%)自身のネットワークを活かして継続的に仕事を受注できているため
3位:(35.9%)自身の営業努力で固定客を獲得しているため
4位:(29.8%)ニッチマーケットを開拓したため
5位:(23.6%)コスト面で優位性があり他者が追随できないため
6位:(8.3%)産業財産権を有しており、自分以外にサービスを提供できるものがいないため
7位以降:その他、わからない
(複数回答:n=195)
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で、これを読むと優位な戦いのイメージが湧く。
逆に言えば、
・85%のSOHO・身の丈事業者は
・特に優位なポジショニング
を得ないままに「レッドオーシャン」で戦っていることになる。
これはキツイ。
結果的には体力勝負になってしまう。
戦略的に考える、は今や常套句になってしまったが、本来の戦略では戦う前に有利なポジショニングを押さえる事は大前提である。
加えて言えば、今からでも
・営業努力に工夫改良を加える
・知的財産権で事業を守る
・意図的に特異な地位へ事業を運ぶ
などの努力で有利なポジションを自分に引きつけることができる。
戦略がまずければ、戦術では取り返しが利かない。
以上の点は事業見直しの際のキモであるから、しっかりと心に銘記すべきだ。