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2018-03-24 | 文章・文芸
【2018.03.24(sat)】
それが家族ならなおさら良いと。

・歌人、選者として著名な<永田和宏>さんの講演会が開かれました。(倉吉未来中心 小ホール)



・本業は細胞生物学者で京都産大教授。2017年に国際組織 The Protein Society から【ハンス・ノイラート科学賞】を受賞されています。
理系and文系共に秀でているスーパーマンですね。

・宮中歌会始詠進歌選者、角川短歌賞選考委員、朝日歌壇選者なども務められ、その名前はよく見聞きします。
夫人は歌人の河野裕子さん(故人)で、長男の淳さん、長女の紅さんも歌人という永田家。

・私も以前より機会があれば講話を聞いてみたいと思っていた方でした。
後に司会からの紹介で分かったのですが、聴講者の中には長男の淳さんもいらっしゃいました。

・今日は“子供はどう詠われたか”をテーマとして、古今の短歌を鑑賞して解釈を試みるというものでした。
私は古文が理解出来ないので、万葉集に詠われる歌は解説されても??でしたが、現代短歌についての解釈は分かり易く腑に落ちるものでした。

・講演の終わり近くで話されたこと。
歌はどこかで誰かが読んでいてくれていることが大事。家族が日頃そんなに話してはいなくても歌を読めば何をどう考えているのかは分かると。
そして日常使われる言葉では伝わらないことが短歌では伝えられるのではないかとも…。

・とても印象的なお話で、短歌の優れた一面を良く言い表されていると思いました。 

・以下は永田さんの過去の談話ですが、これにも共感出来ます。
「死んだ人は覚えていてやらないと死んでしまう。“わたくしは死んではいけないわたくしが死ぬときあなたがほんたうに死ぬ”
彼女(妻・裕子)は僕が生きている限り生き続ける。子供達とも喋れるし歌を作っている人とも歌を介して話せる。」

・最近は大学生の間で短歌が人気なんだそうですね。嬉しいことです。
参考図書の中でも強く薦められた<人生の節目で読んでほしい短歌>(永田和宏著 NHK出版 2015.3発行)を読んでみたいと思います。 

See you.

I.O
コメント
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