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上限金利引き下げで「ヤミ金被害が増えた」ことを示さない連中

2012年11月21日 17時17分15秒 | 経済関連
日本がどうしてダメなのか、ということの一端が垣間見えるように思う。
政治家だろうが官僚だろうが、企業経営者や学者だろうが、間違ったことを言い続けた挙句に、何の反省も総括もなく、改めることもなく失敗回避の為に次に活かすということもないのだな。


今回登場した、石井孝明とかいうジャーナリストにしても、ジャーナリズムの大上段で偉そうにあれこれ言うが、自分の正しさを立論できているわけではない。かつて早大消費者金融サービス研究所の坂野論文や堂下論文などを当然に「正しいもの」としていた、公認会計士の磯崎哲也や池田信夫なんかも同じ。


彼らの卑怯な所は、自分自身の主張すら満足に説明できない&しない、ということである。更には、経済学の教科書を読めとか豪語していたような、経済学信奉者どもも、何らの説明も立証でもできていないわけだよ。

たまたま先月取り上げた記事でも触れたのだが、彼らの中で誰一人として事実を挙げて説明できていた者などいないだろう?仮にあっても、簡単に「ネタバレ」する程度の、極めて弱い論拠だけであって、反論に耐えうるようなものではなかろう。


石井孝明と池田信夫に共通するのは、理論で正しい、みたいな決め付けだけは得意で、権威を持ち出す点だ。両者とも、早大の研究所で出してるペーパーを正しいと言って自己の正当化を図るわけだが、その元となるペーパーの中身について検討することもできず、説明もできないのだ。ペーパーにある問題点を考えるということもできない。


これは、他の経済学信奉者たちでも同様。
例えば、飯田泰之先生が自分の過去の主張の正しさを立論できたか、と言えばできてないわけだ。じゃあ、阪大グループは、その後何かの立論はできたのか?
金利引き下げではダメだと主張するなら、それに変わる何かを示せなければならない。「ヤミ金被害が増えるから」とか、「自己破産が増えるから」ダメだ、といった主張してた人間は、その論の正しさをどれだけ立論できたか?


経済学の専門家とやらは、一体、何人いるんだね?
自分たちの主張の正しさを説明してごらん、と言っているのに、誰もできないのかね?飯田泰之先生も、自分が言っていたことを覚えていないのか?
阪大の大竹教授でもいいし、筒井教授でもいい、早大の晝間教授でもいい、坂野教授だっていいですよ。今回の堂下准教授でもいいし、何なら、増原義剛でも、石井孝明でも、橘玲でも、鶴田何とか?でもいい、自分の主張の根拠と説明をきちんとやってみたらいいんじゃないですか?


これが、日本の経済学のレベルなんだと。
彼らはこんな有様でも、恥ずかしくも何ともないみたい。こんなんだから、日本の経済学界というのはダメなんじゃないですか?
それに、何かを解明しよう、という気概もないのだな。何がおかしかったのか、ということを反省し検証することができないんだよ、彼らは。当方だって、自分の主張が正しかったかどうかなんて、判るわけないし、そんな自信あるわけないじゃん。だが、自分の考え方を信じたからこそ、早大のペーパーは鵜呑みになんてできない、と言ったわけだよ。当時、統計局の長期データの数値をひたすら並べて、検討してみたわな。それが、受け入れられないという直感に繋がったというだけ。


そして、自信がなかったが故に、事後的に最高裁の自己破産者の推移や、東京商工リサーチの倒産件数の推移なんかも見たし、警察庁発表のヤミ金融事犯の数値も見たわけだ。自分の主張がどうであったかということについて、確認作業は自分の出来る範囲で、それなりにやった(彼らの意見を否定する根拠を見つける方がはるかに容易ではあった)。
しかし、奴らは、殆どやってないじゃないの。それで、新たな事実や知見が浮かびあがったりしたか?何かを学べたのか?
(共感できないが、その点では堂下先生が研究を継続していたことを評価せねばなるまい。中身の問題はあるとは思うけど)


経済学理論バカどもが言ってた、「禁酒法を見ろ、マフィアが儲かるだけにしかならない」=規制は悪、という暴論のどこがどう「正しく」or「間違っていた」のか、誰か反省したり検証したりしたのか?どうせ、やってないんじゃないですか?
それは、東電の大失敗と「何ら違いがない」ってことなんだよ。同じような心性ということだ。間違いとか失敗を受け入れない、そればかりか「見なかったことにする、過去の失敗はなかったことにする」というようなクソどもばかりだ、ってことさ。


それは、経済学教授というような、専門家の肩書きを持つ連中からして、そうなんだってことを言っているのだ。

こんなんだから、日本の経済学者なんてものは、信用できない、全くアテにもならんわな、と言っているのである。
ヤミ金被害が増える、多重債務者は減らない、破産者が激増する、消費者金融市場が消える、そういうようなことを言っていた連中は、その論の正しさを示してみよ。できないなら、豪語なんかする資格はない。経済学理論に基づいて云々なんて説明を、二度とするんじゃない。
できれば、経済学という肩書や看板を降ろしてもらえると、一般素人を騙し惑わせることは少なくなるんじゃないでしょうか。



これは、経済学信奉者に限ったことではない。法曹関係でも同じ傾向。

例えば「ボ2ネタ」の中の人>http://d.hatena.ne.jp/bo2neta/20090825#p9

こういういかにも偉そうな人がみな、簡単にひっかかるわけ。よく考えもなしに、釣られるんだよ。これ以後も、盛んにヤミ金被害の増えたという見出しは続く。


当方は反論として記事を書いた。

09年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/0ecbb5104f98c72e5de2f1b8225abca1
09年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/56b3df5623499022789766017c43604e

こんなのも。
09年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a58cf44d8e687de89b367937d6b9c3d2
11年10月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/da594fe367e37bd2e129c1c74a11da30

最近のもの。
12年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/c7d183aff672479ba57184bf887f5880


別に、彼らの意見の正しさなんて、彼らには何らの期待もしてないから、どうだっていいけどね。ただ、世の中の人々を騙すのは止めて欲しい。



テレビ朝日「モーニングバード」でのTPP肯定論

2012年11月21日 08時53分05秒 | 政治って?
テレビ朝日にも、財界からの統制が及ばないわけがないわな。

今朝、ちょっと見てたら、出てきた「農業でもTPP賛成(チャンスに変える)派」という例の人として、「株式会社みらい」の社長さんが出てコメントを述べていた。


別に陰謀論だと言いたいわけではないが、その意見の背景にあるものというのを知っておく必要があるだろう。


「みらい」という会社は、ガチガチの経済産業省・アメリカさまの配下に置かれた企業ではないか、という疑念はあるかもな、と。


>http://miraigroup.jp/media/532/

経済産業省・東北経済産業局と宮城県からの植物工場事業の補助金の採択を受けて、2012年4月4日(水)、株式会社みらい・日本GE・多賀城市が多賀城市役所にて共同記者会見を行いました。
株式会社みらいが事業主として、宮城県多賀城市の「みやぎ復興パーク」で震災復興・新産業創出のため植物工場事業を展開します。
以下のとおり、記者会見の模様が多くのメディア媒体で取り上げられました。


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都合のいいインタビューを構成することは、いくらでも可能、ということは考えておくべき。
必死にTPPを推進したいアメリカさまの手下となっている従米派官僚と、アメリカさまの代表的大企業でTPP推進を牽引している、GEさんが絡んでいるということになれば、それはまあ「賛成」という立場であっても不思議ではないかな、と。


昨日の話題になった貸金業法改正の時、金融庁で貸金側の意見を述べていたのは、GEキャピタルの土屋さんという人だったわけだよ。GE系の浸透度というのは、防衛産業にもかなりあるわけだし、原発業界にも勿論及んでいるわけ。
更には、司法改革なんかでも、主要なプレイヤーになっていたのではないか、と思わせるフシがあるわけだ。

07年11月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/870b443fe477ce5d2d6fa83d25c81739


この頃から、日本の株式市場での売り越しが大量に出されて、世界中に先駆けて東証だけが大幅に下がったわけ。それは、アメリカさまを怒らせた報復処置として行われた可能性があるわな。

リーマンショックよりもはるか以前、サブプライム危機が明確になってくるのは、08年3月くらいだったから。


こういうGE部隊の攻略作戦は、彼らの単独ではなく、従米派の日本人官僚たちやマスコミ業界の人間なんかを動かして行われるのだろう、ということだ。これが、向こうのやり口だ、ということである。

彼らの脅しに屈しやすい日本企業経営者たちは、当然出てくるだろう、ということだ。


これをみるだけでも、TPPは、何が何でも阻止せねばならないと分かるだろう。
日本は重大な危機に直面することになるだろう。