米国の手口は、いつも大体決まっている。
それは、年明け早々に紛争・戦争・テロなんかが勃発する、というものである(笑)。まるでクリスマス時期を狙って公開する、新作映画の興行みたいなものだ。
さて、国際情勢としては「テロの危険性」を殊更強調する方向になっているが、現実の危険度の判断は慎重さが求められるだろう。
確かにアフリカにはイスラム過激派のテログループがいるのであろう、きっと。で、政府軍との戦闘で多数の死傷者が出た、というのも、そうなのだろう。
日本のエネルギー供給の一端を担う地域での政情不安や紛争などは、エネルギー供給面での影響はある。なので、テロは危険であるのは事実だし、世界中にある日本のプラント施設などが攻撃されたりすると、それは大変だというのも理解できる。
できることとすれば、供給地域の分散化というのが必要になるだろう。
あとは、エネルギー供給手段の多様化、であろうか。
今回の一件で明らかになったことがあるはずだ。
それは、「アルジェリア」という地域(国)は遠い存在であり多くの日本人は殆ど知らなかったであろう、ということだ。それはテレビ等に登場する有識者でも同じ、ということ。また、日揮というプラント会社についても、知らない人の方が多かったのではないか。ましてや、アルジェリアに天然ガスプラント施設が存在していた、なんてことは殆ど知られていなかっただろう(当方も初耳でした)。
どうして知られてこなかったか、といえば、過去数十年に渡り、安定して存在してきた、とか、邦人に特別の危険が及んでこなかったから、ということかも。あと、日本に関係しそうとか、多数の死傷者が出た大きな事件といったものがあまりなかった、というようなことかもしれない。
そういう地域と比べて、アメリカが安全と言えるのだろうか?
当方からすると、アメリカの方が十分危険である。イスラム過激派のテロ以上に危険だ、ということである。
理由は簡単だ。
つい先頃にも、大規模な銃撃戦があって、多数の死傷者が出たばかりだからだ。
そして、同種事件は事欠かない。度々起こっているからだ。
記憶に新しいところでは、07年のバージニア工科大32人死亡、場所忘れたが韓国系留学生の乱射事件で13人死亡、そして昨年末の26人死亡、ということがあった。
目立った事件としては、こうしたことがあるわけだが、銃撃による死亡者のうち、自殺と事故を除いた射殺死亡数は、年間約13000人くらいであると推測される(銃器による死亡は約3.3万人)。
つまり、米国1カ国でのテロ同様の行為によって、年間13000人が射殺されているのであり、その人数はアルジェリアのイスラムテロの攻撃で死亡する人の数よりもはるかに多いのではないのか、ということである。
なので、テロは許すべきではないし、防ぐ努力も必要であるが、日本の海外に存在する各種プラント施設や工場などが全部安全を達成できるものではない、ということだ。人質事件は、アフリカ以外でも、かつてはフィリピンやマレーシアなんかでも起こっていたことである、ということだ。
少なくとも言えるのは、イスラム系テログループの危険度が米国一か国の危険度を上回っているという根拠は、当方は全く知らない、ということである。
米国は、金欠病になる度に、こうしたテロが危険だ、とか、ミサイルが危険だ、とか、戦争の臭いを醸し出そうとするクセがある、ということも留意しておくべきだろう。
最近は、イスラエルの危険性というのは、あんまり使えなくなったみたいだね。
ソマリアの海賊も、効果が薄くなった、と。次は、何処かな?
追記(21日 18時頃):
前記で挙げた数字が違っていました。
>http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2922331/10142714
例えば射殺人数が「約13000人」と書いていますが、AFP記事からすると「11101人」らしいです。なので、銃器死亡「約33000人」なんかも、「32163人」と読み替えて下さいませ。
米国の危険度は高い、という論旨は変化がありません。上記記事紹介をもって訂正にかえさせていただきます。
それは、年明け早々に紛争・戦争・テロなんかが勃発する、というものである(笑)。まるでクリスマス時期を狙って公開する、新作映画の興行みたいなものだ。
さて、国際情勢としては「テロの危険性」を殊更強調する方向になっているが、現実の危険度の判断は慎重さが求められるだろう。
確かにアフリカにはイスラム過激派のテログループがいるのであろう、きっと。で、政府軍との戦闘で多数の死傷者が出た、というのも、そうなのだろう。
日本のエネルギー供給の一端を担う地域での政情不安や紛争などは、エネルギー供給面での影響はある。なので、テロは危険であるのは事実だし、世界中にある日本のプラント施設などが攻撃されたりすると、それは大変だというのも理解できる。
できることとすれば、供給地域の分散化というのが必要になるだろう。
あとは、エネルギー供給手段の多様化、であろうか。
今回の一件で明らかになったことがあるはずだ。
それは、「アルジェリア」という地域(国)は遠い存在であり多くの日本人は殆ど知らなかったであろう、ということだ。それはテレビ等に登場する有識者でも同じ、ということ。また、日揮というプラント会社についても、知らない人の方が多かったのではないか。ましてや、アルジェリアに天然ガスプラント施設が存在していた、なんてことは殆ど知られていなかっただろう(当方も初耳でした)。
どうして知られてこなかったか、といえば、過去数十年に渡り、安定して存在してきた、とか、邦人に特別の危険が及んでこなかったから、ということかも。あと、日本に関係しそうとか、多数の死傷者が出た大きな事件といったものがあまりなかった、というようなことかもしれない。
そういう地域と比べて、アメリカが安全と言えるのだろうか?
当方からすると、アメリカの方が十分危険である。イスラム過激派のテロ以上に危険だ、ということである。
理由は簡単だ。
つい先頃にも、大規模な銃撃戦があって、多数の死傷者が出たばかりだからだ。
そして、同種事件は事欠かない。度々起こっているからだ。
記憶に新しいところでは、07年のバージニア工科大32人死亡、場所忘れたが韓国系留学生の乱射事件で13人死亡、そして昨年末の26人死亡、ということがあった。
目立った事件としては、こうしたことがあるわけだが、銃撃による死亡者のうち、自殺と事故を除いた射殺死亡数は、年間約13000人くらいであると推測される(銃器による死亡は約3.3万人)。
つまり、米国1カ国でのテロ同様の行為によって、年間13000人が射殺されているのであり、その人数はアルジェリアのイスラムテロの攻撃で死亡する人の数よりもはるかに多いのではないのか、ということである。
なので、テロは許すべきではないし、防ぐ努力も必要であるが、日本の海外に存在する各種プラント施設や工場などが全部安全を達成できるものではない、ということだ。人質事件は、アフリカ以外でも、かつてはフィリピンやマレーシアなんかでも起こっていたことである、ということだ。
少なくとも言えるのは、イスラム系テログループの危険度が米国一か国の危険度を上回っているという根拠は、当方は全く知らない、ということである。
米国は、金欠病になる度に、こうしたテロが危険だ、とか、ミサイルが危険だ、とか、戦争の臭いを醸し出そうとするクセがある、ということも留意しておくべきだろう。
最近は、イスラエルの危険性というのは、あんまり使えなくなったみたいだね。
ソマリアの海賊も、効果が薄くなった、と。次は、何処かな?
追記(21日 18時頃):
前記で挙げた数字が違っていました。
>http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2922331/10142714
例えば射殺人数が「約13000人」と書いていますが、AFP記事からすると「11101人」らしいです。なので、銃器死亡「約33000人」なんかも、「32163人」と読み替えて下さいませ。
米国の危険度は高い、という論旨は変化がありません。上記記事紹介をもって訂正にかえさせていただきます。