この夏は炎暑だというのでエアコンをかけ続けていたら、夏風邪を引いてしまったという方も少なからずおられるようですが、私もその例に漏れず、遂に喉が痛くなってきて、37度過ぎの微熱が続き、暫くダウンしていました。
小さい頃から滅多に風邪なんかひいたことがなく、「馬鹿だから風邪を惹かないのかも」と思い悩み、病気がちな人が文学的な人間のジャンルに属する人のように思えて密かに憧れたりもしたのでしたが、いざ実際に病に陥ってみると、現実は厳しく、決してそのように夢見るものではないということがわかります。
この感覚は、ひょっとすると、お金持ちの人が貧乏人の家に生まれてみたかったと言うのと似ているようなものかもしれない、というようなことを布団のなかで考えたりしているうちに、お薬が効いたらしく風邪はすっかり治りました。ゆえに、どうぞ、ご安心ください。
夏も終わりに近づいてまいりましたが、皆さまも夏風邪にはくれぐれもお気をつけくださいますよう。
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Flaubert disait de son oeuvre: « D’un bout à l’autre, c’est couvert de sang » et George Sand lui écrivait : « C’était monstrueux, cette Babylone africaine, ce monde punique, atroce, ce grand Hamilcar, un scélérat, ce culte, ces temples, ces batailles, ces supplices, ces vengeances, ces festins, ces trahisons ; tout cela, poésie de cannibales, quelque chose comme l’enfer du Dante. »