西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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私のショパン

2010年08月26日 | 芸術・音楽・演劇、オペラ、舞踏など



「人は悲しむために出会うわけではない」と、過ぎた日に、聞かされたことがあります。
たしかに、人は悲しむために出会うのではありません。でも、ほほ笑みのうちに出会って、ほほ笑みのまま終わるということは無いように思われます。“出会い”は、いつでも、“別れ”を前提にしています。
素敵な出会いがあって、たくさんの、ときめく時間を一緒にできた人であればなおのこと、別れの悲しみが大きくもなれば、深くもなります。出会いを前にして、私たちが、一瞬、不安を感じたり、ためらったりするのは、おそらく、そのためでしょう。
私は、1836年に、フランツ・リストと親密な間柄にあったマリー・タグー伯爵夫人のサロンで、私のショパン・・・・、フレデリック・フランソワと出会いました。そのとき、彼は26歳で、私は32歳でした。

黒田恭一の台本より
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