西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

『フランスを目覚めさせた女性たち』

2016年03月26日 | 手帳・覚え書き
遂に書店に並びました!
皆様、よろしかったら、是非、お買い求め下さい。

『フランスを目覚めさせた女性たち』 単行本 – 2016/3/30
ジャン=ルイ・ドブレ (著), ヴァレリー・ボシュネク (著),
西尾治子 (翻訳), 松田祐子 (翻訳), 吉川佳英子 (翻訳),
佐藤浩子 (翻訳), 田戸カンナ (翻訳), 岡部杏子 (翻訳),
津田奈菜絵 (翻訳)
出版:パド・ウイメンズ・オフィス
http://www.joseijoho.com

内容紹介
今日女性たちが当たり前のように享受しているさまざまな
権利は、決して諦めることなく果敢に闘ったフランス女性
たちの力によるものだった。男性優位の社会にあって先駆
的に道を切り拓いたヒロイン26人の物語。


オランプ・ド・グージュ  女性および女性市民の権利宣言
ジョルジュ・サンド    自由で平等な社会の夢
マルグリット・ブシコーとマリー=ルイーズ・ジェ
  パリにできた最初の百貨店
ジュリー=ヴィクトワール・ドービエ
  初めてバカロレアを取得した女性
マドレーヌ・ブレ          女性初の医学博士
ユベルティーヌ・オークレール  女性参政権論者
ジャンヌ・ショーヴァン     女性初の弁護士
カミーユ・クローデル     自由を奪われた天才
マリー・キュリー    女性初のノーベル賞受賞者
ルイーズ・ワイス        ヨーロッパの祖母
マルト・シマール        女性初の国会議員
ナフィサ・シド・カラ   初のムスリム女性政務次官
シモーヌ・ヴェーユ    最初の人工妊娠中絶法 ほか


出版社からのコメント
2000年にパリテ法(男女平等政治参画)を成立させた
フランスでは、たとえば既婚非婚を問わず手厚い子ども
手当が支給され、ワーク・ライフ・バランスを実現しつつ、
多くの女性たちは、仕事場に出て生き生きと働き、子ども
を持つ人生を楽しんでいるように見える。これは何に由来
するものなのか。本書はそうした論点に多くのヒントを与え、
読者の考察を促してくれるだろう。
フランス国内・ジェンダー部門で高い売れ行きを誇る
好著の全訳。

(訳者あとがきより)


http://www.amazon.co.jp/フランスを目覚めさせた女性たち-ジャン-ルイ・ドブレ/dp/4864621217
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朗読と音楽で綴るサンド物語『ノクターンの旅路~ショパンとの愛の日々』

2016年03月26日 | 手帳・覚え書き
朗読と音楽で綴るサンド物語
『ノクターンの旅路~ショパンとの愛の日々』

ピアノ/須江太郎、朗読/かとうかず子、
原作/こやま峰子、作曲/中村守孝
歌/伊東えり、エレクトーン/長谷川幹人


開催日時 4月10日(日) 
開場13:30/開演14:00/終演予定16:00
会場 鶴見区民文化センター
  サルビアホール  4階ホール
出演者 かとうかず子(朗読)
須江太郎(Pf)
伊東えり(歌)
長谷川幹人(エレクトーン)
演目 ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる
大ポロネーズ(オケパート付)
ショパン作品 他
料金 指定席
前売:一般5,000円 
当日:一般5,500円
お問合せ 中村音楽センター 045-261-1607

サルビアホール:
電車をご利用の場合
JR京浜東北線・鶴見線「鶴見」駅 東口から徒歩2分
京急本線「京急鶴見」駅 西口から徒歩2分

〒230-0051
横浜市鶴見区鶴見中央1丁目31-2 シークレイン内
TEL 045-511-5711 
FAX 045-511-5712

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/el-organs/electone_city_shibuya/archive/others/2014/20140803/
ピアノの詩人ショパン。
彼の、音楽に捧げた人生の中に“ジョルジュ・サンド”という
一人の女性がいたことをご存知でしょうか。女性が男性と
平等に働くことなど考えられなかった200年も前に、
女流作家として嵐のように情熱のままに誇り高く生き抜いた
ジョルジュ・サンドの人生を綴った、朗読と音楽で繰り広げ
られる全く新しい形の舞台が8月3日に初演されました。


 ピアノとエレクトーンによるショパンのピアノコンチェルト
の甘美なメロディーを幕開けとして、作品はジョルジュ・
サンドが幼少の頃から彼女の人生を追うように進んでいき
ます。幼くして父と弟をほぼ同時に亡くし、母親とも離れ
離れになり祖母に育てられたジョルジュ。成長し、結婚、
離婚、やがてフランス2月革命時代に様々な芸術家との
交流を計りながら作家としての道を歩んでいきます。
そしてショパンとの出会い、そこに生まれる博愛の世界、
別れ。

そんな彼女の劇的な人生の物語を、かとうかず子さん
が朗読で語っていきます。さらに生まれ故郷であるフラ
ンスはノアンの風景や人との出会い、様々な想いを込めた
8つの詩に中村守孝氏が作曲した劇中歌を、伊東えりさん
の歌とエレクトーンによる演奏で表現し、ジョルジュが
ショパンと出会ってからは、須江太郎さんがその名曲の
数々を奏でていく。

 少し男勝りな一面を持ちながらもショパンや子どもたちに
深い愛情を注いでいった彼女と、その背景をも見事に表現
された女優・かとうかず子さん、劇中歌でまるでその時代に
タイムスリップしたかのように情景・心情を歌われた歌手の
伊東えりさん、ショパンがそこで弾いているかのような錯覚
さえ覚え、演奏に引き込んだピアニスト須江太郎さんの好演
は素晴らしいものでした。この魅力ある作品の中で現代の
楽器であるエレクトーンを使っていただいたこともとても
意義のあることでした。劇中歌のオーケストレーションは
もちろん、物語の変化と風景や心情の移り変わりを効果音
とオリジナルの曲で表現し、より色彩感を増すことができ
たのではないか、コンサートで楽曲だけを演奏するのとは、
また一味違った形で楽器としての存在感を感じていただく
ことができたように思います。

 
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