西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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『続 ある少年H わが『失楽園』」

2023年08月25日 | 覚え書き

前回、好評だった第一弾に続き、第二弾も各方面の書評で取り上げられているそうです。
古き懐かしき時代が彷彿としてくるだけでなく、サルトル研究者の筆者が得意とする日仏の映画に関する詳しい話も、いつものように、あちこちに散りばめられていて読者を楽しませてくれます。翻訳者でもおられる石崎晴巳先生の独自の語彙の使い方にも学ぶところ多く、言葉の深みを味わえます。ぜひ、ご一読をお薦めいたします。

ーーー
目まぐるしく変化した戦後東京…特異な時代を果敢に生きた普通の男の子の姿を、ありのままに描く。
サルトルやE・トッド研究の第一人者が昭和の少年時代を振り返る。
好評第2弾!

【目次より】
一 祖父の死 あれがニコライ堂だよ/祖父は孤独の中で逝った/黒澤の『生きる』での通夜/思春期とは、楽園追放か? ほか
二 友達のいる情景 廁(便所)の小窓がガラッと開いた/「バカと鋏は使いようで切れる」/「トム・ソーヤーみたいなことは、しちゃだめよ」/クラシック事始め――『ファンタジア』  ほか
三 「ブーちゃん」 今村昌平の「豚コンプレックス」 ?/正しい美貌と邪淫の美貌/醜男サルトルのケース/前の席の女子 ほか
四 半魚人とグレース・ケリー 白の水着の危うさ/『あばれ獅子』と『肉の蝋人形』/蝋人形ファンタスム/提出日記 ほか
五 グレイトマンよりグッドマンに 教科書に墨を塗る――『瀬戸内少年野球団』/立会川と旗ヶ岡八幡神社/校舎内土足歩行制「与えられた民主主義を……」京マチコ  ほか


『ある少年H――わが「失われた時を求めて」』
石崎 晴己   2019/6/1

「ほんとうの少年Hがここにいる。詩情に満ちた戦後東京の原風景…」 福岡伸一氏(『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』著者)絶賛!
サルトルやE・トッドの研究で知られるフランス文学者が、昭和の子供時代をありのままに語る自伝的エッセイ。

【書評・紹介】
●『キネマ旬報』2019年9月下旬特別号
●読売新聞  2019年7月21日
●「ふらんす」2019年8月号評者=福田裕大氏(近畿大学准教授)
●「週刊読書人」2019年7月12日号 評者=立花英裕氏(フランス文学者)

【目次】
仁古田再訪―― わが A la Recherche du temps perdu(失われた時を求めて)
一 ある少年H
心優しき(?)GIたち/労働争議と「川上音二郎の衣装屋」……ほか

二 父親のこと
父は内地にいた!?/サルトルの映画好き「/叱らない」父親……ほか

三 「性に目覚める頃」
「健全なる男女交際」/『ヰタ・セクスアリス』……ほか

四 才能ある(?)少年
字を書くのは苦手「?/あんた、芸人だねェ」……ほか

五 テレビ少年第一世代
テレビ観せてくれない」?/「ホントは無いんじゃないの」……?ほか





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