稚内へ向かうもハプニング発生/JR宗谷本線
昨夜の立ち食いそばの帰り道、雪が舞っていましたが、意外に積もりました。
仙台に住むオイラに雪は珍しくもないですが、
12月初旬でこれですからね、その点では驚きです。
寝ぼけ眼の旭川駅。
6:03発の普通列車で稚内へ向かいます。
実は2011年3月下旬に稚内への旅を予定していました。
切符も買い、宿の手配も済ませ、あとは行くだけだったが、あの東日本大震災が発生。
約10年ぶりに再トライです。
あの時立てた予定と同じく、旭川に前泊して早朝の普通列車での出発で。
稚内までの6時間をこの列車で過ごします。
列車は旭川駅を発ち、ひとつひとつの駅を確かめるように停車していく。
ピップエレキバンのCMで全国に名が知れ渡った比布町。
塩狩-和寒間。モノクロの世界。おそらく外は静寂が広がっているでしょう。
その中をディーゼル音と、ガタンゴトンとレールの継ぎ目を刻む音を響かせ、進んでいる。
士別駅を過ぎ、名寄駅が近づくにつれ、雪が強く降って来た。
8時半ごろ、豊清水駅(2021年3月廃止)に到着。
対向列車待ち合わせのため、数分停車のアナウンス。
再びアナウンス、この先のポイント不具合により対向列車が立ち往生とのこと。
えー、何だって!!
この雪だもんな、そりゃ不具合にもなるわ。
その不具合地点へ確認に向かう運転士。
この積雪の中、大変だ。
主人の帰りを待つ列車。
オイラは時刻表とにらめっこ。もしかすると運転取り止めもありうるか。
その時は稚内行きをあきらめよう。地震といい、この雪といい、どうして稚内はオイラを拒むのか。
中止、再開、時間、いろんなケースを想定し、メモをする。
およそ1時間が過ぎた9時40分ごろ、対向の特急列車が通過し、
こちらも運転再開となりました。良かった。
で、オイラが出した結論はこの3駅先の音威子府駅で下車し、
後発の特急列車に乗って稚内へ向かうということ。
オイラの見立てでは、おそらくどこかでこの普通列車を追い抜くはずだ。
思いがけず、音威子府駅に降り立つ。
以前こちら常盤軒を訪れ、かけそばを食べたことを思い出す。
武漢肺炎の影響で休業中なのは知っていた。
なので、再開したらまたいつか食べに来たいなと思ってたのですが・・・。
2021年2月にこちらのご主人が亡くなったことを知る。
それに伴い、「黒いそば」で有名な常盤軒は閉店となりました。
【2013年当時の常盤軒】
前回訪れたのは2013年3月でした。その時の写真です。
【かけそばとおにぎり(2013年)】
駅そば好きのオイラは音威子府の黒いそばがどうしても食べたくて、
はるばる現地に赴き、初めて対面した時は大いに感激しました。
あの時食えて、本当に良かった。
駅建物内にはここ音威子府駅を起点とした天北線(現在は廃線)の資料室もあり、
特急列車の到着まで時間をつぶす。
音威子府駅です。
まだ時間はある。駅を出て、この先の国道へ向かう。
国道沿いに音威子府そばを扱う商店があったはずだが、無くなっていた。
当時はおみやげに乾麺を買ったんだけどなぁ。
でも車内で飲む酒とツマミを買いに別の店に入ったら、生そばが売ってたので購入。
夏じゃないし、タオルで包めば大丈夫(^^)
そろそろ時間だ、駅へ戻ろう。