今日はカープの応援をしてスワローズと”陸奥の速球王”由規投手を倒す為にマツダスタジアムへ行く日だ。 私はいつも通り地元の駅からJRで広島駅へ行き、そこから歩いて球場へ向かう。 途中、球場近くのビックカメラに立ち寄ってビールを買った。 ここの酒売り場で某プレミアムビールが安かったもので、普段ビール飲まないしせっかくだから良いビールをと思ったもので。 そのビールを持って行き、球場入り口で紙コップに移し替えて球場入りした。 今日はナイトゲームで余裕があったはずだが家を出るのにモタモタして遅くなり、既に先発メンバー発表は終了して自分の席に着くより先に試合が始まってしまった。 ちょっと今回は不覚を取りましたね...
せっかく買ったプレミアムビールだったのですが、今日の球場内はまさにサウナ状態で暑くて暑くてしょうがなかった。 その為にビールの味も何も分からなくなってしまって勿体無かったな。 何と言うか、飢え死に寸前の人にご馳走を食べさせても味も何も分からないみたいな感じですね。 今の喉の渇きだったら、いつもなら飲む気がしない”第3のビール”だって旨いと思ってしまったかも知れませんね。 そして観客席さえそうなのだから、グラウンドの中はここ以上に凄い”蒸し風呂状態”なんでしょうね...
そんな訳で試合は始まったのだが、カープ先発の”スタさん”ことスタルツ投手は一番打者の青木選手こそ抑えたものの二番、三番、四番と三者連続フォアボールといきなり大ピンチで客席がざわつき、大野コーチもマウンドに行ったのだがスタルツ投手は立ち直る気配も無く、続く五番打者”燕の弁慶”こと畠山選手にタイムリーヒットを打たれて2点を先制され、更に六番の宮本選手の打球はレフトスタンドに飛び込む3ランとなって初回にいきなり5点を失った。 苦手としている由規投手を相手にこの点差は厳しいな、まだ一球も投げない内に少々打たれても余裕の点差が付いてしまったのだから...
その裏、カープの攻撃でスワローズの選手が守備位置に就く。 敵とは言え私もちゃんと手を振ってみたら二塁手の田中(浩康)選手が帽子を取って一礼した様に見えた。 カープファンばかりのライトスタンドにお辞儀する訳が無い、気のせいだろうと思うのは失礼だな。 田中選手が敵味方関係無しに礼儀を尽くす考えなのかも知れませんし... さて肝心の攻撃ですが由規投手の前に点を取る事が出来ず、2回にもスタルツ投手が1点を失って0-6と一方的な展開に...
そんな中、”鯉の海賊”廣瀬選手がライトへのヒットを捕球すると、二塁走者は三塁を回って止まり、その直後にライトから矢の様な送球がキャッチャーのところへ一直線に飛んで行った。 これでは走者と三塁ベースコーチが本塁突入を自重する訳である。 実を言うと私は廣瀬選手の”レーザービーム”を生で見るのはこれが初めてだったりします。 ライトの低位置からキャッチャーの構えたところに正確に投げ込めるとは、今更ながら改めてその凄さを思い知りました...
試合はその後、今更ながら立ち直ったスタルツ投手と由規投手が点を与えずに淡々と進み、4回に石原捕手のタイムリーヒットで1点を返して更に続くチャンスで代打の切り札・前田(智)選手が登場、その前田選手もタイムリーヒットで続いて2-6となり、反撃の芽が出て来たかなと思ったのですが、ここでスワローズも投手コーチが出て来て間を取り、立ち直った由規投手はそれでスイッチが入ったのか後続を抑え、その後も自慢の速球主体の投球で三振の山を築く。 7回には守備の乱れもあって追加点を奪われて2-7となり、観客は家路に就き始めてしまった...
今日の試合で個人的に注目していたのは”鯉の超新星”岩本選手と由規投手の対決でした。 だって速球投手と強打者の対決は”プロ野球の華”ですから。 しかし岩本選手は由規投手の前に3三振... 岩本選手に限らず客席から見ていて由規投手の速球に完全に振り遅れているのが分かり、私の周りの客も「これもまた三振するよ、やっぱり...」と溜息ばかりが聞こえて来た。 岩本選手に言いたいのですが、何の為にプロ野球に入ったのでしょうか? 結婚が決まっていたとは言え、生活の為だけなら社会人野球の方が安全でしょう。 凄い選手達と戦いたくてプロ野球に入ったのでしょう? だったら由規投手は岩本選手が追い求めて来た”ライバル”じゃないのですか? 強打者が振り遅れで三振とは何事ですか! もっとスイングスピードを磨いていつか由規投手の速球をホームランにしてもらわないと。 由規投手だって凄いライバルと戦いたくて進学せずにプロに来てくれたのでしょうから...
今日は初回からワンサイド気味になったので席を離れて球場内を散歩しました。 内野席側から見ると今日の試合で両チームが着ている復刻版オールドユニフォームが良く見えます。 スワローズの青ユニフォームも懐かしいですね。 ホームの縦縞デザインのと同様、このユニフォームが歴代で最も印象に残っていますから。 もっとも由規投手に限ってはあの青いユニフォームが彼の高校時代を思い出させてしまってしょうがないのですが...
カープの胸に”C”のユニフォームは”ビッグ・レッド・マシーン”と自称していた頃のですね。 野村監督や緒方コーチ、そして若手時代の前田(智)選手らが着ていたユニフォームですが、どちらかと言えば強力打線と裏腹に弱体投手陣で勝てなかった時代だと言うイメージが... 個人的には初優勝の頃の赤より青色が印象に残るユニフォームも復刻してもらいたいですし、球団創世記の頃の白地に紺色のユニフォームも今の選手達に着せてみたいですね...
そして試合は2-7のまま終わってしまった。 私はスワローズ戦で由規投手に負けていたので今回こそやり返して勝つはずだったのにまたしても由規投手に勝てませんでした。 そう言えば由規投手は8回で降板したので、何で最後まで投げさせなかったのかと思ったおですが、実は由規投手は8回の時点で140球近くも投げていたそうで、むしろ7回で降板させるべきだったみたいで。 でも球速表示の数字が出ないマツダスタジアムで8回も150キロ以上出して三振を取りまくってましたし、敵ながら何と言う投手なのか。 我がカープのエース・前田(健)投手との投げ合いも見たかったですね...
そんな事を考えながら球場の外で待っているとスワローズのチームバス2台がやって来た。 またしても勝てなくて悔しいが私も武家の名門、敵味方関係無しに礼儀を尽くして素直に勝者を称えなくてはいけない。 私はスワローズのチームバスをいつも通り”敬礼!”で見送った。 バスは大通りに出て広島駅方向に右折した。 私はいつも通り携帯電話を取り出して元締めに報告をする。
「元締め、申し訳ありません、仕立てに失敗しました。 これより現場を離脱、撤退します。
前回、ライバル・横浜に勝って野球での生観戦初勝利を挙げた勢いでスワローズを破るはずが返り討ちに会ってしまって残念・無念です。 この夏にカープは失速して4位との間も遠く離れてしまいました。 まだ可能性は残されているものの、限りなく”消化試合”に近い状況の中で少しでも来季に繋がる戦いをして行けば、もしかしたら”奇跡”もと期待して応援して行きます...
仕立屋... 和服作りを請け負う専門の職人を江戸時代、こう呼んだ。 しかし、ここで言う”仕立人”とは資金力による格差が満ちるプロスポーツ界に法で晴らせぬ恨みを代わって晴らし、熱き戦いを巻き起こす闇の仕掛人の事である。
続く
キャスト
駿河守/ナレーター 管理人さん
陸奥の速球王 佐藤由規(スワローズ投手)
燕の好打者 田中浩康(スワローズ内野手)
元・鯉の韋駄天 福地寿樹(スワローズ外野手)
燕の主砲 ジョシュ・ホワイトセル(スワローズ内野手)
燕の弁慶 畠山和洋(スワローズ内野手)
燕のヨン様 林昌勇(スワローズ投手)
世界の安打製造機 青木宣親(スワローズ外野手)
元・日本の主将 宮本慎也(スワローズ内野手)
スタさん エリック・スタルツ(カープ投手)
鯉の安打製造機(候補) 天谷総一郎(カープ外野手)
鯉の遊撃手 梵英心(カープ内野手)
鯉の狩人 赤松真人(カープ外野手)
鯉の海賊 廣瀬純(カープ外野手)
元祖・赤ゴジラ 嶋重宣(カープ外野手)
鯉女房A 石原慶幸(カープ捕手)
豪州の四番打者 ジャスティン・ヒューバー(カープ内野手)
鯉の超新星 岩本貴裕(カープ内野手)
鯉の斬り込み隊長 東出輝裕(カープ内野手)
鯉の大ベテラン 石井琢朗(カープ内野手)
サムライ前田 前田智徳(カープ外野手)
スライリー ????(カープ公式マスコット)
スワローズファンの皆さん
カープファンの皆さん
元締め・おまき ????(女優)
スタッフ
製作 管理人さん
脚本 管理人さん
演出 管理人さん
殺陣 管理人さん
美術 管理人さん
音楽協力 YouTube
撮影協力 広島市
呉市
呉海事歴史科学館(大和ミュージアム)
海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)
海上自衛隊呉基地
広島市民球場(マツダスタジアム)
広島カープ球団
スワローズ球団
広島東照宮
監督 小川淳司(スワローズ・代行)
野村謙二郎(カープ)
この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。
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...異常です。
せっかく買ったプレミアムビールだったのですが、今日の球場内はまさにサウナ状態で暑くて暑くてしょうがなかった。 その為にビールの味も何も分からなくなってしまって勿体無かったな。 何と言うか、飢え死に寸前の人にご馳走を食べさせても味も何も分からないみたいな感じですね。 今の喉の渇きだったら、いつもなら飲む気がしない”第3のビール”だって旨いと思ってしまったかも知れませんね。 そして観客席さえそうなのだから、グラウンドの中はここ以上に凄い”蒸し風呂状態”なんでしょうね...
そんな訳で試合は始まったのだが、カープ先発の”スタさん”ことスタルツ投手は一番打者の青木選手こそ抑えたものの二番、三番、四番と三者連続フォアボールといきなり大ピンチで客席がざわつき、大野コーチもマウンドに行ったのだがスタルツ投手は立ち直る気配も無く、続く五番打者”燕の弁慶”こと畠山選手にタイムリーヒットを打たれて2点を先制され、更に六番の宮本選手の打球はレフトスタンドに飛び込む3ランとなって初回にいきなり5点を失った。 苦手としている由規投手を相手にこの点差は厳しいな、まだ一球も投げない内に少々打たれても余裕の点差が付いてしまったのだから...
その裏、カープの攻撃でスワローズの選手が守備位置に就く。 敵とは言え私もちゃんと手を振ってみたら二塁手の田中(浩康)選手が帽子を取って一礼した様に見えた。 カープファンばかりのライトスタンドにお辞儀する訳が無い、気のせいだろうと思うのは失礼だな。 田中選手が敵味方関係無しに礼儀を尽くす考えなのかも知れませんし... さて肝心の攻撃ですが由規投手の前に点を取る事が出来ず、2回にもスタルツ投手が1点を失って0-6と一方的な展開に...
そんな中、”鯉の海賊”廣瀬選手がライトへのヒットを捕球すると、二塁走者は三塁を回って止まり、その直後にライトから矢の様な送球がキャッチャーのところへ一直線に飛んで行った。 これでは走者と三塁ベースコーチが本塁突入を自重する訳である。 実を言うと私は廣瀬選手の”レーザービーム”を生で見るのはこれが初めてだったりします。 ライトの低位置からキャッチャーの構えたところに正確に投げ込めるとは、今更ながら改めてその凄さを思い知りました...
試合はその後、今更ながら立ち直ったスタルツ投手と由規投手が点を与えずに淡々と進み、4回に石原捕手のタイムリーヒットで1点を返して更に続くチャンスで代打の切り札・前田(智)選手が登場、その前田選手もタイムリーヒットで続いて2-6となり、反撃の芽が出て来たかなと思ったのですが、ここでスワローズも投手コーチが出て来て間を取り、立ち直った由規投手はそれでスイッチが入ったのか後続を抑え、その後も自慢の速球主体の投球で三振の山を築く。 7回には守備の乱れもあって追加点を奪われて2-7となり、観客は家路に就き始めてしまった...
今日の試合で個人的に注目していたのは”鯉の超新星”岩本選手と由規投手の対決でした。 だって速球投手と強打者の対決は”プロ野球の華”ですから。 しかし岩本選手は由規投手の前に3三振... 岩本選手に限らず客席から見ていて由規投手の速球に完全に振り遅れているのが分かり、私の周りの客も「これもまた三振するよ、やっぱり...」と溜息ばかりが聞こえて来た。 岩本選手に言いたいのですが、何の為にプロ野球に入ったのでしょうか? 結婚が決まっていたとは言え、生活の為だけなら社会人野球の方が安全でしょう。 凄い選手達と戦いたくてプロ野球に入ったのでしょう? だったら由規投手は岩本選手が追い求めて来た”ライバル”じゃないのですか? 強打者が振り遅れで三振とは何事ですか! もっとスイングスピードを磨いていつか由規投手の速球をホームランにしてもらわないと。 由規投手だって凄いライバルと戦いたくて進学せずにプロに来てくれたのでしょうから...
今日は初回からワンサイド気味になったので席を離れて球場内を散歩しました。 内野席側から見ると今日の試合で両チームが着ている復刻版オールドユニフォームが良く見えます。 スワローズの青ユニフォームも懐かしいですね。 ホームの縦縞デザインのと同様、このユニフォームが歴代で最も印象に残っていますから。 もっとも由規投手に限ってはあの青いユニフォームが彼の高校時代を思い出させてしまってしょうがないのですが...
カープの胸に”C”のユニフォームは”ビッグ・レッド・マシーン”と自称していた頃のですね。 野村監督や緒方コーチ、そして若手時代の前田(智)選手らが着ていたユニフォームですが、どちらかと言えば強力打線と裏腹に弱体投手陣で勝てなかった時代だと言うイメージが... 個人的には初優勝の頃の赤より青色が印象に残るユニフォームも復刻してもらいたいですし、球団創世記の頃の白地に紺色のユニフォームも今の選手達に着せてみたいですね...
そして試合は2-7のまま終わってしまった。 私はスワローズ戦で由規投手に負けていたので今回こそやり返して勝つはずだったのにまたしても由規投手に勝てませんでした。 そう言えば由規投手は8回で降板したので、何で最後まで投げさせなかったのかと思ったおですが、実は由規投手は8回の時点で140球近くも投げていたそうで、むしろ7回で降板させるべきだったみたいで。 でも球速表示の数字が出ないマツダスタジアムで8回も150キロ以上出して三振を取りまくってましたし、敵ながら何と言う投手なのか。 我がカープのエース・前田(健)投手との投げ合いも見たかったですね...
そんな事を考えながら球場の外で待っているとスワローズのチームバス2台がやって来た。 またしても勝てなくて悔しいが私も武家の名門、敵味方関係無しに礼儀を尽くして素直に勝者を称えなくてはいけない。 私はスワローズのチームバスをいつも通り”敬礼!”で見送った。 バスは大通りに出て広島駅方向に右折した。 私はいつも通り携帯電話を取り出して元締めに報告をする。
「元締め、申し訳ありません、仕立てに失敗しました。 これより現場を離脱、撤退します。
前回、ライバル・横浜に勝って野球での生観戦初勝利を挙げた勢いでスワローズを破るはずが返り討ちに会ってしまって残念・無念です。 この夏にカープは失速して4位との間も遠く離れてしまいました。 まだ可能性は残されているものの、限りなく”消化試合”に近い状況の中で少しでも来季に繋がる戦いをして行けば、もしかしたら”奇跡”もと期待して応援して行きます...
仕立屋... 和服作りを請け負う専門の職人を江戸時代、こう呼んだ。 しかし、ここで言う”仕立人”とは資金力による格差が満ちるプロスポーツ界に法で晴らせぬ恨みを代わって晴らし、熱き戦いを巻き起こす闇の仕掛人の事である。
続く
キャスト
駿河守/ナレーター 管理人さん
陸奥の速球王 佐藤由規(スワローズ投手)
燕の好打者 田中浩康(スワローズ内野手)
元・鯉の韋駄天 福地寿樹(スワローズ外野手)
燕の主砲 ジョシュ・ホワイトセル(スワローズ内野手)
燕の弁慶 畠山和洋(スワローズ内野手)
燕のヨン様 林昌勇(スワローズ投手)
世界の安打製造機 青木宣親(スワローズ外野手)
元・日本の主将 宮本慎也(スワローズ内野手)
スタさん エリック・スタルツ(カープ投手)
鯉の安打製造機(候補) 天谷総一郎(カープ外野手)
鯉の遊撃手 梵英心(カープ内野手)
鯉の狩人 赤松真人(カープ外野手)
鯉の海賊 廣瀬純(カープ外野手)
元祖・赤ゴジラ 嶋重宣(カープ外野手)
鯉女房A 石原慶幸(カープ捕手)
豪州の四番打者 ジャスティン・ヒューバー(カープ内野手)
鯉の超新星 岩本貴裕(カープ内野手)
鯉の斬り込み隊長 東出輝裕(カープ内野手)
鯉の大ベテラン 石井琢朗(カープ内野手)
サムライ前田 前田智徳(カープ外野手)
スライリー ????(カープ公式マスコット)
スワローズファンの皆さん
カープファンの皆さん
元締め・おまき ????(女優)
スタッフ
製作 管理人さん
脚本 管理人さん
演出 管理人さん
殺陣 管理人さん
美術 管理人さん
音楽協力 YouTube
撮影協力 広島市
呉市
呉海事歴史科学館(大和ミュージアム)
海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)
海上自衛隊呉基地
広島市民球場(マツダスタジアム)
広島カープ球団
スワローズ球団
広島東照宮
監督 小川淳司(スワローズ・代行)
野村謙二郎(カープ)
この物語は一部フィクションであり、実在する人物、団体、地域とは関係無い...ところが含まれております。
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