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小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

キャンセル商法

2010-12-08 12:56:33 | 医学・病気
世の中には詐欺まがいの商法が多くある。その一つに斡旋業がある。雇用者と被雇用者の仲介をして、仲介料でもうける仕事である。医者の斡旋をしている会社もいっぱいある。今はナースや薬剤師の斡旋もするようになった。50社以上、無数にある。病院が斡旋業者に求人を申し込み、医者が応募するというものである。昔、斡旋業者が少なかった頃は儲かっただろう。なんせ、常勤医を一人、ろくでもない田舎の病院に、売り飛ばす、じゃなくて、紹介すると、ピンハネ屋、じゃなくて斡旋業者は400万円も、もうけられるのである。一人、医者を斡旋すれば、もう一年、働かなくてもいい。遊んで暮らせる。確実に医者より儲けてた。しかもネットでホームページを作るだけで、病院の方から求人以来してくるから、金も手間もかからない。しかも、もうかる。しかしである。儲かる仕事と聞くと、ちょうど芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のように、というか、砂糖に群がるアリのように、というか、我も我もと、次々と同業者が出来てくる。病院の方では、かけもちで、というか、ほとんど全ての斡旋業者に求人を依頼しているだろうから、こうなると斡旋業者の間で競争が起こり、商談成立が簡単ではなくなってくる。募集している病院が、どの病院かは具体的には書けない。書いてしまうと、応募者がそこに電話して、話がまとまってしまうから斡旋業者は商売が出来なくなってしまうからである。そこでキャンセル商法というのを無い知恵しぼって考え出した。商談がまとまった後でキャンセルすると、キャンセル料を払う条件をつけるのである。このキャンセル料は給料の全額である。まあ、自由主義経済国家では、契約自由の原則があるから、どんなえげつないことをしても法に抵触しない限りかまわない。しかし、このキャンセル商法に目をつけて、えげつないことをしている所も、かなりある。というのは、募集している病院の実名は出せない。それをいいことに、もう応募が決まったと分かっている病院の募集でも、会社に力が無くて、ほとんど商談成立できないと自分でもわかっている斡旋業者は、病院からの募集を出しておくのである。商談は、もう決まってしまいました、という返事を何日も待たして応募者を焦らす。そして応募者がキャンセルするのだけを、待つのである。見事、ひっかかかれば、(複数人ひっかけることも出来る)何の手間も金もかけないで大金を手にすることが出来る。
やろうと思えば、募集が実際にはなくても、募集している病院があるとアップすることも出来る。こうなると完全なインチキだか、さすがにそこまではしていない。だろうと信じたいものである。だが、やろうと思えば何の問題もなく出来る。だが、もう決まった募集でも出しておくというのをやってる所はある。その目的は一つはキャンセル商法のためであり、もう一つは、八百屋と同じで、野菜が少ししか置いてない八百屋は野菜がたくさんある八百屋と比べると見劣りしてしまうからである。さびれた個人商店なのに大手スーパーのように見せかけるためである。ある力のない斡旋業者に電話でそのことを言ったら、数時間後に、ネットから求人が全部、消えてしまった。思わず笑ってしまった。

良識的に考えれば。ある商品を買うと、売り手と買い手が約束したとする。ここで、買い手が途中で気が変わって、買わないと言ったら、それは買い手の方の責任だから、キャンセル料をとるというのは、おかしくない。しかし、売り手が商品をなくしてしまったり、他の人に売ってしまったりして、商品が売り手の責任でなくなってしまって、そして、なくなっている事を知っている上で、相手が気づかないことをいいことにキャンセル料を取るというのは、おかしいことである。法的にはどうだか知らないが、振り込め詐欺に等しい。だから良識のある斡旋業をしようというのなら、情報をいち早く応募者や閲覧者に伝える迅速さをもつかどうかである。

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スウィングガールズ

2010-12-08 03:29:30 | Weblog
スウィングガールズという2004年の映画を見た。わりと面白い。私は8回のシナリオ教室にも出たことがあるので、シナリオの書き方は知っている。シナリオ教室は面白く、勉強になった。自分の書きたい小説を書くのはマスターベーションだから、やめろ、とか、枷が大事、とか言っていたが、こういう事は、直観力で、教えられる前からわかっていた。

私は、女子高校生は太腿が太すぎるので、また、スレッカラされはじめてくるので、あまり好きではないが、彼女らは太腿が太すぎなかったので、好感が持てた。

些事の小さなユーモアの連続を、語り手が淡々と語ることで面白くしようとしている手法である。

私はジャズは、高度なのになるとわからないが、映画に出てくる、「シング・シング・シング」とか「イン・ザ・ムード」とかは、わかるし、心地いい。ジャズはコントラバスの低い重い音が、目立たない土台で、指揮者のように全体のリズムをとっているようで、あれが好きである。

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硬派か軟派か

2010-12-08 03:17:48 | Weblog
私は女とほとんど話が出来ない。そういう人は私以外でもいると思う。なので、そういう人の心理を私の心理を言うことで、わけのわからない人の心理を察して欲しいと思って書こう。私は大学の時も、卒業して就職してからも、女と全く自然な話が出来ない。なので、私は硬派な男だとか、女を嫌っている人間とまで誤解された。しかし私は硬派ではない。いつも女を心の中で想っている。私の書く小説にしたって女の出ない小説など書く気になれない。なのに、私は女と話が出来ないのである。といっても、これは状況による。私は女と二人きりなら、自然にいくらでも話が出来るのである。何も私が話題が豊富なわけでもない。私は世のあらゆる事に興味をもっているから、義理ではなく、話を聞くのが好きなのである。しかし、多くの男女がいる中だと、つまりは、ある組織の中だと、女と全く話が出来ないのである。これは、私が女と親しく話しているのを、人に見られるのが、耐えられないからである。女とデレデレしているのを他人に見られたくないのである。だから話せないのである。つまりは私の軟派な性格を他人にさとられるのを怖れているのである。だから女と二人きりなら、他人に知られることがないから、自然に話せるのである。しかし、私は自分が軟派な男なのかどうかも、実はよくわからない。私は、女に見向きもしない硬派な強い男とか、女と付き合っても、甘えたり、ネチネチ女を意識したりしない男らしく堂々とした男に憧れて、そうなりたいと思っているからである。つまりは、現実では、心の中では、軟派な性格だけれど、硬派な男になりたいという理想を持っているのである。現実と理想が、大きく違っているのである。
つくづく人間は自分のことがわからないものだと思う。

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的場浩司

2010-12-08 03:02:56 | Weblog
私はテレビドラマを全く見ない。なので的場浩司は、はいすくーる落書き、しか見ていない。あれは良かった。的場浩司とは、ひとことで言って、抜き身のドスなのである。狼や虎が生まれつき気性が荒々しいように、氏は、生まれつき狼のような性格なのだ。確かに、リングの中でルールのあるボクシングの試合をしたら彼はプロボクサーには勝てないだろう。しかし、ルールのないケンカではその保証はない。口より手が先に出るタイプである。おそらく彼は暴力団事務所に一人で殴り込みをかけられるのではなかろうか。おそれを知らぬ人間である。武術家というのは実は強い人間ではなく、弱い人間であり被害妄想患者であり、たえず脅えているのである。弱いから自分を守る武器を身につけなくてはならないのである。しかし氏には、わからない面が多々ある。はいすくーる落書き、で、なぜ斉藤由貴をかわいい、と思わないのか疑問だった。好みのタイプではなかったのか。彼女のような女は、男なら、みな、憧れると思うのだが。松田勇作は、全てが理解できる。理解できない所はない。松田勇作は気性が強いが、抜き身のドスではない。ユーモアがあり、女も好きである。やはり的場浩司は本当の硬派で、異常な潔癖症であり、理解が難しい人間である。

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