世の中には詐欺まがいの商法が多くある。その一つに斡旋業がある。雇用者と被雇用者の仲介をして、仲介料でもうける仕事である。医者の斡旋をしている会社もいっぱいある。今はナースや薬剤師の斡旋もするようになった。50社以上、無数にある。病院が斡旋業者に求人を申し込み、医者が応募するというものである。昔、斡旋業者が少なかった頃は儲かっただろう。なんせ、常勤医を一人、ろくでもない田舎の病院に、売り飛ばす、じゃなくて、紹介すると、ピンハネ屋、じゃなくて斡旋業者は400万円も、もうけられるのである。一人、医者を斡旋すれば、もう一年、働かなくてもいい。遊んで暮らせる。確実に医者より儲けてた。しかもネットでホームページを作るだけで、病院の方から求人以来してくるから、金も手間もかからない。しかも、もうかる。しかしである。儲かる仕事と聞くと、ちょうど芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のように、というか、砂糖に群がるアリのように、というか、我も我もと、次々と同業者が出来てくる。病院の方では、かけもちで、というか、ほとんど全ての斡旋業者に求人を依頼しているだろうから、こうなると斡旋業者の間で競争が起こり、商談成立が簡単ではなくなってくる。募集している病院が、どの病院かは具体的には書けない。書いてしまうと、応募者がそこに電話して、話がまとまってしまうから斡旋業者は商売が出来なくなってしまうからである。そこでキャンセル商法というのを無い知恵しぼって考え出した。商談がまとまった後でキャンセルすると、キャンセル料を払う条件をつけるのである。このキャンセル料は給料の全額である。まあ、自由主義経済国家では、契約自由の原則があるから、どんなえげつないことをしても法に抵触しない限りかまわない。しかし、このキャンセル商法に目をつけて、えげつないことをしている所も、かなりある。というのは、募集している病院の実名は出せない。それをいいことに、もう応募が決まったと分かっている病院の募集でも、会社に力が無くて、ほとんど商談成立できないと自分でもわかっている斡旋業者は、病院からの募集を出しておくのである。商談は、もう決まってしまいました、という返事を何日も待たして応募者を焦らす。そして応募者がキャンセルするのだけを、待つのである。見事、ひっかかかれば、(複数人ひっかけることも出来る)何の手間も金もかけないで大金を手にすることが出来る。
やろうと思えば、募集が実際にはなくても、募集している病院があるとアップすることも出来る。こうなると完全なインチキだか、さすがにそこまではしていない。だろうと信じたいものである。だが、やろうと思えば何の問題もなく出来る。だが、もう決まった募集でも出しておくというのをやってる所はある。その目的は一つはキャンセル商法のためであり、もう一つは、八百屋と同じで、野菜が少ししか置いてない八百屋は野菜がたくさんある八百屋と比べると見劣りしてしまうからである。さびれた個人商店なのに大手スーパーのように見せかけるためである。ある力のない斡旋業者に電話でそのことを言ったら、数時間後に、ネットから求人が全部、消えてしまった。思わず笑ってしまった。
良識的に考えれば。ある商品を買うと、売り手と買い手が約束したとする。ここで、買い手が途中で気が変わって、買わないと言ったら、それは買い手の方の責任だから、キャンセル料をとるというのは、おかしくない。しかし、売り手が商品をなくしてしまったり、他の人に売ってしまったりして、商品が売り手の責任でなくなってしまって、そして、なくなっている事を知っている上で、相手が気づかないことをいいことにキャンセル料を取るというのは、おかしいことである。法的にはどうだか知らないが、振り込め詐欺に等しい。だから良識のある斡旋業をしようというのなら、情報をいち早く応募者や閲覧者に伝える迅速さをもつかどうかである。
やろうと思えば、募集が実際にはなくても、募集している病院があるとアップすることも出来る。こうなると完全なインチキだか、さすがにそこまではしていない。だろうと信じたいものである。だが、やろうと思えば何の問題もなく出来る。だが、もう決まった募集でも出しておくというのをやってる所はある。その目的は一つはキャンセル商法のためであり、もう一つは、八百屋と同じで、野菜が少ししか置いてない八百屋は野菜がたくさんある八百屋と比べると見劣りしてしまうからである。さびれた個人商店なのに大手スーパーのように見せかけるためである。ある力のない斡旋業者に電話でそのことを言ったら、数時間後に、ネットから求人が全部、消えてしまった。思わず笑ってしまった。
良識的に考えれば。ある商品を買うと、売り手と買い手が約束したとする。ここで、買い手が途中で気が変わって、買わないと言ったら、それは買い手の方の責任だから、キャンセル料をとるというのは、おかしくない。しかし、売り手が商品をなくしてしまったり、他の人に売ってしまったりして、商品が売り手の責任でなくなってしまって、そして、なくなっている事を知っている上で、相手が気づかないことをいいことにキャンセル料を取るというのは、おかしいことである。法的にはどうだか知らないが、振り込め詐欺に等しい。だから良識のある斡旋業をしようというのなら、情報をいち早く応募者や閲覧者に伝える迅速さをもつかどうかである。