小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

梶原一騎の創作手法

2010-12-26 01:28:20 | Weblog
梶原一騎は、作品の量は膨大だか、よく読んでみると、ストーリーの作り方や、作品で使う出来事では、同じ事を、何度も何度も繰り返し使っている。ちょっと思いつくまま羅列してみよう。

ジキル博士とハイド氏。弁慶と牛若丸。(敵だった者とケンカして和解する)ケンカが強くて好き。枷(かせ)。とむらい合戦。(梶原一騎は忠臣蔵が好き)武士道。ストイシズム。女の父に罪があるという設定にしている。自分より強い敵と戦う。拳と拳との戦い。空手の頭突きの威力を強調している。握力の強さがスポーツマンの条件。コイン曲げが武道の達人の条件。足腰の強さ。逆立ち。(梶原は出来たのだろう)ベアハッグ対耳そぎチョップ。父との戦い。父を誇る。ハッタリ。父を克服する。少年院。孤児。孤児院でのリンチ。兄弟の絆。夭折の美。主人公は数学が苦手。(梶原一騎もそう)主人公は自信過剰。友情。初恋。命知らず。自分より強い敵と戦って怪我勝ちして友情を得る。(友情美談はきれいごとと、戦う前は言っておいて、後ではきれいごとの話になる)空手対プロレス。必殺技の開発。山の中(などの奇抜な所での奇抜な方法の)の特訓。格好悪く生きる。強がる。卑怯な手段でも手段を選ばず勝つ。命を捨ててかかっている。なのに命が惜しい。死を美ととらえている。自殺を勇気のある行為ととらえている。拷問には人間は勝てない。貸し借り(借りっぱなしが嫌い)にこだわる。お山の大将。人を征服する。やくざ社会。紅一点を出す。理想の女は秀才でスポーツ万能でつつましい性格。次々、より強い敵が現われる。過去の敵のその後の運命は、ほっぽらかす。時事問題をストーリーの中で上手く使う。

などは、いくつもの漫画で何度も繰り返し使っている。

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