小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

芸術家。学者

2012-01-23 23:54:48 | Weblog
芸術家や学者は、あまり、勝ち負け、ということに、こだわらない、というか、関心がない人が多い。特に、他人との競争には関心を持っていない人が多い。真理の探究や、何かを表現することに、関心を持っているからである。それは、私に完全に当てはまることである。関心の対象が、他人ではなく物事であるからである。なので、芸術家や学者は、勝った負けたの、スポーツには関心のない人が多い。私もスポーツには、なかなか関心を持てない。ただ私の場合は、運動の上達の理論ということには関心がある。もっとも私は、体力を落とさないために運動しているのだが。なので、一昨年までは、プロ野球に全く関心がなかった。知ってる選手も五人もいなかった。原辰徳が巨人の監督をしていることとイチローとかいう選手がアメリカで活躍しているらしいことくらいしか知らなかった。しかし、去年からは、プロ野球に関心を持てるようになった。一番の理由は、やはり小説に幅をもたせるために、俗っぽいことにも関心を持とうと思ったからである。私は時代小説は書けないし、推理小説も書けない。しかし小説は書かねばならない。やはり現代を舞台にしたものしか書けない。小説家は、観念的な思考力に強いより、世間の事をよく知っている方がいいのである。去年の正月に、たまたま見た石橋貴明の、リアル野球盤が面白くて、それが野球に興味を持てるようになった一つのキッカケである。それと、バッティングセンターで、トスマシンが故障してしまったので、ピッチングマシンの球を打ってみようと思ったのも、キッカケの一つである。それまでは、バッティングマシンは、意識して、やらなかった。というのは、私は、若い頃、利き手である左手の小指の中手骨を二度も骨折してしまい、バッティングによる強い衝撃で、また骨折しないかと恐れていたからである。しかし、やっているうちに、だんだん技術が上達して、面白くなり、You-Tubeで、バッティングの理論を調べたりしているうちに、さらに技術が上達し、そうなると、恐れていた手に強い衝撃がくるのでは、という心配も全くなくなった。間違ったフォームで打つと、怪我をする可能性もあるだろうが、正しいフォームで打つと、そういう心配は全く感じないのである。なので、これからも続けるつもりである。ただ、バッティングセンターで打てるからといって、実際に人間が投げるボールを打てるかは、わからない。どのくらい感覚が違うのかは、わからない。変化球を打ってみたいとも思うが、変化球のあるマシンがない。ので練習できない。いつも90km/hの球を打っている。これが一番、打ちやすいのである。80km/hだと、遅くて、球にエネルギーがないので、かえって打ちにくい。のである。100km/hや、130km/hの球も、打てるが、フォームをガラッと変えなくてはならない。最初からバットを横に寝かせて構えないと、100km/hは打てない。さらに力負けして、長打は打てない。ので面白くないので、やらない。
まあプロ野球に興味は持てるようになれたが、どこかのチームのファンになるということは出来ない。どこかのチームのファンになる、という感覚が、私には、さっぱりわからないのである。

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サルトル

2012-01-23 22:47:12 | 考察文
「人間は自分のつくったところのものになる」とは哲学者、サルトルの言葉だが。それは私は実感していることだが。全ての人間に当てはまることではなかろう。大抵の人間は、時代のつくったところのものになったり、、社会のつくったところのものになる、ケースの方が多いだろう。

しかし、運動を見ていると、「人間は自分のつくったところのものになる」ということが当てはまっている人が多い。テニススクールで、ストロークで、やたら速い球を打ち、やたら思い切り、速いサーブを打っている人がいる。おそらく、その人にとっては、試合で(試合でなくラリーても)相手に勝つことが大切で、それがテニスが上手くなることだと思っているのだろう。サービスでも、ストロークでも、思い切り速い球を打つ。それは、まあいいとしても、サービスでは、ダブルフォルトが多く、ストロークでは、オーバーやネットが多い。ともかく、やたら速い球をネットにひっかけている。ダブルフォルトや、オーバーやネットばかりでは、本人の求めている試合で勝つことも、ままならない。

しかし、テニスは、まず第一にリズムのスポーツであり、次に、サービスでもストロークでも、相手のコートにボールを入れなくては、話にならない。テニスはリズムのスポーツであるのだから、ストロークが上手くなるには、ラリーを出来るだけ長く続けるように意識した方がいいのである。そのためには、速く打つことを意識するのはいいとしても、出来るだけ相手が打ち返しやすい所を狙って打った方がいいのである。コントロールが大切なのである。(野球のピッチャーでも、豪速球でもストライクが投げられなければ話にならない)ラリーを長く続けようという意識があれば、時には、遅い球、や緩い球を打つことも必要なのである。テニスの理想のフォームは、ラリーが続いている時にこそ、もっとも体が内的変化を起こしてくれるチャンスなのである。サービスでも、まずは速く打つことではなく、まずは、サービスボックスに球を確実に入れることを意識すべきなのである。最初は、遅い球でもよく、正しいフォームで打とうということを意識すべきなのである。正しいフォームが出来てくれば、それから、だんだん速い球を打とうと意識した方がいいのである。

ただ速い球を打つことばかり考えて打っていると、いつまでたたっても、正しいフォームが身につかず、ダブルフォルトやネットばっかりしているプレーヤーでとどまってしまう可能性がある。速い球を打てるから、知らない人が一見すると、上手いテニスプレーヤーに見えるかもしれないが、実際は、技術が上手いプレーヤーではないのである。

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