2023年度版 渡辺松男研究3
(13年3月)【地下に還せり】
『寒気氾濫』(1997年)12~
参加者:崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
司会と記録:鹿取 未放
18 冬の日のあたたかにして老木は吾に緘黙を宥してくれる
(当日意見)
★冬の日の暖かさが老木をつつみ、その老木が私のだんまりを宥し
てくれる。冬の日の中になにもかもが宥されてるという感じ。
(慧子)
★はい、大好きな歌です。もっとももう少し先の「寒気氾濫」の一
連には次のような歌があります。
寒気団ヒマラヤ杉の上にあり同士討ちなり緘黙者とは
この歌で同士討ちをしている緘黙者同士とは何と何を指している
のでしょうね。直接的には、居座っている寒気団と動くことの不
可能なヒマラヤ杉が寒さにじっと耐えて対峙している様子でしょ
うか。この歌での〈われ〉はヒマラヤ杉にかなり同化しているの
かもしれません。(鹿取)
(13年3月)【地下に還せり】
『寒気氾濫』(1997年)12~
参加者:崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
司会と記録:鹿取 未放
18 冬の日のあたたかにして老木は吾に緘黙を宥してくれる
(当日意見)
★冬の日の暖かさが老木をつつみ、その老木が私のだんまりを宥し
てくれる。冬の日の中になにもかもが宥されてるという感じ。
(慧子)
★はい、大好きな歌です。もっとももう少し先の「寒気氾濫」の一
連には次のような歌があります。
寒気団ヒマラヤ杉の上にあり同士討ちなり緘黙者とは
この歌で同士討ちをしている緘黙者同士とは何と何を指している
のでしょうね。直接的には、居座っている寒気団と動くことの不
可能なヒマラヤ杉が寒さにじっと耐えて対峙している様子でしょ
うか。この歌での〈われ〉はヒマラヤ杉にかなり同化しているの
かもしれません。(鹿取)
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