かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 110 スペイン⑥

2024-10-14 14:12:47 | 短歌の鑑賞
  2024年度版 馬場あき子の外国詠13(2008年11月実施)
    【西班牙4 葡萄牙まで】『青い夜のことば』(1999年刊)P65~
      参加者:T・K、崎尾廣子、T・S、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
      レポーター:T・S   司会とまとめ:鹿取未放
          

110 くらげなすただよへるなり朝ごとのビザたしかめて今日はグラナダ

       (まとめ)
 「くらげなすただよへる」は古事記からの借用。古事記では天地がまだ混沌としていた時代、地はしっかり固まっておらず海月のように漂っていたのだという。そんなあてどない浮遊感を旅の疲れが出てきた日々の体や心のありようの形容に使って、なるほどと納得させられる。大事なビザが手元にあるか朝ごとに確認して、さて今日はグラナダに出発するという。(鹿取)
 

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