卒業式ネタ

卒業式に出るにあたって、まずやらなければいけない事はなんだろう。
ちゃんとした服をきて、デジカメのバッテリーをチェックして
そして携帯電話の電源を切った人が多いのではないだろうか。

勿論、私も学校に着いたらすぐに
携帯電話の電源は落とした。

だがしかし、いるんだ。
私の周りには。

最前列で、校長先生の目の前で
ず～っと携帯をいじくっているママが。

ホントにねぇ・・・

この話を妹にしたら、うちの妹が言ったよ。

「なんで？なんで姉ちゃんの地区には、そんなに変わった人ばっかりおるん？」って。

信じられないよねぇ。


そしてそのママが連れてきた男も、また珍味であった。

その男は、式典の間中、パイプ椅子に座って爆睡していたが
式がおわり、卒業生が劇をはじめるとにわかに目覚め
先生を自分の傍に呼びつけ、
「なんで、オレんとこの子ぉは、セリフが少ないんじゃ～！！」と
文句を言い始めたという。

オレんとこの子とはいうが、お父さんではないらしい。
だってその子が「オレのお父さん」とは言わないから。
あくまで「お母さんが連れてきた男」だから。

その男は勿論、凄く恐いかたぎじゃないオーラに包まれていたが
そんなことはこの際、どうでもいい。

問題は中学校の入学式だ。
携帯を手放せないんなら、入学式には
来なくてもいいじゃん。
っぅかくるな！！

君達がくると、空気が凍るんだ。

それがどうしたという小学生

今日は宝物の同級生、吉田について。
『吉田！』と苗字で呼ばれる彼女は、一言多い女。
外見がいけてない分、妙にでしゃばる。

昔からクラスにひとりはいたじゃないか
そんな女が。

ようは、誰かにふりむいてもらいたいワケだ。
ふりむいてもらう方法は、いろいろある。
いじめられたと主張したり
「可愛い！」を連発したり
きつい発言をしたり

ところで、宝物はすったもんだのあげく
学習塾をたった一ヶ月でやめた。
「これからはスイミングに週３しか通えません。」と
コーチに相談したら
「やめなさい。」と脅されたからだ。
スイミングをやめろと言ってるワケじゃない
学習塾なんてやめて、水泳に専念しろというワケだ。

お金を払ってやっている立場なのに
指図されるとは思ってもみなかった。

うちの子は水泳でメシがくえるほど
速いスイマーではないのに
よくもまぁそんな偉そうに言えるもんだ。

そのいきさつを、宝物が塾で友達に話していた。
すると友達は
「そんなにお前は速いんか・・凄いな」とつぷやいた。

そこへすかさず
「それがどうした！？ただ、勉強から逃げてるだけやろ！」と吉田が。


この吉田、宝物と同じスイミングスクールに通っているが
二年前は宝物より速かった。

それがあっという間に抜かれ
離され、先をこされた。
春から昇格する宝物がねたましいらしい。

それにしてもなぁ。
わざわざそんなこといわんでもエエのになぁ。

最近では、観覧席で座っている私をプールサイドから指差し
周りの女子連に教え、わざと嘲り笑ってみせる。

なんだかなぁ・・・君さぁ・・・
そのままでいるとさぁ・・淋しい人生を送ることになるんじゃないかい。


ま、よそのお子さんは、そっと見守り
将来の楽しみにとっておこう。

たとえどんな風になったとしても彼女は
「それがどうした！」と、生きて行くだろうから。


「それがどうした！」と他人に言わない
わが子の心配の方が先ですな。

濃い集まり

それは謝恩会。
たいして感謝もしてないのに
っうか、給料もらって働いている人なんだから
わざわざお礼することもないんでない？
と思いつつ、おそらくこれが最初で最後の謝恩会だろうし
ということで、宝物の謝恩会に参加してみた。

ほとんど全員参加だった。
ママ連の顔をみるにつけ、六年も
いやさもっと濃い人だと11年も顔を合していたことに
カンドーする。

長い。長い年月やわぁ～。

みんなひとりひとり、スピーチを強要されたので
それも不快だったのだが
一番最後に立ったＹ気のママが、涙ぐんだのをみて
本当にしらけた。

Ｙ気といえば、本当にワガママで協調性がなくて
クラスのみんなを困らせた問題児なのに
それを謝れよ、みんなに。

うちの子がこんなに成長するなんて・・てな泣き方をせずによぉ！

お前んとこのチビは、心身ともに全然成長してないから！！

私が仕事ばかりして、子育てをおろそかにして
テキトーに関わっていたばっかりに
こんなどうしようもない子どもになってしまって
本当に申し訳ありませんでした。

特に修学旅行の時なんて、うちの子の世話で
ＵＳＪや観光を楽しめなかったお子様達がたくさんいたとか
本当に申し訳ありませんでした。


って、謝れよ、クラス全員に。
涙ぐんでる場合とちゃうぞ（怒）


ま、そんな母だから、あんな子に育ったワケで

いや～中学生活が楽しみやわ（爆）


あのママの理屈が、どこまで通じるか
とっても楽しみ。

フフフ♪

これでお別れね

だいたい卒業式がきらいだ。
祝辞ってさ、つまんなくて、やたら長くて
でも今度の校長先生のお話は、良かった。
途中何度もぐっときた。
こんなことは初めてだ。

卒業証書授与では、スライドで子ども達の好きな字が紹介された。
「暮」なんかやさしい感じがするから　　とか
「日」お天気の日が好きだから　　とか
「時」いつかはのんびりとくらしたいから　とか

この「時」を書いた子が、普段からのんびりしている子なので
「お前はいつも、のんびりしとるやんけ」と思い
笑いをこらえるのに苦労した。

ちなみに宝物は「仏」
仏様のように広い心を持ちたいから　　だとよ。

遺伝子的にムリ。


そ知らぬ顔で登場するかと思われたフリマのママは
姿を見せなかった。
かわりにメールを頂戴した。

「ワケあっていけなくてすごく残念です。
みんなの元気な顔を思い出すばかりです。
宝物クンはよく遊んでくれましたね。
これからもうちの子と仲良くしてね。」

絵文字入りで。

っぅか、余計なお世話じゃん？

くればいいじゃんか。
胸はってくればいいじゃんか。

フリマのママのかわりに、お姑さんがきていた。
お父さんはビデオをとりながら、ハンカチで涙を押さえていた。

前日、宝物が尊敬される父親になりたいと書いた新聞が配られた。
何度も読み返したが、「父親のようになりたい」と書いたのは
うちの宝物ひとりだった。

フリマのママん家の子どもは

「オレはじいちゃんのようになりたい。
じいちゃんのあとを継ぎたい。」と書いていた。

なんかつくづく気の毒なお父さんだ。


結局、宝物の学生服からは、ただのひとつもボタンはなくならず
卒業式はおわった。

セレモニーの朝には、必ずカメラを持って現れた父が
今回からはいない。

ま、そんなトコだ。

○○家の人々

旦那と家具を見に行った先で、お店の人に

「な、私と会ったことあるよね？
どこでだったかな～絶対あるよ。
同級生かな？学校どこ？」と旦那が言われた。

相手は30代半ば、きつめの化粧に
はっきり喫煙者だとわかるオーラ。
私の同級生にはいないタイプだ。

うちの旦那は、県下でも有名な不良校出身なので
出てくる同級生が全て、ガラが悪い。
言わせてもらえば、旦那はそんなやつらと結婚すれば良かったのだ。

こんな貧乏人のお嬢様育ちなんかと結婚するから
他人を不幸にするのだ。

相手は凄いテンションで、『絶対あった事ある！』を連打する。
旦那はとみれば、水商売関係で記憶をたどっているようだ。
もうこうなれば、家具どころではない。
三者、思い出さずにはいられない。


しばらくして、旦那がふと

「○△の奥さん？」と切出した。

「うん・・・あ！○○さんかぁ～。」

いとこの別れた奥さんだそうな。
結婚式にも出たので、確かにあった事あったワケだ。

「へぇ～奥さんは初めてみたわぁ。お噂はかねがね・・」と挨拶され

「そうですよね。私は会ったことなかったし。」と答える。

「もう四年になるから、別れて・・」

ひとしきり、旦那の家の悪口。

思えば、彼女は私とよく環境が似ていた。
同じように長男に嫁ぎ、同居の苦労をたっぷりと味わい
男の子がうまれるまでと、子どもを産まされ
そして旦那に浮気されたのだ。


ホンマ、やってられまへんわな。


「で、さっき子どもさんは高校生って言ってたけど
そんな大きいお子さんがいるの？」ときかれた。

「あ・・それは真ん中で、大学生もいるんやわ。
一番下が今度中学。」

「えっ！・・・・そんな大きい子どもが・・」


彼女の沈黙には「そんなに長い間、あの一族と付き合ってんの・・・」
というサイレントなつぶやきが、入っていた。


そう！私はね、あんな人達とこんなに長い間
あんなこともこんなことも我慢して
まだ結婚生活を続けているのよぉ～～～ん！


誰よりもワガママだと思われている私の
いままで送ってきた結婚生活を子ども達が知れば
超感動の嵐やろなぁ～～
涙・涙で目があかんやろなぁ～



子どもらにはきかせられん話ばっかりやけど（笑）