水星に水の痕跡ヒヤシンス 太一
やがてくる死までの夜長駅幾つ
那須の夜や森閑といふ氷る音
光堂よりみちのくは凍て初むる
寒鯉の官能を水封じゐる
パ . . . 本文を読む
忘年や牛のどこかを皿にのせ 布田三保子 焼肉屋での忘年会だろうか。次々に皿に載せられてカルビやタンやホルモンが運ばれてくる。それは、そのまま旨そうな食材であるが、カルビやタンやハツと呼ばずに「牛のどこか」と言われると、たち . . . 本文を読む
📋️淋代は三沢市北部の小川原湖と太平洋にはさまれた海岸段丘の砂丘地。ここからはアメリカ本土にもっとも近く、太平洋無着陸横断飛行が試みられたことで知られる。
山口青邨/みちのくの淋代の浜若布寄す
田村了咲/北寄貝のひとつ拾へり秋の浜
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南部は津軽地方にたいして南部地方と呼ばれ、青森県の東半分と岩手県の大半を指して言う。北東風(やませ)のためにしばしば凶作になった。古くから馬産地として有名である。
今日の夕方、出るのが遅れ日没が早くなったので急ぎます~🚶♀️
何処もか . . . 本文を読む
八戸はもと南部氏の城下町だったが漁港として栄えた。港近くの蕪島は海猫で有名であり、種差海岸は日本一美しい海辺と称えられている。えんぶりという新年の民俗芸能(農耕予祝儀礼)もよく知られるところ。
ミゾソバ↑イナゴ(蝗)↓イナゴも最近はほとんど見られ . . . 本文を読む
空蟬をあふれてけふの波の音
水草生ふ被曝史のまだ一頁
骨片の砂となりゆく晩夏かな
ガジュマルの気根の揺るる沖縄忌
きじむなーと名づけしサバニ下り花
つばめ帰るこのふくしまに生を亭 . . . 本文を読む
サナギが膨らんでいた。
割れた、と思った瞬間、パリパリッと縦に亀裂が入り、蝶の辛子色の複眼が覗いた。蝶は白い二本の脚を突っ張らせて殻を押し広げ、項垂れるような形で収められていた頭を持ち上げると、下向きになっていた黒い触角を殻からそうっと引き抜いた。オレンジ色の肩のような翅の付け根が見える。肩からするっと落ちるように殻から抜け出し、抜 . . . 本文を読む
それまで頗る元気で口煩くわが家を支配していた妻が60才代後半で倒れ、搬送時の医者の誤診もありあっけなく逝った。
私は長年の抑圧の枷を解かれ突然ふわりと自由の身になった。葬儀では余りにはしゃいでしまって周りに不審がられるほどだった。…気を付けねばならない。私は定年まで高潔な教育者であり、地元の名家の主なのだ。しかし1度上 . . . 本文を読む
体力が落ちるばかりゆえ今日は歩いてきた、と言っても7000歩ほど🚶まだ余力はあったが、無料大型駐車場の閉門が午後5時半なので踵を返した。で、駐車場を出たのが午後5時29分だった😅
野末にも混沌宇宙枯葎/青萄
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先日テレビをつけたら偶々「早池峰山」への登山をやっていたのに見入り、これが珍しくプロでもかなり苦労している様子で、その日はたぶん体調がかなり悪かったのかもしれぬが…好きな仕事でも仕事となれば楽なことはないよな~🐧と思ったのである。
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水田雑草といわれるアメリカタカサブロウ↑今はよほどの僻地へでも行かなければ見られないかもしれません↓
遠野は江戸時代花巻と釜石の中間にあり交通の要衝として栄えた町で、遠野南部氏の鍋倉城の城下町であったが、明治維新後に城は取り壊 . . . 本文を読む
北上川は全長約243キロの東北一の大河である。流域は盛岡・花巻・北上・江刺・水沢・一関などの市があり、日高見の国とよばれた事から、日高見川が北上川に変わったのではないかと言われている。
啄木に「やはらかに柳あをめる . . . 本文を読む