ツヨシは千の風になった(2)

2007-06-01 15:22:01 | こんなンで委員会
今、ツヨシの小屋の周りを掃除していたら、突然の篠つく雨。

しかたがないので、家に上がって、ブログの記事を書くことにする。

そういえば、ツヨシの火葬の日も雨の予報だったのに、午前中はとても良いお天気で、
家に帰ってしばらくしたら降ってきた。なみだ雨かなぁ、なんて。昨日もずーっと雨。


で、ツヨシが息を引きとったのは、お気に入りの近くの空き地。柔らかい草の上でした。

私は家に走って帰って、一輪車を出し、念のためタイヤを確かめると、案の定空気が
抜けている。速攻空気入れで、ある程度に空気を入れ、マットと毛布を持って空き地に。

うすく目を開いていたので、目を閉じてやり、抱っこして一輪車にそっと寝かせた。
うむっ。前、動物病院で体重を量ったら10kgジャストだったけど、米の10kgより、
はるかに重い。あとで、ペット霊園の人に聞いたら、生きているときと違って、脱力
してしまうので、死ぬと重くなるという。

万一、雨が降ってきても濡れないように、一輪車を犬小屋のきわの軒下に、仮置きを
する。

いまさら騒いでもどうしようもないから、家族への連絡は後まわしと決める。

とりあえず、玄関に寝かせてやりたいので、お片づけ。そしてお線香、お水、お花、
それらの入れ物と。小さな祭壇の用意。

浮き足立ちながらも自分を励まし、暗くなりかけた庭に出て、ちょうど咲いていた、
鮮やかなオレンジ色の「カリフォルニア・ポピー」を摘む。

そうこうしている時に、娘から電話が。虫が知らせたのか、いつもは出たら鉄砲玉で、
電話もよこさないひとが、その時は、特に用事もないのにかけたらしい。

ツヨシが死んだんだよ、と言うと、絶句していましたが、こっちは今いろいろと忙しい
から、また後でね、と電話を切り、しばらくすると、またかかってきて、カレシと映画
を観るところだったんだけど、今、一緒にそっちに帰っている途中だから、と言う。
あら、ありがたい。”人手”が来てくれる。


カレシと娘、到着。この二人の”人手”がツヨシを玄関に運んでくれた。(知らない
けど)北枕のほうがいいだろうかと思い、北を頭に寝かせる。お線香は仏壇の線香灰を
ちょっと拝借して、小さな線香台に立ててみたが、すぐ燃え尽きてしまうので、昔使
った十数時間持つ、ぐるぐる巻きのお線香の残りを探そうと思った。

私)「やっぱり、ぐるぐる巻きのお線香じゃないとダメだわ」

娘)「え?蚊取り線香?」

私)「アンタ、この非常時に、ノンキに蚊取り線香炊いてどうすんのよ」

このぐるぐる巻き、長時間用お線香は「七上香」という名で、10年前に、関西方面の
専門店で手に入れたものである。当時は関東では売っていなかったようです。今は、
似たようなのが(多少安物で)、こちらの仏壇仏具店にも置いてあります。

さすがに高級品なのか(知らないけど)、10年経過しているのに、なんの問題もなく
ともってくれた。

娘に言って、夫に電話させたけれど、コールしているのに出ないという。じゃ、もういい
から、近くのパスタ屋で晩御飯を食べようということになり、彼らが、車で待っている
からといって出た後、夫から電話が。

ひと通り説明すると、

夫)ふ~ん、ふ~ん、そう。そうね。そ、それでいいんじゃない。悪いけど、ヨロシク。

私)明日、火葬の予約が11時なんだけどね。少しだけでも、戻ってやれないかな?

夫)ムリ、ムリ。悪いけど、頼むわ。じゃ!


夫は、わずか30キロほどはなれた隣の市で、会社の人の慰労会で飲んでいるのである。
遅くなるので、近くのビジネスホテルに泊まり、次の日はそこから出勤するのである。
コレ、いつものパターン。別に、いいんだけどね。ひょっとして、私が死んでも飲み会
優先で、この調子か?、と想像してゲンナリする。


では、せっかく映画館の前まで行っていた若者二人に、おごるしかない。
見損なった映画、「パイレーツ・オブ・カリビアン」/ワールド・エンド、だったっけ?

おかげで、食欲はなかったが、若者とともにイタリア料理をジャカスカ頼んで、三人で
シェアしつつ、そうとう量食べた。デザートはガトーショコラとコケモモのシャーベット。
一人だったら、ご飯ものどを通らなかっただろうと思うと、とてもありがたかったの
でした。(書き足りないので、次回に続きます<(_ _)>)


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10 コメント

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偶然は必然か (トーコ)
2007-06-02 16:38:08
のっちさん!

ホント、そんなこと、私も感じました。

サーファーのカレシ君、いろいろと気を遣って、助けてくれました。

いえ、そこそこイイ男なんだけど、のっちさんの”サーファーは、うしろ姿がいい!”のお言葉を思い出して、どうしても笑ってしまいます
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これで良かった、と思う (トーコ)
2007-06-02 16:29:42
なるせさん!

どうもです。ハイ、もう、大丈夫です。

アイ見積もりだしたところ、全部発注されても困るのね。うーん、経営者は悩み多いものなんですね。

それで”絶妙の綱渡り”がウマクなったんだ~、納得デス
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ありがたい”水増し” (トーコ)
2007-06-02 16:19:54
建コンさん!

ハイ、札オア会ね。え?お不快?(笑)

リーダーがパチョコン壊れて、身動きできないからって、皆さんサボリじゃないの。

カム○ンさん、s○yさん、j○yさん、最近見ないよね~
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辛い時こそ。。。 (トーコ)
2007-06-02 16:10:18
まちるださん!

ありがとう~!もう、かなり元気になったのよ。

ところでまちるださん、いつも会社の皆を帰した後、笑ったり泣いたりしていない?

昼間は肩を震わせ、夜の部は美声がこだましていたりして~

「たくさん食べて、一人でいない」うーん、名言
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なんでもジャカスカ (トーコ)
2007-06-02 15:59:13
いしともさん!

私の住んでいるところは、田舎だけど便利なところなの。7年前に土地を物色して、こだわり(?)の家を建てました。

たいていのことは、半径2km以内でスミます。ここなら最低”飢え死に”はしないだろう、ということで決めました~(笑)


そうだね。毎日を悔いのないように精一杯生きれば、OKなんだろうね。できるだけ、そう生きたいと思います。良く生きることは、良く逝くことでもあるんだものね。
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偶然はない。 (のっち)
2007-06-02 15:36:30
お嬢さんとカレシ君が伝だってくれて良かったね。
ツヨシ君が呼んだのかな
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Unknown (なるせ@コスモテック)
2007-06-02 01:10:39
ツヨシくんは、天寿をまっとうしたのですね。
事故とかでないし、きっと幸せだったと思います。
あまりトーコさんが悲しむと、ツヨシくん、安心して天国に行けないかも。
笑顔で送り出してあげてるのが一番って、難しいですよね…。
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Unknown (建コン一擲)
2007-06-02 00:33:18
サバンが完全復活するまでは、オフ会は自粛ですな。
あっ、オフ会禁止じゃないですよ。
わたし抜きで楽しんでね、っちゅうことです。札オア会のみなさま~へ。
(果たしてこの伝言は、何人に伝わるのでしょうか…)
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犬でも人でも・・・ (まちるだ)
2007-06-01 20:54:18
大好きな犬(人間)、大切な家族が居なくなるのは辛いですよね。
読みながら涙が止まりませんでした。
(会社の皆、帰ったあとで良かった)

辛い時こそ「沢山食べ、一人で居ない」っていうのが自分の経験上、一番良かったかな。

だから、トーコさんも正解!

落込むなっていうのは無理だから、一日も早く元気になろう!
じゃないと、ツヨシ君が心配して往けなくなっちゃうよ
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イタリア料理をジャカスカ (いしとも)
2007-06-01 19:37:30
いいな~。イタリアン。。。うまかった??
トーコさんって都会に住んでるの?

いしともの住んでる田舎では、
イタ飯屋ってあんましないしぃ~。。

んで、いしとも死ぬのはカワイソウじゃないと思ってる。

大事なのは、いつ死んでも悔いが残らないように
毎日精一杯生きることだよね。

  動物たちは絶対精一杯生きてるよ。

んで、カワイソウなのは残された近しい者たち。

突然その場所から大好きな人(犬)が
いなくなるっていうのは結構辛いよね。

だから、じゃかすか食べて楽しく送ってあげればOKと思う。

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