女性が、他家に嫁ぐということ

2007-11-04 20:46:37 | こんなンで委員会
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私は昔から、「嫁」という言葉が大嫌いだった。

うちの嫁が、とか、あそこの嫁は、とか、ろくなところに使われない、言い方である。

大昔は「男尊女卑」ですから、「女・子供」と役に立たない者のようにマトメテ言われ。
あるいは少し前までは、学校も「父母の皆さまへ」、ではなく「父兄の皆さまへ」との
お知らせプリントを、子ども達に渡していたものである。

戦後、女性と靴下が強くなった、と揶揄されたように、それまでが弱い立場に置かれす
ぎていたのである。

前回の、「コッコ姉さんのこと/最終回」でお話が出ましたように、年頃の女の子は、
まさに「かたづけられるべき」存在だった。改めて考えると、ほんの五十年ほど前のこ
とである。

「あ~、お部屋が片付かないわ~」の「片付ける」です。まるでモノ扱いですね。女性に
基本的人権なんて、ほとんどありませんでしたよ(笑)

昔は、片付け屋ともいうべき、世話焼きお仲人さんという人がおり、”仲人口”といわ
れるように、双方に良い条件ばかり並べ立ててその気にさせ、いろんな嫁ぎ先へ年頃の
女の子を、片付けたりしたものです。

いざ結婚してから、仲人さんに聞いていたのと話がまったく違う、ことはたくさんあった
のではないでしょうか?

しかし、一度は生家と縁を切り、嫁に来たからには、まずもって戻ることは許されない。
たとえ戻ったとしても、すでに生家に居場所はなく、近所の人に「出戻り」と陰口を叩
かれて、親兄弟には厄介者扱いを受けるだけ。

だから皆、諦めて婚家でがんばったのである。この”仲人口”、どんなしょうもない男性
にも、お嫁さんを連れてくるのだから、凄腕である。今なら、軽く詐欺罪でひっかかり
そうな気もしないではないが、現代の結婚相談所よりは、断然頼りになる存在だっただ
ろう。

すぐに赤ん坊でも生まれれば、その嫁ぎ先の家に、骨を埋めざるを得ないのである。
また、跡継ぎの子どもがなかなか生まれなければ、離縁されても仕方がないのであった。
これを「嫁して3年、子無きは去れ」という。まぁ、離婚はせずとも、跡継ぎの件では
他にいろいろ取るべき方法はあった。

しかし、女性を甘く見てもらっては困る。平塚らいちょうが言っているように「元始、女性
は太陽であった」のである。

実際、嫁ぎ先の家を、きりもりしてうまく仕切り、上手に運営して繁栄させ、その家の
先祖を最期まで守っていくのは、不思議な事に、血筋の違うよそから来たお嫁さんなの
である。

特に、本家の長男の嫁となれば、ここに嫁いでくる女性の出来いかんによっては、一族
の存亡にも関わるものである。

私は子どもの頃から、二人の、本家の嫁を見てきた。父方と母方、どちらの本家の嫁も、
それは見事だったのだ。この二人のお話は、おいおいしていきたいなぁと思っています。

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(drkoontzさんへ/おしろい花の白です。申し訳ありませんが、
ハレーションを起こしています。イメージで見てね、あはは
コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

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ホイホイ^^ (drkoontz)
2007-11-04 23:13:42
サンキューでした。
白は、やっぱりきれいですねぇ~。

女性が、一人の個人として認められるのは、
やっと今の時代になってのことでしょうね。
(今でも、扱いは不利でしょうが)
それでも、僕の奥さんの実家にいけば、
そりゃ~、いまだにナンセンスがいっぱい。

ただ、感じることは、女性が強いということ。
女系家族じゃないけれど、
男性の影は薄いように思えます。

どうも、実権を握った人間も、
嫁という虐げられた存在も、
どちらも女性という構図のように見えています。
女性が、ほんとに強い田舎なんです。(^^;
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結納金 (qld)
2007-11-05 06:25:51
田舎の叔母(私の父の妹)は私の実家近くに住んでます。
私は安い結納金だったわ。
叔父と喧嘩するたび結納金を持ち出しているようです。叔父はこの話を持ち出されると頭が上がらないようです。
そこでお袋が『あんたはまだいいわ~ァ、私は貴方の6分の一だったよ』『結婚の次の日は早速、野良仕事よ』と話が盛り上がった事がありました。
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おはよう (一味)
2007-11-05 09:14:48
昔のお嫁さん達は、大変な苦労をしたんだね。

私のお袋も、お祖母さんには苦労の苦労で、
亡くなるまでの我慢の日々・・・。
あとは親父(亡)が優しい男でしたので、
お袋の時代で、今も天下泰平。
そんな苦労を思い出すのか、
俺の兄貴と義姉がケンカしたら、
お袋の口癖は、決まっています。
兄貴に・・・出て行けです。(笑)

お袋と義姉は鶴の恩返の関係です。
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統治すれど君臨せず (トーコ)
2007-11-05 11:14:18
drkoontzさん、ようこそ

ええ、すべての実権を握っているのに、さらにそれを振りかざしている女性も、たま~にいますね。

そういう方の旦那さんは、皆同じ顔をしています。お気の毒、以外のナニモノでもないお姿。。。つい、目を逸らしてしまいます。

女だからといって、虐げられる必要もないけれど、実権を握ったからといって、周囲に君臨するのは、いかがなものでしょう。まぁ、それを許す方もどうかと思いますけれどね(笑)
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物々交換 (トーコ)
2007-11-05 11:29:51
qldさん、ようこそ

う~ん、結納金ですか。それは、うちに限っては聞いたこともないです。何かあったのかなぁ、それらしいもの・・・知りません。

そもそも、結婚式の当日に、お互い初めて顔を見たそうですから。・・・闇鍋みたい?何が当たるか分からない(笑)

そんないい加減でも、離婚率は低かったはず。また、それを許さない社会通念が、あったということですけれど。

自分が、たとえば牛3頭と交換されたら、どうだろうと考えてみます。その貧しい国では、タイヘンな価値のある牛です。そして、相手に真剣に望まれたとしたら、意外とナットクするかもですね(笑)
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恩は返さないと!? (トーコ)
2007-11-05 11:42:00
一味さん、ようこそ

お母上さまは、とても賢い人ですね。頭の悪い人は、自分がした苦労を、新しく来たお嫁さんにもさせないと、気持ちが納まらないのです。右往左往させて、溜飲を下げているのです。・・・愚かですね。

自分の血縁を味方するのは、愚か者です。血縁じゃない者に味方してこそ、物事は丸く収まるのです。だって親なら、自分の子の方が悪いのは、百も承知だもの(笑)
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男と女 (山小屋)
2007-11-05 16:36:14
嫁姑、男と女、どちらも昔からいろいろと語られてきた存在ですね。
最近の若い嫁さんには「一度嫁いだらよほどのことがない限り実家に帰るな!」と意見したら我が家にはすっかり来なくなりました。
息子がせっせと孫娘を連れてきます。

イスラム教では女性が一生懸命働いて生計を立てているそうです。男はモスクに行ってお祈りをしているだけだとか。嫁さんも4人まではOKだそうです。
もっとも甲斐性があればの話のようですが・・・
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舅姑 (かずこ)
2007-11-05 17:35:50
私は結婚して、何が良かったかというと、舅姑と
いっしょに暮らさかったことです。

舅姑さんは福井で暮らし、私たちは東京で暮らしていましたから。

離れて暮らせば粗もみえません。昔の人はたいへんでしたね。

そして姑さんの偉かったのは、嫁の悪口をけっして
言わなかった事です。

私も見習わなければと心に決めています。
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実家は甘い (トーコ)
2007-11-05 21:32:54
山小屋さん、こんにちは

まぁ~、そんな”意見”をしたのですか?勇気あるなぁ~(笑)そりゃ、お嫁ちゃんは寄り付かないでしょう。ぷぷぷ

最近の若い奥さんは、実家に帰って羽を伸ばすのが、普通らしいんですよ。時代が変わっているのでしょうね。居心地の良い実家があり、親が甘い声で帰ってきなさ~いと言えば、帰りたいことでしょう。子どもの数が少ない、という事も原因しているのかも
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良いところは見習う (トーコ)
2007-11-05 21:45:18
かずこさん、おおきに

そうですね。舅姑と暮らさなくて済んだということだけでも、本当はすごくラッキーなんですよね。

でも、そのことをすぐ忘れて、いろいろ不平不満を持ってしまうのが、人間の浅はかさ←これ、私のことですが(笑)

かずこさんのお姑さんは、お嫁さん達の愚痴を言わなかったのですか?それは、偉い人です

うちの姑は、ひとかどの人物でしたが、嫁の悪口はたいがい言っていましたよ
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