☆祝!第一回姨捨俳句大賞(2016年)/受賞作品・杉山久子句集『泉』より

2016-09-20 18:12:57 | 空見屋の飛んで575


白南風や鳥に生まれて鳥を追ひ

再会の苦さにも似て鮎の腸

日輪や切れてはげしき蜥蜴の尾

枇杷の種吐く一日を生きのびて

水の香の灯を入れしより風の盆

新涼や雨だれに似てふらんす語

唐突に尿意立ちたる葛の花

冬瓜と聞けばぼんやりしてしまふ

人間を映して閉づる兎の眼

生きてゐる冬の泉を聴くために


杉山久子第三句集『泉』より十句抄出





葛の花↑



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3 コメント

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Unknown (みなと)
2016-09-22 13:34:03
優空さんが、尊敬してやまない杉山久子先生の句集ですね。

唐突に尿意立ちたる葛の花

葛の花でみなとも詠みましたが
↑の句には びっくりです!
男性では、何回も目にしましたが
女性では余り見ませんね。

今度からこうありたい!と覚悟しました(._.)

それにしても・・写真が上手!良い写真ばかりですね(*^▽^*)

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Unknown (空見)
2016-09-22 19:25:06
みなとさんありがとうございます‼
初タブレットからです、初打ち、(^^;
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Unknown (空見)
2016-09-22 19:49:40
みなとさん♪
電源の入る切る、のみを教わったタブレット~失礼しました(汗)使い方はまだぜんぜん分かりませんが、一日一歩のつもりで慣れようと思います。
そうなんです、性別を超越した句を作る?杉山師匠に…魅力がありまして~
山口俳壇にみなとさんも誘いたかったのですが(/_;)迷惑かも?と悩んでいました。
それにしても、まどんさん、どこまで行ったやら(*^_^*)

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