☆祝☆第一回姨捨俳句大賞(2016年)/受賞作品・杉山久子句集『泉』より2

2016-09-21 19:02:28 | 空見屋の飛んで575





風花や恋も死も映画の中に

わが杖となる木に雪の記憶あり

雪の夜の手紙束ねる紺リボン

鳥帰る人を視界に容れもして

頓服の包みの赤し涅槃変

地に足のつかぬ自転車燕来る

掌にのこるハーブの匂ひ一葉忌

小鳥来る旅の荷は日にあたたまり

ハチミツとバター溶けあふ神の留守

煤逃の猫をかまうてをるばかり


杉山久子第三句集『泉』より十句抄出




冬の日光連山↑塩谷町・鬼怒川より



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4 コメント

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おばすて観月際 (華子)
2016-09-21 20:56:05
杉山久子先生 姨捨俳句大賞 おめでとうございます。

これ 何て読むの?おばすて。。なんで こんな
タイトルの俳句大会なの??と思いながら
あれこれ調べて行きました。ネットがあれが 怖い物なし。

日本三大名月の地。。なんですね。姨捨。

ku+で 杉山さんのお名前は知ってました。
この雑誌の1号が面白くて 2号も取り寄せたけど
それは すごく難しくて。。私 ギブアップ。

今回 空見屋様がアップされた20句も 私には
難しいモノが多いですね。けどね。。なんとなく
空見屋様の好みかなぁ。。とかも 思いました。

難しいコトは抜きで この句良いなぁ。。と
楽しめたら それで良いのですよね。

小鳥来る旅の荷は日にあたたまり
???なんだけど 好きかも(笑)

下の記事の「ふらんす語」
これは分かるし 面白いと思いました。
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お久し振りです! (だんだん)
2016-09-22 13:59:52
はるばる松江から戻りました。
姥捨に惹かれて、俳句の季語が分からずとも伺いました。
信州姥捨(駅名はおばすて)は、千曲川を下に見る絶景の台地。
田ごとの月が映る棚田です。
伝説はともかく、俳句の里でもあるんですか?
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Unknown (空見)
2016-09-22 20:04:52
華子さん♪ありがとうございます!!
今日はじめて、タブレットというものを手にしましたが…西も東もわかりません(汗)まだ今はスマホです。
杉山師匠の句は、私が勝手に選んで載せております、ひとり勝手連~ハハハ
あ、さすが華子さん♪小鳥来る、の句は最も評価の高いものです。たぶん、四国八十八ヵ所巡りの旅先でかなぁ、なんて想像。

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Unknown (空見)
2016-09-22 20:20:11
だんだん様♪
わ~松江でしたか、なんと神出鬼没の出雲のお国!!
あい、行ってみたいな千曲川~(*^_^*)
今日は無料になったハンディなタブレットを入手、使用料金もキャンペーン中で半額になり、今までのスマホ一台分料金とほぼ同額で二台分、本当に安く済みました。まぁね、0円になるのを待っていたんですが…最後の一台でしたけどm(_ _)m

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