懐かしい映画、「タイタニック」の頃

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もうじき、亡くなった息子の誕生日がくる。

千の風になってから、はや十年。十年経って、私は今こうして、パソコンを使って何事か
を書いたりしている。

十年前は、想像すら及ばなかったことである。その頃は、ポケベルが全盛期で、たまごっち
などが飛ぶように売れていた。

息子もポケベルを持っていた。意識不明で病院に入院していた時も、亡くなった後も、彼の
ポケベルに、ずっと励ましのメッセージを入れてくれた友だちがいた。

その友人は、その後引越しをしたらしく、どこへ行ったのか。いつも一緒だった仲間たちも
消息は知らない、という。仲間たちがみんな集まる成人式にも、姿を見せなかったそうだ。

どこかで、元気に働いて、楽しく、明るく暮らしていてくれればいいが。。。オバサンは、
時々思い出して気にかけているんだよ。


その頃、映画「タイタニック」が人気で、騒がれているのは知っていたけれど、泣いてばか
りいた私には、無縁の世界だったと思う。

しばらくして、法事で来てくれた夫の姪が、タクちゃん（息子の仮名）は、レオナルド・ディカプ
リオに似ている、という話を始めた。姪っ子ちゃんは、息子の1才上の年齢である。

娘のフミがすかさず、「それは、絶対ありえない！」と断言した。

姪は「いや、顔とかじゃなくて雰囲気、全体から出てくるやんちゃな感じだよ。ディカプリオが
ＴＶの画面に出てくると、あ！タクちゃん、って必ず連想するもの！」

フミは「それだけは、ありえない。。。」と、ぶつぶつ念仏のように繰り返していた（笑）

そんなことがあって、私は映画「タイタニック」を、ビデオを借りて観ることになった。

吹き替えのレンタルで何度も観て、娘が吹き替えはダメ、と言って友人から字幕スーパーの
ビデオを借りてきてくれた。う～ん、やっぱり、こっちがいいわね！

観察したところによると、ディカプリオと息子では、似ても似つかない。苦し紛れにしいて
いえば、髪型とかアゴの線？あと、やんちゃに笑っている顔の表情、雰囲気が、そうかとい
われれば見えなくもないけど、、、という程度。

しかし、姪が知っている息子のしぐさや表情、何かの雰囲気のある断面が、ディカプリオと
重なって、脳にインプットされたのかもしれない。彼女の頭の中では、ディカプリオ＝タク
ちゃん、なのだろう。

そんなわけで、暇人の私は、ディカプリオの演技力にハマリ、彼の映画はほとんど観たと思
う。子役時代の映画まで、とことん鑑賞し、こいつはスゴイや！と感動していたものである。

映画「タイタニック」は、ジェームズ・キャメロン監督だ。だいたい、この人の映画は
好きになる。

海外ドラマで「ダーク・エンジェル」という、近未来ＳＦ物にもハマッたことがあるのだが、
確かこれも、キャメロン氏と誰かの共同製作だったので、後で驚いたのであった。主演の野
生美溢れるジェシカ・アルバは、今でも大好きな女優さんである。

「フラッシュ・ダンス」のジェニファー・ヴィールス（？）でしたっけ、彼女にも似ている。
ああいう、顔の感じが好みなのかもしれない。正統的白人で金髪、というのは近寄りがたい
のかも、デスネ。


で、というわけでもないのですが、お時間が許せば、10年前の、懐かしいこちらの歌を聴い
てみて下さいませ～。

セリーヌ・ディオンの「タイタニック」のテーマ「ＭＹ　ＨＥＡＲＴ　ＷＩＬＬ　ＧＯ　ＯＮ」