
自分というものが、何者なのか、ときどき分からなくなる、と、娘は涙を落とした。
私と違い、わが家の子どもたちには、お友だちが多いのだ。むろん、好きだから付き合っているのだが、時には振り回されるほど、彼らに付き合わなければならなくなる。断れない性格?
自分のプライベートも、寝る時間さえ犠牲にしているほどである。いや、犠牲ではないかもしれない。おそらく、孤独ではいられず、友だちとのコミニュケーションで、元気を補給しているのだろう。
しかし、そのストレスたるや、たいへんなものである。嫌われたくないから、誰にでも合わせているせいなのか?
そうだ!と、本人は答える。とてもじゃないが、一人では生きてゆけない。自分は、完全な八方美人だ、と言う。確かに娘は、敵を作らない。誰からも好かれる。本当に、周りから良くしてもらっている人間だと思う。
それでも、半端ないストレスで、心は潰れそうなのだ。
「お母さんはいいわよね。。。自由(勝手気まま)で…」なんて、娘は言う。
私も、好きで、このように自由にしているわけじゃない。こうしなければ、生きてゆけない性格なのだから。人と、うまく協調していければ、それに越したことはないのだ。
「自由だということは、常に孤独と闘っているということよ」
「私は、孤独には耐えられないと思う。私も、お母さんみたいに、生きてみたい。お母さんは、強いよね」
「別に、強くもないけれど、そんなふうにしか生きられないから…。あなたは、あなたの良さを生かして、幸せになりなさい」
こんな会話を娘として、私は、昔、衝撃を受けた中島敦の「山月記」に思いを馳せた。
性ケンカイにして、人と交わらず、孤独のなかで、とうとう虎という獣になってしまう人間の物語だ。私は、ついには、かつて人間であったことさえ、忘れてしまうはずだ。と、虎は嘆き哀しむのである。
私はそこに、自分を見てしまった。泣きながら、何度も読んだ気がする。ここまでには、なりたくないと思った。しかし、その可能性は、限りなくあり得たのだった。
そんな私でも、過去1000人に1人くらいは、気にかけてくれて、優しくしてくれる人もいた。蓼食う虫も好き好きというものだろうか。優しくしてくれた人の顔は、すぐに脳裏に浮かべることができる。そう、数が少ないからね~(笑)そうして、思い浮かべたときには、心から感謝している。
今度、英会話もテキストがそろそろ終わりそうなので、いちおう止めることにした。また、違うことを始めたいと思っているからだ。体力的に、習い事はひとつ、ということにしている。
娘に言うと「先生が、残念がっているんじゃない?お母さんみたいに、変人で面白い人、そうはいないから」と。
「そうそう。先生は、私の顔を見ては、I'm sad!って、言っているけど。。。まぁ、アメリカ人は、何事もおおげさだから~。あはは」
作家の佐藤愛子先生は、ご高齢であるが、いまだに喜怒哀楽のなかの「怒」を、持ち味になさっている。
他人ばかりではなく、ご自分にも「しっかりせい!」と、叱咤していると聞く。そのために、気分が悪くなった時でさえ、「自分よ!しっかりせい!」と仁王立ちしたために、そのままの態勢で倒れ、意識を失ったそうだ。「だって、私は、年をとったって”佐藤愛子”なのよ!」と。
そんな彼女も、私のこの性格が次々と波乱を呼び、波乱がまた私のこの性格を、助長したのかもしれない、と反省しつつ、仰っている。
「空見ろトーコ」には、もうこれ以上の波乱は来て欲しくないデス。この性格も、少しずつ丸くしてゆくつもりではいる。…それってホントかなぁ~?というところで、ごめんあそばせ~(笑)(←kaorinさんブログのパクリでした、キャハッ!ごめんねぇ)
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自由を謳歌したいなら孤独に耐える覚悟が必要ですね。
孤独に耐えられないなら、多少の束縛はやむをえない。
佐藤愛子の元気の源は何か?
意地悪ばあさんを自作自演している感じ。
闊達でいいなあとは思いますが、私はあれほどの自信はありません。
私は中途半端です。
「都合のいい自由は欲しいし、あまり放っておかれるのも淋しい」
この生き方はストレスが多い。
トーコさんはどこまで自由ですか?
しがらみや束縛と上手に付き合っているように見えますよ。
巧みに操り、楽しんでいる様子。
しかし、根底の自由はしっかり確保していますね。
私もどちらかというと八方美人で
娘さん寄りの性格かも・・・
でも、それほどストレスは感じていないかな
私は、初対面の人にでも
自分から話題を見つけて話しかけるようにしているんだけど
誰とでも仲良くなれて羨ましいと言われることが
結構あるんです。
でもそれは、私が小さい頃人見知りで
損してるなーって感じてたから
相手の反応にビクビクしながらも
勇気を出して話しかけるように
私なりに努力したからだと思ってます
もちろん、知らない人に話しかけて
嫌な思いをしたこともたっくさんあります
何にでも、裏と表ってありますよね。
自由で孤独と、孤独じゃないけど不自由・・・
どんな自分なら幸せなのか
まだ若い娘さんの、大きな課題ですね。
若人よ、大いに悩むのだー
あれれ?
私ってトーコさん寄り???
今年役員改選ですが、後任がいません。
みんな他人任せです。
なぜ自治会が必要なのか?そんな議論からやっています。
心から話せる人が近くにいることはよいことです。
なかなか殺伐とした世の中です。
同じ地域に住んでいて挨拶もしない人がいます。
子供のことをいえません。
先ず自分からできることをして行きます。
そうでないとやっていけない世の中なのかもしれません。
特に若い人たちは大変だと思います。
応援ぽち、しておきました。
「自由と孤独」について、若干キレてみました。あはは。
私も、佐藤愛子先生寄り?かな~
>「都合のいい自由は欲しいし、あまり放っておかれるのも淋しい」
私もそうですよ。世間の皆さま、99%は、そうでしょう、と思います。
しかし、ここだけの話ですが、私はもうドロップアウトしてしまっていますね。お恥ずかしいですが…。ですが、それほど痛痒は感じていないのです。異常性格かもしれません。あはっ!
しがらみを巧みに操っているなんて、とんでもないですぅ。私は、得体の知れない女、と衆目の一致するところなのですぅ。
何と言われようと、「そんなの関係ねぇ!」なんてね。だって、佐賀の「がばいばあちゃん」は、世間ってのは、たかだか200人位だ、心配するな!って、言ってたそうですよ。
スミマセン、お話が脱線転覆しちゃって。久しぶりのビールで酔っています
コメント、ありがとうございました
まぁ、そうだったのですか~?八方美人?
なんか、疲れそうですね。でも、私にはデキナイから、偉いなぁと思います。
娘は、痛々しいの。でも、喜びでもあるらしい。これ、私には、理解できない事。小さい時から、娘はこうだったのね。外でいい顔をしてくるから、家では荒れる荒れる。私には、分かりません
minoyukiさんが仰られるように、裏と表、本音と建前をうまくコントロールできるようになれば、少しはマシになるかもしれないのですが…
まぁ、でも、毎日楽しそうですわ(笑)
”ギザカワユす・みーちゃん”のコメント、ありがとうございました
最近はゴブサタばかりで、申し訳ございません。しかも、現在少し酔っています。あはっ!
え?自治会の役員?…大嫌いですよ。地球の果てまでも逃げまくります。
そういえば、凋落した組織をどう立て直すか、と夫に聞かれたことがございました。「何をやっても焼け石に水だから、とことん下まで落として、そこから考えるしかないでしょう」と、言っておきました。
私は、現実主義者です。今は、ビールで酔っていますが…
山小屋さんのご”健闘”を、陰ながらお祈りしています。う~ん、ピーナツが雀の枕とは、ホント可笑しすぎますぅ。
今日は貴重なコメント、ありがとうございました
楽しいブログをお持ちで、素晴らしいですね
読ませていただいて、久しぶりに、ワクワクいたしました~
そうですか。八方美人でなければ、やっていけないのですか。若い人たちも、たいへんですね。なんとなく、雰囲気が分かってきましたけど
のちほど、私もそちらに、応援ぽちっとさせていただきに上がります。今日は応援、ありがとうございました
挨拶や軽い話は、誰とでもしますが深くは付き合いません。
疲れるから。。。
その代わり気の合う人とは、トコトン付き合うそんな私です。
どちらが良いかな?
八方美人は辛いから、六方美人くらいにしてはどうかしら?なんてネ
付き合いって、拡げるだけ拡げると、どうなるのかしら。そこで抜けると、悪口言われたりして。疲れますよね、たぶん
そこまで付き合うってことがないから、私には未知の世界ですが。
まぁ、本人的に、ベストポジションを決めるしかないのでしょうね。かずこさんは、ポッキー先生やお友だちと楽しそうですよ。良い人たちばかりで、羨ましいほどです。私も混ざりたい~~
気の合うコメント、ありがとうございました