知り合いの奥さんが、昨夜(今朝未明か)救急搬送されたという連絡が午前中に入った。
昨年から人を介して、私の俳句本が欲しいと言ってくれた人である。「あなたがどういう人か知りたい」と。
つい数日前も、何かオススメの本があれば私も少し本を読んでみたいと言われて、拙宅のものを3冊ほど選んで進呈したばかりだ。
姑、定年した夫や息子夫婦、孫らと住み、午前中はアルバイトをこなしながら高齢の姑を自宅介護していた。ずっと誰かに逆らうことなど考えもせずに、素朴に生きてきた稀有の人だ。
私が写真を撮ったり俳句を作るのを、あなたは自由でいいわね、とおっとりと笑っていた。それほどに、彼女は家や家族に縛りつけられて苦しんでいたのだろう、と思う。
行った場所は病院だけれど、とにかくそこにいれば少しは体を休められるわ。きっと、どうしようもなく疲れちゃったのね、諦めて役割のなかに埋没して生きることに。
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