一週間ほど前の話だけど、将棋の話題を。
森内俊之が名人位を防衛して永世名人の資格を獲得した。
永世名人は通算5期名人位についたものが与えられる称号で、これを獲得したのは実力制名人制度になってからの70年間で、木村、大山、中原、谷川の4名のみ、森内で5人目だ。
10年前、谷川浩司が17世名人の資格を得たとき、次の永世名人は羽生善治に間違いないだろうと言われていた。しかし、羽生は4期獲得で足踏み、森内が羽生を追い抜き通産5期の名人位を保持した。
今期の挑戦者は名人戦初登場の郷田真隆。順位戦8回戦で挑戦権を獲得した日に父親の訃報を受けた。名人位奪取に向けては並々ならぬ思いがあったことは想像に難くない。
第六局は名人戦史上に残る大逆転で郷田が勝った。投了してもおかしくない局面を粘り、最後は森内の一手ばったりで終局。名局とは言えないが、そこには郷田の気迫をみた。
そして第七局。先手郷田の敗着は、週刊将棋の記事によると、後手の金銀の連携を分断しようとした▲6四歩だという。では正着は?、というと、▲8三角!だそうだ。
こんなクライフターンみたいな手、私には一生かかっても指せない。
この局の中盤は双方が馬取りを放置したまま飛取りに歩を成る、まるで激流のよう。
そんな流れの中で、もたれつつ様子をみる▲8三角なんて手はとても指せない、すごい。
こんな感動する手や変化があるから、将棋は面白い。
▲6四歩△同歩▲7二龍△6三角。最後の角打ちが強烈、森内防衛。
棋界では「名人は選ばれるもの」と言われている。これまでの歴史の長さに対して、名人位に就位した者が少ないためで、名人の重みを的確に表している。
さて、対して釣り界はどうか。ここには名人がたくさんいる。
棋界のような伝統も権威も認定手段もない。竿頭をとったら名人、大物を釣ったら名人、釣り方を提唱したら名人、仕掛けを考えたら名人、八百万の名人がいる。
名人がここまでデフレになっているのは釣り界だけだ。「名人は自称するもの」が釣り界なのである。自らを名人と呼称する釣り人たちには謙虚さが欠けているように思える。
謙虚さの欠如、言い換えれば傲慢さは、自然にも向けられているような気がしてならない。
森内永世名人のコメントは謙虚なもので好感が持てた。
先達をたて、相手に敬意を払っていた。棋界の最高位者にふさわしい。
相手に対して謙虚になり敬意を払うこと、釣りではそれは自然に対してすべき行為である。
これを次世代の釣り人に伝えることこそ、今の時代に大切なことではないか、と考えさせられた永世名人誕生だった。
と、最後はけっきょく釣りの話題にシフトしたなー...^^;
釣り界でも毎日朝日共催で名人戦を、と思っている方は応援のクリックをお願いします^^;。
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森内俊之が名人位を防衛して永世名人の資格を獲得した。
永世名人は通算5期名人位についたものが与えられる称号で、これを獲得したのは実力制名人制度になってからの70年間で、木村、大山、中原、谷川の4名のみ、森内で5人目だ。
10年前、谷川浩司が17世名人の資格を得たとき、次の永世名人は羽生善治に間違いないだろうと言われていた。しかし、羽生は4期獲得で足踏み、森内が羽生を追い抜き通産5期の名人位を保持した。
今期の挑戦者は名人戦初登場の郷田真隆。順位戦8回戦で挑戦権を獲得した日に父親の訃報を受けた。名人位奪取に向けては並々ならぬ思いがあったことは想像に難くない。
第六局は名人戦史上に残る大逆転で郷田が勝った。投了してもおかしくない局面を粘り、最後は森内の一手ばったりで終局。名局とは言えないが、そこには郷田の気迫をみた。
そして第七局。先手郷田の敗着は、週刊将棋の記事によると、後手の金銀の連携を分断しようとした▲6四歩だという。では正着は?、というと、▲8三角!だそうだ。
こんなクライフターンみたいな手、私には一生かかっても指せない。
この局の中盤は双方が馬取りを放置したまま飛取りに歩を成る、まるで激流のよう。
そんな流れの中で、もたれつつ様子をみる▲8三角なんて手はとても指せない、すごい。
こんな感動する手や変化があるから、将棋は面白い。
▲6四歩△同歩▲7二龍△6三角。最後の角打ちが強烈、森内防衛。
棋界では「名人は選ばれるもの」と言われている。これまでの歴史の長さに対して、名人位に就位した者が少ないためで、名人の重みを的確に表している。
さて、対して釣り界はどうか。ここには名人がたくさんいる。
棋界のような伝統も権威も認定手段もない。竿頭をとったら名人、大物を釣ったら名人、釣り方を提唱したら名人、仕掛けを考えたら名人、八百万の名人がいる。
名人がここまでデフレになっているのは釣り界だけだ。「名人は自称するもの」が釣り界なのである。自らを名人と呼称する釣り人たちには謙虚さが欠けているように思える。
謙虚さの欠如、言い換えれば傲慢さは、自然にも向けられているような気がしてならない。
森内永世名人のコメントは謙虚なもので好感が持てた。
先達をたて、相手に敬意を払っていた。棋界の最高位者にふさわしい。
相手に対して謙虚になり敬意を払うこと、釣りではそれは自然に対してすべき行為である。
これを次世代の釣り人に伝えることこそ、今の時代に大切なことではないか、と考えさせられた永世名人誕生だった。
と、最後はけっきょく釣りの話題にシフトしたなー...^^;
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片瀬の船屋の親父に言わせると、おいらは真鯛船でイナダを釣る名人らしいです(ノ_・。)
8連続イナダしか釣れなかった時あるんです・・・
名人にはなりたいとは思わないけど、名手にはなりたいなぁ
特にイカ。
角捌きが上手い人は格好よいですよね
で、名人ついでにもうひとつ話題があるんだけど、
今年から、なんと小学生女流将棋名人戦が始まります。
http://joshi-shogi.com/event/junior_joryumeijin.html
って、今の今まで無かったのが不思議なくらい。
こういう普及イベントが、女性蔑視の怪鳥が率いる団体ではなくって、
日本女子プロ将棋協会(LPSA)が主催というのが良いですね(^^)。
#協賛がBSE肉屋なのは目をつぶろう^^;。
墨烏賊の名人になれますように・・・・って書く!
だから将棋の話だって!(笑)
わたしゃ明日も修行にいってきます。