この日はクラブチッタでのライヴです。
出演はアルティエメスティエリとアレア。いずれも70年代から活躍しているイタリアのバンド。
なかなか見やすい席が取れました。
ハイネケンで喉を潤します。
前半はアルティエメステエリ。
2015年にもライヴに来ています。あのときのライブは最高に良かった。
2015年はゲストプレイヤーも含めて10名の大所帯でしたが、今回はエッセンシアということで5名で来日。ボーカルがいなくてインストルメンタル曲のみの構成です。
2015年からの新規メンバーはいなくて、前回ゲストだったピエーロ・モルタラさんが正式メンバになったようです。円熟のアコーディオンプレイも聴かせてくれましたよ。
セットリストはあらかじめ公開されていて、こんな感じ。
スタートはウニバシパラレリから3曲で、徐々に昔の曲に戻っていきます。
レスポールが小さく見えるくらい長身のジジさんは相変わらず元気いっぱい。ゼペットじいさんのような風体で、座ったり立ったりを繰り返しながら若々しいプレイでした。
フリオ・キリコさんはヒゲゴジラのような風体になっていましたが、強いドラミングは健在。手数こそ衰えていますが、こんだけ強い音を出すドラマーってそうそういないんじゃないかと思います。
最後は「重力」でみなさん総立ち。
アンコールは後のお楽しみで前半は終了。20分の休憩です。
2部のアレア。オリジナルメンバーはパトリッツィオ・ファリゼッリさんだけ。
唯一無二のボーカリスト、故デメトリオ・ストラトスの替わりに歌う女性ボーカル、クラウディア・テリーニさんに注目です。
事前発表のセットリストはこちら。私自身の予習のためにyoutubeのリンクもつけたものです。
1. Cometa Rossa 赤い彗星 (Caution Radiation Area)
https://www.youtube.com/watch?v=YatiMoCVcNs
2. Danza Del Labirinto 迷宮の踊り (100 ghosts)
https://www.youtube.com/watch?v=oG9zrAw1U4s
3. Signora Dei Viaggi 女の旅路 (Lupi sintetici e strumenti a gas)
https://www.youtube.com/watch?v=Q_Z8HhrqvQE
4.Giro, Giro, Tondo まわれまわれ (Maledetti)
https://www.youtube.com/watch?v=2osYBurPzPM
5. Aria 空気 (100 ghosts)
https://www.youtube.com/watch?v=RxqbHln-xsI
6. Il Bandito Del Deserto 砂漠の盗賊 (1978 Gle Dei Se Ne Vanno, Gli Arranbbiati Restano!)
https://www.youtube.com/watch?v=chD6BOHTNy8
7. Efstratios エフェクト (Chernobyl 7991)
https://www.youtube.com/watch?v=6IfEA-e89c0
8. Gerontocrazia 老人支配 (Maledetti)
https://www.youtube.com/watch?v=pPCeULc3_9U
9. L'Elefante Bianco 白い象 (Crac!)
https://www.youtube.com/watch?v=XTn5oV-QQqU
10. Luglio, Agosto, Settembre(nero)6月7月8月(黒) (Arbeit Macht Frei)
https://www.youtube.com/watch?v=kj1P7S47eZQ
11. The Wind Cries Mary (by Jimi Hendrix)
https://www.youtube.com/watch?v=r0EMrJTgqgM
12. Gioia E Rivoluzione 喜びと革命 (Crac!)
https://www.youtube.com/watch?v=I25uz8Tpfug
ちょっと順番が変わってました。11番目のジミヘンはアンコール曲。
アレアプロジェクトはリズム隊とキーボード、ボーカルのシンプルな編成。
音の中心はパトリッツィオさんで、グランドピアノの上に電子キーボードを置いて八面六臂の大活躍。
ボーカルのクラウディアさんは小さな体だけどすごいパワフル。ボディアクションも軽やかにアレアの歴史的な曲を歌い上げてました。
パトリッツィオさんのMCはイタリア語で、通訳さんがいました。これは助かりますね。
で、100 ghosts のアルバムは、日本の「百鬼夜行」からイマジネーションされたそうです。パトリッツィオさんて日本贔屓なのかな?
そんな話を聞いたからには、アルバムをしっかりと聴かないといけません。
帰りに物販コーナーで 100 ghosts を買いましたよ。クラウディアさんのボーカルも凄く良かったし。
こちらのアルバム、尺八なども入っていて、なかなか興味深く聴けます。
そしてライブのラストの曲はこちら。
エジプト語による女性の声がテープで流れ、激しい演奏で、7月8月9月(黒)です。
やはりこの曲のパフォーマンスが圧巻でした。
そしてアンコールは2曲、今回は両バンドが全員ステージにあがってのギグですよ。
1曲めはジミ・ヘンドリックスのザ・ウィンド・クライズ・マリー。
この曲は楽器はそんなに要らないので、ベース、バイオリン、アルティのキーボードはお休み。
クラウディアさんのボーカル、フリオキリコの地味なドラミング、渋かった。
2曲めはキングコング組曲、オリジナルはフランク・ザッパですがジャン・リュック・ポンティのアレンジの方です。出だしはバイオリンがフィーチャーされていますが、ボイスパフォーマンスをはさみ、ピアノ、ギター、ベース、ドラムとソロが移っていきます。プレイヤーも実に楽しそうで、クラウディアさんは胸をドンドン叩くコングポーズも披露。
この夜だけしか聞けない演奏なのだろうなぁ、来て良かった、、としみじみ。
期待以上のライブでした。チッタの招聘に外れなし!
しかし、こんだけのメンバを呼んでライヴはたったの一度だけ、なんかもったいない。
記念CDもゲット!
この日のアンコール曲が収録されていますよ。すぐに聴いてみたけど、、、ライヴの方が100倍良かったですね^^;
キャラヴァンのフライヤーもできています。
[Club Titta Kawasaki]
神奈川県川崎市川崎区小川町5-7
http://clubcitta.co.jp/
しかし風の中のマリーとは興味深い選曲でしたね。
風の中のマリーは意外でしたが、調べてみるとジャズプレイヤーにカバーされることも多い曲なんですね。
http://motouta.com/coversong/the-wind-cries-mary/