ワンチャンスの一杯、鴨居から春アオリ

GWの前半はつり丸のムギイカ原稿書いたり、釣具新報のコラム書いたりではや5月。
家に籠ってるのも健康に悪いし、脱稿したし天気もいいし、なんか釣りにいきますか。
5日に孫ちゃんの初節句があって、マイドータは手巻き寿司をやるそうな。寿司ネタにイカが欲しいと言ってたので、今釣れているイカというと、、、アオリイカ、マルイカ、ムギイカですか。
ハイリターンなのはアオリイカ、一杯あれば寿司ネタ10人前は取れますね。
したらアオリにしましょうか、ハイリスクではありますが^^;

そんな思惑でやってきたのは鴨居港。
みなさん早起きで、すでに片舷6人づつ。ちょっと詰めてもらって、右舷の真ん中に入れてもらいます。

支度をしていると、声をかけてくれたのがブロガーのび～こさん、チッタさん。
お久しぶりです、こちらから気づかなくてすみません m(__)m
さらに常連のI原さんもいて、この日はきつい面子ですよ^^;
なんとか一杯とれればいいのですが...

今年は野毛屋、きよし丸がアオリ船を続けていますが、東京湾アオリで5月まで引っ張るのは神奈川県側では史上初のこと。いったん深場に落ちたアオリイカが産卵準備で浅場に乗っ込んでいる時期です。
大型アオリをターゲットにしているため、ひさしぶりに4.5号の餌木を引っ張り出してきました。
今日は一日、4.5号オンリーで攻めてみます。

鴨居の網にもアオリが入っているそうで、最初は近場の港前から観音崎沖を流すもここでは乗りは無し。
航路を渡って大貫沖へ。この日の主ポイントは大貫沖から竹岡沖で、棚も海面から14m～25mとだいぶん浅くなっています。

そこでぽつりぽつりと乗ってくるのですが、なぜか左舷ばっかり。
船長も「こんだけ偏るのも珍しい」というくらいで、10時半までが落と潮だったのですが、左舷は10杯上がっているのに、私のいる右舷はトモのチッタさんの1杯のみ。
朝の席選択で、左舷に入らなかったのを後悔しましたよ^^;;

探索がけっこう長い時間になることもあります。
バッグの中に電車で読んでいる文庫本がそのまま入ってたので、それを開いたり。

茫洋たる海に浮かんでの読書というのもなかなか良いものです。
無風、好天、微速航行のAND条件というのは滅多にないことですが。

しかし(私には)釣れません、マジで釣れません^^;

悪魔のおにぎり。
新バージョンが発売されたようで、それが右側の赤いの。
四川風担々麺味とやらですが、これけっこう辛いです、花椒がピリピリ。

そして上げ潮が効いてきて、やっと、ほんとうにやっとチャンスがきてくれました。
右トモから2番めの竿が曲がり、続いて右ミヨシ2番めの竿が曲がるダブルヒット。
次いで私の竿(右センター)にズドン！右トモ2番めがバラすと、今度は右ミヨシ3番目にヒット。
怒涛の4発ヒットです。

大型アオリイカの乗りは長竿がひん曲がってまさに根ガカリのようです。
ぐわんぐわんと引っ張るイカを宥めながら、じわじわとリールを巻いて浮かせます。
取り込みで船底に張り付きそうになるところを船長がナイスタモ。

嬉しい一杯！　(写真提供：きよし丸)

1.78kgの男の子です。

乗った餌木は、昔なつかしアオリーQのマーブルサクラダイにヤギタオリジナルのブルーラインが入った4.5号でした。これ私にとってのお助けカラーで、窮地に乗せてくれたことは一度や二度ではないです。

こちらは興奮が収まった状態のアオリさん。
体が透き通って、２つの黒い斑が浮き出ています。
この斑点は眼を模していて外敵から身を守る効果を狙っているとか、どこかで読んだ覚えが。

そんなこんなで、チャンスはたったの一度だけ。
危なくボウズになるのを逃れて、手巻き寿司用のイカ確保も成功(^^)

こちらが船長のコメント、マジで釣れません、とハートフルなコメントが笑えます^^;

例年ならマルイカとかフグになっている時期ではありますが、もうちょっとアオリでいくそうです。この時期のアオリ、苦労して苦労して乗せたときの安堵感というか達成感というかシビレ具合というか、、他の釣りではなかなか味わえないので、そういうのが好きな人にはオススメです。

アオリの表の薄皮はこの要領でひっぺがします。
でかいと薄皮も頑固ですよ。

薄皮スケルトン！

孫ちゃんの初節句用のイカも調達できたし、真鯛はこのとき釣ったやつ。
こどもの日には飲むだけです(^^)

[鴨居港　きよし丸]
http://blog.kiyoshimaru.com/
集合場所、乗船場所はこちら↓