次に会う時は葬儀の場
その日が来た。
亡くなったら仏様
とうとう分かり合えないまま
この日を迎えた義母
姫達にとってはおばあちゃん
コロナ禍だが葬儀には
出来れば参列して欲しいと
姫達の父からの電話
行かない選択肢もあるよと
言ってみるが
「10年かけてこの日をシミュレーションしてきたから
大丈夫、義理は果たす」
と、単身お通夜の席へ向かう姫1
まるで敵地に送り出す心地で送り出すが
果たして行ってみると
まるでこの10年が無かったかのように
義父も親戚の方も優しく姫1を迎えてくれたと
心底ホッとする。
翌日の告別式には姫2も合流。
アウェイ感を漂わせている
父親の連れ合いさんを見て
放っておけくなったらしい。
義弟の奥さんも交えて
元夫の相変わらずの態度に
被害者の会が出来るわねと
娘達と四人打ち解けて話したと。
あの子たちならさもありなん
良かった、良かった
めでたし、めでたし
‥‥‥?
その夜胸の奥から
フツフツと
黒いものが湧いてきた
被害者の会?
娘たちはあの父から
逃れようもない環境だった
立場が違う
傷付けた側は
無かった事のように
振る舞える
このやるせなさと虚しさは
一体どこから来るのか?
私の心は
狭くてどうやら
底が深かったらしい
ちゃんと良い娘を演じて来たからね
母さん、ほんと別れて良かったね
娘達の方が一枚上手。
あ~そうだった
私の人生にはもう交わらない人達だった。
冬晴の空のように
モヤモヤが消えスッキリと視界が開けた。
そうです、おかあさんは「チームMOOくん」です!
本日もご訪問ありがとうございます