昨年の夏に同棲をスタートしていた姫1
この度、入籍の運びとなった。
決まると早いもので
彼氏さんが我が家へご挨拶に見えた。
それでは我が家の黒い番犬MOOくんの
難関を超えて頂こう!
始めのうちは威嚇していたMOOくんだが
丹念に匂いを嗅ぎ
おやつとボールで心を許す
どうやら敵では理解した模様
その翌週には両家の顔合わせ。
先方も彼氏さんとお母様のお二人
四人で和やかに会食
甘いものは苦手と伺っていたので
手土産には「赤坂松葉屋」の詰め合わせを持参
依頼を受け
婚姻届けの証人欄に
それぞれの母が記入、捺印
そして
そのまた翌週には入籍である。
さて、その日を前に姫1から
「旧姓でいる最後の日、地元で過ごしたい」
駅近くのお蕎麦屋さんでランチし
我が家へ向かう
MOOくんは思いがけず
短期間に姫1に会えて大喜び
MOOくん習得の「アゴ」を披露
いつもの様にゆったりと
お茶を飲みながら甘味を頂く
夕刻、予定のある姫1を
MOOくんと駅までお散歩がてら見送る
「お姉ちゃんとお散歩楽しかったね~」
帰宅してみると
リビングのテーブルに
小さなブーケと手紙が
「姫2から随分遅ればせながら
嫁ぐことになりました。
女三人家族になってから
母さんの背負うものも大きかったと思うけれど
これで肩の荷も少し軽くなるかな
娘二人を嫁がせた母さんへ」
三枚の便箋に綴られた文章は
次第に滲んで
読み終えるには時が掛かった
いつも、いつもどうして私を泣かせるか...
丈夫な身体に産んでやれなかった
繊細な心を十分に理解してやれなかった...
こんなガサツな親から
良くぞ育ってくれたものだ
姫1からの「ありがとう」の
何十倍も母は「ありがとう」と思ってる
姫1の幸せそうな顔が
私を幸せにしてくれるのだ
嫁ぐ日を前にただ
娘達の前途に幸あれと祈る
本日もご訪問ありがとうございました