待望の「のぼうの城」を観て来た。
史実に基づいた作品であるが故に
水責めのシーンが震災を思い起こさせると
公開が大幅に延期されたものである。
和田竜の小説を読んだのが4年前。
のぼう様とはでくのぼうに様を付け領民が親しみをこめて
城主の従弟 成田長親を呼ぶ名である。
天下統一まであと一歩の秀吉軍は
石田三成(上地雄輔)に2万もの軍勢を与え、忍(おし)城を陥とせと命を下した。
城主は戦わずに開城せよとの言葉を残し小田原へ。
その三成軍を前に事もあろうにたった500の軍勢で
「戦いまする。」と言い切ったのぼう。
武士も農民もなく人の義を通す為に戦おうと言うのだ。
馬鹿正直に領民達に向かって思いを吐くのぼう長親。
ーのぼう様には俺達が付いていなくちゃー
野村萬斎は育ちの良さと気弱さと優しさと義侠心を併せ持つ
のぼうそのもの!
脇を固める漆黒の魔人、朋友丹波に佐藤浩市
巨漢の槍の剛腕 柴崎に山口智光
軍略の天才を自負する若武者に成宮寛貴
敵も味方も領民もキャストはピタリとはまっていた。
ただ...
返す返すも残念なのは甲斐姫
身体が大きいから選ばれたの???
(あくまでも個人的な感想です)
国をまとめ、人を率いる者が一番大切にするべきは何なのか。
のぼうが教えてくれている。
エンディングがまた良いのだ。
戦国の世とこの時代はしっかりと今も繋がっている。
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