産経新聞が報じたところによると、岩手・宮城内陸地震での地震保険金支払額が50億円の見込みで歴代8位の水準とのことだ。
<産経ニュース>
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080717/fnc0807171915016-n1.htm
これは損保の業界団体が公表した数字で、同団体ホームページには県別の支払件数、支払額が公表されている。岩手県で1千3百件、7億円、宮城県で5千3百件、40億円、その他県を含めた合計が、件数7千件、金額50億円とのことだ。内閣府が集計した各自治体の把握した住宅の被害件数1千2百件の約6倍の地震保険支払件数となる。
<地震保険見込み額>
http://www.sonpo.or.jp/news/release/2008/0807_02.html
<内閣府地震被害状況>
http://www.bousai.go.jp/saigaikinkyu/2008-iwate-cao-024.pdf
一方、同じ地震補償商品であるJA共済連の建物更生共済も先日の報道では、件数約8千件、金額53億円とのことで、両方合わせると12倍以上の支払となる。また、5月に発行された日本全国をカバーした地震リスク債券の動向は報道されていないが、ドロップダウン条項が適用されたのかどうか知りたいところだ。