地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

油断禁物 地震リスク再考

2009-05-10 | 地震リスク

さらに1生徒の感染濃厚 厚労省、乗客追跡調査を本格化 (共同通信) - goo ニュース

国内感染が初めて確認された新型インフルエンザ。幸いにして今回の新型インフルエンザは弱毒性とされ、猛毒性の鳥インフルエンザのように多数の死者をだす新型インフルエンザではないようである。

これまで各企業では新型インフルエンザのBCMを策定するにあたり、いち早い復興・事業継続を視点にした地震リスク対策とは違い、新型インフルエンザが国内感染した段階から不要不急の事業を停止あるいは事業縮小を考えているところが多かったことであろう。

今回の予想外の弱毒性を受けて、新型インフルエンザ対策シミュレーションの多様性を知り、変更を余儀なくされることであろう。しかし、今回は「幸いにして弱毒性」の出来事であり、「本来の強毒性」に備えた準備は今まで通り必要だ。

地震リスクについても同様のことが言える。これまで震度6弱以上の大地震被害想定では多くの建物が倒壊し、火災が発生するとされてきたが、幸いにして震度6弱程度の地震でも耐震性の低い建物、地盤条件の悪い建物以外での被害や地震による火災の発生は予想よりも少ない結果となっている。この結果を受けて、大地震でも被害は少なくてすみそうとの神話がまん延することが危険だ。

新型インフルエンザ、大地震とこれまで経験したことがない未知のリスクに備え、研究と経験を積み重ねることが精度の高いシミュレーションを作り上げることになるであろう。


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