62%が「被災リスク高まる」 09年版防災白書(共同通信) - goo ニュース
政府は09年版防災白書を閣議決定した。集中豪雨の増加等に伴う水関連災害リスク、高齢化と災害脆弱性、都市化と災害脆弱性を指摘している。
災害リスクの変化と国民意識のアンケート調査では、災害リスクが高まっていると認識している人の割合が実に62%と高い数字となった。
しかし、一方で国民の災害リスクへの備えは十分ではない。地震リスクでの備えをみると、画期的な商品力で金融・保険業界に参入したミニ保険会社の成績が低迷している。保険として受けるキャパが少ないことと認知が低いこと等が原因と思われるが、その会社の商品力・企画力には「なるほど」と思うところがある。
震度6強以上で保険金を支払う商品とか、企業の福利厚生として地震補償を提供する商品とか、工務店等に顧客への地震保証を提供する商品等、被災者になるであろう国民がわかりやすい基準で商品化されている。しかし、海外に再保険するなどにより保険料が高くなっているのが残念だ。本来、国が支援し保険料を下げる、保障金額を増やす形が望ましい。また、同社のホームページによると地震保険料控除の適用は申請中とのこと。被害軽減を国が目標とするのなら地震保険料控除を適用する等の後押しにより、加入促進を促し、国民の地震への備え意識を高める効果がある。
<09防災白書>