1975年から始まった東京都地域危険度。昨年2月に第6回目の調査が公表され、前回より建物倒壊量は約17%減少した。
全5,099町丁目のうち、危険性がもっとも高い5ランクは84町丁目で全体の1.6%、一方、危険性がもっとも低い1ランクは2,302町丁目で全体の45.1%の結果だ。
地震の揺れによる被害は、地盤と建物種別により評価される。この調査結果によると、「東京の地盤は、山地・丘陵地、山の手の台地と、下町の沖積低地、そして台地を刻む谷からできている谷底低地に分類されます。沖積低地や谷底低地は、地震が起きた場合に揺れが増幅されやすいため、比較的被害が発生しやすい地域です。」とのこと。足立区南部から荒川区、台東区東部、葛飾区西部、墨田区、江東区北部に広がる地域で危険度が高く、多摩地域は、区部に比べると危険度が低い結果とのことだ。
火災による被害は、出火の危険性と延焼の危険性を掛け合わせることにより測定され、その結果、木造建物が密集している地域に危険な地域が多く、区部の環状7号線沿いにドーナツ状に分布しており、JR中央線沿線にも広く分布している。杉並区東部から中野区、豊島区、北区、荒川区、足立区南部、葛飾区西部、墨田区北部に広がる地域と品川区南西部地域にあたる。
自分たちの住む町を災害から守るには、建物の耐震性、不燃化をすすめるしか方法はない。