地震リスク delphis manta blue

身近な地震リスク 減災を目指して

<復興を願い 2011.3.11東日本大震災>
<未曾有の巨大災害 記録>

想定外と言えるのか? 地震学者・専門家の失策・敗北

2011-03-27 | 地震リスク

3・11大地震 “万里の長城”まで越えた津波(産経新聞) - goo ニュース

今回の巨大地震、巨大津波は想定外という意見と、約1000年前に起きた貞観地震の再来という専門家がいるが、どちらも言い逃れ、言い訳にしか聞こえない。完全な見当違いであり完全な敗北だ。まさか三陸沖から千葉県沿岸まで一気に連動するとは誰も考えていなかった事実だ。貞観地震をも上回る震源域であり、貞観地震をもはるかに上回る巨大地震だ。今後の解明が必要だ。

ここ数十年を振り返ると、東日本では1978年の宮城県沖地震以来、震度5弱以上の宮城県沖地震が多発し、今後30年以内に発生するとされた宮城県沖地震なのかどうか議論された。結果、想定される宮城県沖地震ではないとの報告に防災対策は継続された。また、内陸部でもM7クラスの宮城・岩手の内陸地震や、茨城県沖地震、福島県沖地震が多発し、最近では福島県内陸での地震や千葉県北西部の多発地震、本震数日前の三陸沖地震が本震のシグナルだったのではないだろうか。しかし、東大地震研究所を始め誰も警告はしていなかった。

日本の地震・津波専門の学者の多くは想定されるM7クラスの宮城県沖地震は周期30年程度で起きる地震規模の概念が固定化され、連動しても三陸沖のM8クラスと過小評価されたことが、2011年3月11日の超巨大地震(M9)の悲劇を生んだ。

地震・津波の学者の固定観念により防災計画も固定化されたことを十分に反省し、地震・防災学は専門的とは言えない未だ市民レベルである日本の現状を危惧し、地震・津波学者はもう一度一からやり直し、これまで研究したことが役にたたず無駄だったことを理解し、そのことにより過小評価された地震・津波予測により多くの犠牲者を出したことを十分に反省し、今後の日本を未来ある新しい学者の育成に努めてほしい。

 

 

 


東日本大震災 住宅被害 未だ全容つかめず

2011-03-27 | 地震リスク

死者・不明者2万7000人超す=避難24万人、17日目―東日本大震災(時事通信) - goo ニュース

政府が毎日発表している被害状況によると、27日8時現在で人的被害が死者10,489名、行方不明者16,621人、負傷者2,777人、建築物被害が全壊18,645棟、半壊6,767棟、流失1,165棟となっている。

しかし、建築物被害では大津波により町全体が流失した地域の被害状況が全く把握されておらず、宮城県では全市町村の住宅被害の件数も未だに発表されていない深刻な状況だ。

今は行方不明者の捜索と残存物の片づけが最優先であるが、被害となった建物はさらに件数が大幅に増えそうだ。