エロい文学少女
![]() ![]() ![]() 読書して怒られる ![]() 2006/05/11 14:16 子供のころから、 家にはたくさんの本がありました。 わたしは江戸川乱歩の少年探偵団を、 よく読んでいたのですが、 そのうち、飽き足らなくなったのか、 親が持っていた「江戸川乱歩全集」を、 愛読するようになりました。 しかし。 その全集には、 横尾忠則氏の挿絵がついていて、 えっちなんです。 なので、親には読んじゃダメと 言われていました。 (だったら、かくしといてくれ) わたしはこっそりかくれて、 そのえっちな江戸川乱歩の本を、 読んでいたのでした。 しょっちゅう見つかって、怒られました。 さらに。 印象的なのが 「チャタレイ夫人の恋人」です。 もちろん禁止本です。 禁止されたら、読むに決まってます。 ・・・ませガキ。 ・・・エロガキ。 by めれんげ 『日記。だれかつっこみいれてー!』より ![]() |
めれんげさん、今日もレンゲさんのピンチヒッターをお願いしますね。
分かりましたわ。レンゲさんは明日大阪から戻ってくるのですか?
その予定らしいけれど、明日になってみないと分からないですよ。
もし戻ってこなかったらどうするのですか?
めれんげさんに頼むより他にないですよ。どうですか?その時は、また引き受けてくれませんか?
でも、レンゲさんに恨まれそうですわ。
僕に何の連絡もなしに大阪に行ってしまったのですからね。レンゲさんは、ある程度覚悟をしていると思いますよ。
ところで、わたしの日記を随分と読んでくださったのですわね?
ネタ探しのこともあってね、めれんげさんの日記をさかのぼってゆきました。去年の5月6月には、めったやたらに書きまくっていますね。驚きましたよ。元気のイイ時のめれんげさんは書くものですねぇ~
わたし、それ程書いていましたァ~?
書いていましたよ。僕のように長い文章ではないけれど、短めの手記を多い時には1日に4度か5度書いていましたよ。
そうでしたァ~?
めれんげさんが落ち込んでいる時には全く書けませんからね。僕には、そういう時のめれんげさんの印象の方が濃厚に記憶に残っていますよ。
そう言えば、2年ほど前にそのような抑うつ状態の時がありましたわ。
とにかく、めれんげさんが境界性人格障害を克服して元気にやっている事が、日記を読んでも感じ取れますよ。
そうですか?そう言ってもらえると、また元気が出てきますわ。
それにしても、めれんげさんは本を随分と読んできたんですね。あなたが前から本を読んでいる人だとは思っていたけれど、最近、めれんげさんの日記をさかのぼって読んで、更にその印象が強くなりましたよ。
両親が本好きで子供の頃から本の中で育ったようなところがありましたわ。多分そのためでしょうね。
うん、うん、うん。。。僕もね上の日記を読んで、めれんげさんが本に囲まれて育ったような印象を持ちました。
そうなんですよ。その頃の自分を振り返ってみて、“ませガキ”、“エロガキ”だったと思いますわ。
僕は江戸川乱歩の小説は一冊も読んでいないのだけれど、探偵小説ばかりだと思っていたのですよ。えっちな本も書いていたのですか?
“えっちな本”と言うと語弊があるかもしれませんが、性的にセンセーショナルな表現が見える作品がいくつかありますわ。
そういう事を知っていれば、僕も読んだと思うのですけれどね。うへへへへ。。。めれんげさんと出会うのが遅すぎたなあああ~
デンマンさんは、本当に乱歩の本を一冊も読んでいないのですか?
読んでません。僕の家には本はたくさんあったけれど、小説本は一冊もなかった。母親は仕事が忙しくって本を読まない人でした。父親の本は音楽、教育、宗教、哲学、。。。とにかく子供が読むにはとっつきにくいものばかりでした。本を開いても読む気になれないものばかりでしたよ。ただ一度だけ、中学生になって女性の体をもっと知ろうと思った時に目にした出産の本だけは読んだ覚えがありますよ。でも、読んだと言っても女性の体のイラストだけを眺めただけでしたよ。スッゲぇ~。。。アソコを開くとこんな感じになってるんだァ~。。。ふ~~ん、ふん、ふん、ふん。。。メチャ刺激と興味を覚えて、何度か引っ張り出しては眺めましたが。。。父親が気づいたのでしょうね。1ヶ月ほどしたら、あるところに無い!
それで。。。?
やっぱり恥ずかしいから、父親にあの本を見せてくれとは言い出せませんでしたよ。うしししし。。。
それで、デンマンさんが小説を読んだのは。。。?
僕は、かなり晩生(おくて)の方だったのでしょうね。。。もちろん、性に目覚めたのはけっこう早かったのですよ。小学校3年生の時にはオナニーを始めていましたからね。でも、恋愛小説だとか、エロい本は身の回りに無かった。そのような本を見た事が無かったですよ。父親の本棚にあった出産の本を見たのが初めての経験でした。だから小説を初めて読んだのは中学3年生の時でしたよ。
何を読んだのですか?
三島由紀夫の『潮騒』ですよ。
本屋さんで買ったのですか?
いや、そうじゃないんですよ。僕は本を買って読むと言う事を知らない。。。。つうかあ、本を買ってまで読む気が無かったのですよ。
それで、どういうわけで『潮騒』を読む気になったのですか?
たまたま隣に座っていた同じクラスの悦子さんが読んでいた。あんまり夢中になって読んでいたものだから、一体どんな事が書いてあるのだろうかと思って、興味に駆られて盗み読みしたのがきっかけだったんですよ。
それで、その悦子さんはデンマンさんが盗み読みしたことに気づいたのですか?
そうなんですよ。気づいたのですよ。
それで。。。。?
そんなに読みたいのならば貸してあげるわ、と言ってくれたのですよ。うれしかったですよ。
それで。。。?
もちろん、あの海辺の小屋でかがり火を焚いて若い二人が裸になる。。。なんと言ってもあの場面が僕の脳裏に残りましたよ。実は、その悦子さんは僕のオナペットだったのですよ。
それで、デンマンさんは、その悦子さんに愛の告白をなさったのですか?
それが出来なかったのですよ。
ウソですわ。
いや、ウソではありませんよ。

だって、わたしはデンマンさんが書いたあの『乙女の祈り』の記事を読ませてもらいましたわ。小学校でも中学校でも一度として同じクラスになったことが無い、一度も言葉を交わしたことも無い恵美子さんに、デンマンさんは電話して会い、それで“乙女の祈り”の演奏を聴いてもらった。それ程、思いきった事をしてしまうデンマンさんが、隣の席に座っていた悦子さんに思いのうちを言えないなんて、とても考えられませんわ。
それが、あの思春期の複雑な心境ですよ。僕は悦子さんから借りて読んだ『潮騒』に、ますます刺激されて悦子さんのことが、それまで以上に刺激的な存在になって居たんですよ。オナペットの悦子さんをあの潮騒の名場面に登場させて僕はオナニーにふけったものですよ。悦子さんも読んだ。そして僕も読んだ。その事を考えるだけでも必要以上に刺激的なことだった。
それ程デンマンさんは悦子さんを想い慕っていたのに、なぜ愛の告白をしなかったのですか?
だから、それが思春期の複雑なところですよ。悦子さんは可愛い女の子だったのですよ。でもね、頭のいい子でもあった。だから、僕にとってはライバルだったんですよ。悦子さんには勉強で負けたくない、と言う強い気持ちがあった。それが、僕の素直な気持ちの邪魔をした。悦子さんに好きだと僕の思いを告白することは、悦子さんに“負けました”と言うことなんだ。。。なんとなくそう思っているもう一人の僕が居たんですよ。
でも、悦子さんはずっとデンマンさんのオナペットだったのですか?
そうなんですよ。僕が初めて味わった恋の苦悩でしたね。。。と言っても、この僕の苦悩など悦子さんは全く知らなかったと思いますよ。
いいえ、そう言う事は女の直感で分かるものなのですわ。デンマンさんは、悦子さんが知らないと思っていても、悦子さんは、デンマンさんの視線だとか、態度や言葉遣いなどから気づいているものなのですわ。
まさかァ~~
男性と言うのは、そう言う事になると鈍感なのですわ。
そうですかねぇ~~
悦子さんはきっとデンマンさんの気持ちを察していたと思いますわ。だから、『潮騒』をデンマンさんに貸したのですわ。
そうですかねぇ~。。。?
悦子さんもデンマンさんの事が好きだったのだと思いますわ。
まさかァ~?
嫌いだったら大切にして読んでいた『潮騒』をデンマンさんに貸さなかったと思いますわ。
そうですかねぇ~。。。? それで、めれんげさんの場合には。。。?
あたしはデンマンさんのように本の貸し借りはしなかったのですわ。
それで、何が印象的な本でした?
やっぱり「チャタレイ夫人の恋人」ですわ。
確かにこの本は日本では随分と話題性のある本ですからね。翻訳者や出版社が訴えられたりして裁判にもなったり、マスコミでもけっこう取り上げられた。
デンマンさんも読みました?
僕は日本では読んだ事が無いんですよ。カナダで初めて読みました。だから、英語でしか読んだ事が無いのですよ。でもね、あまりにも取りざたされたので、また、期待が大きすぎたのか、読んで見たらつまらなかったですよ。もっともっと刺激的なことが書いてあるのかと思っていました。
期待はずれでしたの?
そういうことです。
わたしはワクワクしながら読みましたわ。
うん、うん、うん。。。分かりますよ。めれんげさん自身が“ませガキ”、“エロガキ”だったと認めていますからね。あなたは早熟だったろうと思いますよ。だから、初体験も比較的早かった。レンゲさんと同じ16才の時だった。